![眠れる森のフランス語](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/noname.png)
私のとなりに座っていた人が、っていうような日常のありふれたことを言いたくても、関係代名詞を使って文を組み立てて、面倒になって話すのよそうって思っちゃう。これじゃダメね。。
![眠れる森のフランス語胡桃](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/胡桃.png)
Bonjour ! 胡桃です。〈〇〇という人〉〈〇〇している人〉を表すのに関係代名詞を使いますが、こと〈私のそばの人〉を表すなら関係代名詞不要でかんたんに表せる単語があります。
フランス語の関係代名詞、文法はちょっと考え込むことがあるものの、使いこなせると実に多くのことを言い表すことができるもんだなあ〜と感心してしまったりしますよね。
でも、いつもいつも関係代名詞を使って説明しなきゃならないとなると、日常の些細な出来事を話すのも、ちょっと億劫になったり?
例えば次のような場合
![リラ子](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/noname.png)
電車でやっと座れたと思ったら、となりの女子が化粧を始めて頭にきたわっ
こんな出来事を話したいとき、となりの女子を関係代名詞で説明しなきゃと思いますが、関係代名詞を使わずに、ごく簡単なフランス語で言えるんです。
それでは、「そうは言わないフランス語」、そばにいた人との嬉しいこともありえね〜出来事もかんたんに言える単語を見ていきましょう!
フランス語の関係代名詞も要らない “となりの人”を表すひと言とは?
私のとなりに座った女子が化粧を始めた、を関係代名詞を使って言おうとすると、
une femme qui s’est assise à côté de moi a commencé à se maquiller.
のようになりますが、
このような場合のフランス語では面倒くさい文法は不要、たった一語、
![胡桃](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/胡桃.png)
隣人=voisin(女性ならvoisine) だけでいいんです
名詞 voisin, voisine は辞書で「隣人」「近くの人」と書かれています。「近くの人」というのがピンと来ませんねが、「そばにいる人」と捉えるといいでしょう。
日本語で隣人といったら、主にとなりの家に住んでいる人 という意味で使うことがほとんどすが、フランス語では
- 学校
- オフィス
- カフェ
- 劇場
- 乗り物の中
- 待ち列
などなどで私たちのとなりにいる人、となりの席の人などを、押し並べて隣人と呼びます。
仲がよくてもメイワクでも私の隣人と呼びたまえ
となりにいる(いた)人、について話すときは、親しさや好みに関係なく(´゚д゚`) 一般的に次のように表します。(単数形の例)
- mon voisin
- ma voisine
- son voisin
- sa voisine
“J’ai trouvé une place dans le train mais ma voisine a commencé à se maquille.”
電車で座れたのに(席を見つけたのに)となりの女子が化粧を始めたのよっ。
ホテルのとなりの部屋の人、ビーチでとなりのパラソル(笑)の人も、全てvoisin, voisine で表せます。
他にも、マルシェなどで、売り場の前で自分の順番を待っているとします、そこに一緒に並んで待っている人がいたら、その人はあなたの隣人ということになります。
![リラ子](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/noname.png)
日本の暮らし感覚から離れてフランス生活モードな表現ね
フランス語ではよき隣人もそうでない人も、みんな隣人
フランスに来た頃は、飛行機でとなりに座っていただけの人を「voisin」というのを「私の隣人?なんでさっ! 」となんかヤな表現だと思ったものでした。
フランス語ではとなりに住む人も、アパルトマンの上階の人も下の階の人も、どこかでとなり合わせた人も、ぜ〜んぶ隣人と表現します。総じて距離的に近いところにいる人を呼びます。
なので和仏辞書に書いてある「近い人」が相当しますね。
私の家の方でも、左右のおとなりさんだけではなく、家が離れている人のことは「(左右ではない)他のおとなりさん」と言ったりします。
となりの隣人、上の階の隣人、下の階の隣人、という感じで、もし住んでいる階を詳しく説明すとしたら、さすがに詳細が必要になりますけれどね。
クイズ。カンニングをフランス語で何という?
![関係代名詞要らずで簡単に言い表せる”その人”とは?そうは言わないフランス語2](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2020/04/スクリーンショット-2020-04-12-12.52.24-768x428.png)
右の少年、大変そうですね。
となりの席の同級生の答案用紙を必死でのぞいていますが、フランス語でどのように言うといいでしょうか?
答えは
“Il copie sur son voisin.”
となりの人(の答案)をコピーする
![リラ子](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/noname.png)
隣の机の人はvoisin なのね!それにコピーには笑える
![胡桃](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/胡桃.png)
こんな表現を使う場面はないと思いますが、フランス語をフランス語で考えるのに役立つでしょ?
カンニングは和仏で調べても出てこない単語のひとつで、仏和からcopier を引くと、この文例が出てきます。
また、前置詞 sur はこんな場面でも使うことが面白いですね。
不定冠詞 un voisin を使うのはどんなとき?
例えばこれから引っ越す先のことを思い巡らすときなど。
「おとなりがいい人(男女不特定で)だったらいいな(よき隣人を持てたらいいな)」
J’espère que j’aurais un bon voisin.
![リラ子](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/noname.png)
まだ見ぬおとなりさんだから un なのね!
おわりに フランス語の日記も嬉しかったこともグチも、これでいける
日本語でとなりに住む人のことは「おとなり」「おとなりのリラ子さん」と言うし、隣人は馴染みの薄い語彙かもしれませんね。ですがフランス語では voisin ひと言でこのように表現することができます。
DELF A2の口頭試験で、「あなたのおとなりさんはどんな人ですか?」を答える問題が出ました。
この場合のvoisinも、日本のおとなりさんにこだわらず、近くに住んでいる人、くらいの感覚でいいのです。試験で問われることは、質問の意味を理解しているか?ということです。
隣人という単語、フランス語ではとても身近なので、何かにつけよく見かける語彙でもあります。
私たちの日記や普段の出来事も、簡単にフランス語にすることができますね。覚えたことは即アウトプットして、親切にしてもらって嬉しかったこと、頭にきたことでもなんでもフランス語でモリモリ表現してみましょう!
![眠れる森のフランス語胡桃](https://nemurerumorifrancego.com/wp-content/uploads/2019/07/tima-150x150.png)
Merci et à bientôt !
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