フランス語の名詞の男性形と女性形に特徴があることはわかったけど、バナナとかトマトとか、簡単な単語でもやっぱりどっちだっけ?ってわからなくなるわ。男性形と女性形、どうやって覚えたらいいの?
Bonjour ! 胡桃です。この記事ではネイティヴも使っている、フランス語の名詞の性の覚え方をご紹介します。 と、その前に、フランス語の「モノ」の性別って何でしょうね?
〈フランス語の性数一致〉という文法の決まりがありますし、名詞に性があることには違いありません。ですが、他の言語では女性名詞なのに、フランス語では男性名詞 ということ、その逆もよくあります。
例えば、太陽 は、ドイツ語では女性名詞ですが、フランス語では男性名詞です。
もし、モノに性別があるなら、他の言語でも性別が同じでもいいですよね。多言語を学ぶなら、その方が助かりますよね。
モノに性別はない。モノが性によって分けられている
日本語では、フランス語の名詞に性別があるかのような表現が適しているのかもしれませんが、女性形と男性形というカテゴリー分けというような認識です。
だからなんなんだ?
Il と Elle は、目の前にあるモノを指すのにも使われますが、先に立つ名詞を受けて、それが結果としてIlまたはElle で指し示すことになるので、Il と Elle が直接にモノを指していたり、モノの代わりになるのではないということです。
名詞の性を覚えるときにも、これは男性形、これは女性形、と一つずつ覚えるより、男性形カテゴリーの名詞、女性形カテゴリーの名詞という見方をすると暗記にもゆとりが出来ると思いますよ(*^-^)
つまり、名詞の性を「覚える!」のではなく、性別で「分けておく」のです。
それでは、フランス語の名詞の覚え方を見ていきましょう。
▽参考記事
フランフランス語の名詞、覚え方は冠詞かイメージか?
ヨーロッパの言語で名詞を覚えるときは、必ず冠詞か不定冠詞をつけてセットで覚えなさい、と言われます。
例えば、湖 は、lac、男性名詞なので、un lac か、le lac と覚えますね。
が、点数を稼ぐのが苦手な私の場合、それができれば苦労しないがな。。。
定冠詞、不定冠詞をセットにしたところで、やっぱり機械的に暗記しなければならないの?
そこで、名詞を記憶につなげる戦略。
戦略というほど大それたことではないけれど(笑)
自分の中に揺るがない覚え方=イメージ付けの決まりを作り、それを続けていたら、気づいた頃には大きな暗記効果が。
フランス語の名詞の暗記戦略その1・シンプル分類作戦
名詞の性を頭にパパッと入れたいものですね。そのためには
ひたすら暗記するより、名詞を見たら即男女に分類してみませんか?
例えば、鮭:saumon は、男性名詞です。
そこで、un / le saumon を基準に分類します。
- 名詞が女性名詞なら → 鮭ではない。
- 名詞が男性名詞なら → 鮭の仲間。
フランス語の名詞の性は2つしかないので、覚えるという概念を捨てて、男女どちらかを基準にして、「それ」 と 「それ以外」 に分けるだけ。
頭の中が意外とスッキリしますよ。
私の場合は「鮭」が基準ですが、あなたもイメージしやすい何かでぜひ分類してみてくださいww
フランス語の名詞の暗記戦略その2・イメージ作戦
出来るだけ記憶に繋がりやすい手がかりを見つけて、機械的に覚えようとしないことがポイントです。
例えば、lac と聞いたら、湖という漢字ではなく
白鳥の湖の第4幕を lac としてイメージしたりしますww
または旅行で訪れた、これから行ってみたい湖、スイスのレマン湖などを思い浮かべてもいいでしょう。
ですが、この段階ではまだ、男性形、と認識する要素が足りませんね。
それで、バレエを愛する私のような場合は
「湖のほとりで王子と悪魔が戦うから男性形」というイメージで暗記はフィニッシュするんです。ホントに(〃э_э)
レマン湖だったら、傍に素敵な男性がいるイメージを浮かべて男性に結び付けてしまいますo(*^▽^*)o
レマン湖=le lac で苦労せずにいけちゃう人は、羨ましい!どんどん進んでください^^
どうにもイメージがつかない言葉に遭遇した時や、結びつけるイメージが浮かんで来ない時もありますね。
そのような時でもイメージ画像などを、時間をかけてでも探すことをオススメします。
そんなにことに時間をかけてられないわ、と思うかもしれませんが、五感と結びつけようとする努力時間は後々の記憶に大いに役立ちます。なかなかに侮れない作業ですよ(*^-^)!
フランス語の名詞の暗記戦略その3・カラー作戦
書いて学ぶ、見て読んで学ぶなら、とことん色に頼ります。男性名詞と女性名詞をきっちり色分けしていきます。書くときは当然のことながら、本にだって迷わず色をつけてしまいます。
な〜んだ、そんなこと?と侮るなかれ。
この単純作業、フランス語を勉強する長い間にはどれほど記憶の定着に有効か
私は最初から色分けを続け、やめなかったので、覚えている名詞はほとんど書いた色、本に色を塗った記憶で、単語を見ると男性名詞か女性名詞かを判別することができるようになりました。
勉強し始めた頃は、やっぱり単語カードとかでがむしゃらに覚えていかないとダメかな。。とツラくなりましたが、出来れば楽しくラクに!勉強したいですよね(*^-^)!
色分けなんて単純すぎるライフハック(というほどもないが)も心細かったものですが、ある時期を境に、急に効果を感じられるようになったんです。
フランス語の色分けはどのように?
- 女性名詞は ピンク
- 男性名詞は ブルー
(私は形容詞はオレンジを使っています。)
たったこれだけをひたすら続けます。
私は万年筆が大好きなので、フランス語の勉強は3種類の万年筆+色分けに4色の万年筆、の計7本をフル稼働。
フランス語の単語を色分けして覚えるインク
愛用しているパイロットのインクの色がとても美しいので、毎日書く度に、なんて綺麗な色だろう♡ と感動があります。
それで、感動しながら名詞を色分けしていると、その心の動きも記憶にバッチリ残るわけです。
普段、書いて覚えるときも、練習問題も、万年筆で色分けして回答を書いています。
色で書いている間に脳が勝手に男性形と女性形を区別しているような手応えがあり、とても愉快です(*’-‘*)
そうすると、どんなことが起こるかって?
単語の意味を思い出せなくても、その単語が男性名詞だったか、女性名詞だったかは目が覚えてるんです。(´・∀・`)
モチベも上がる!世界一美しブルーインク
フランス語の名詞の暗記戦略その4・マダム、ムスィユーで覚える
色分け暗記は書くときと読むときに有効で、口で覚えるときも以外と役立つのがこの覚え方
- Madame banane マダム バナナ
- Monsieur ananas ムッスィユー パイナップル
フランス人だって、実はこんな風に覚えるものなんです (゜o゜)
暗記ではなく、やはり「分類」ですよね。
それが日常のことだから、私たちが漢字を読むように無意識になるだけなんです。
フランス語の名詞の暗記戦略その5・綴りの特徴を知っておこう
上記の4つの分類法+綴りの特徴を知っておけば、名詞の性を覚えるのも苦にならなくないます。むしろ、スイスイ覚えられるかも!
フランス語の名詞の性の覚え方まとめ
- 性別は2つしかないから男女どちらかを基準に分類すればいい
- 機械的な暗記よりも、イメージと単語を結びつける
- 名詞の性の色分けを習慣にする
- マダム+女性名詞、ムスィユー+男性名詞で覚える
- 男性名詞と女性名詞の綴りの特徴を知っておく
ネイティヴも男性形と女性形を間違えてしまうこともよくあるし、決して恥ずかしいことではないそうですよ。試験だったらそりゃあバツですけど、私たちもキリキリせずに、大いにフランス語学習を楽しみましょう!
そして、この覚え方は良さそうだ、自分に合ってるみたい ♪ と思ったら、しばらく続けてみることをおすすめします。
1回で覚えようとせず、名詞に再会するたびに「分類」を繰り返すのがコツ。
大人ならではの楽しい勉強法を見つけてフランス語独学が楽しく続きますように!
名詞の性に注目しながら役に立つ単語帳
日常生活で使用頻度の高いフランス語単語を約4000語収録。カテゴリーや索引も充実、とっさの場面でも、すぐに引けてすぐに役立ちます。名詞の性も単語の横に表記があります。単語のつづりをみて、男性名詞か女性名詞か見分けてみるのもいい練習になります(*^-^)
Merci et à bientôt !
Bonjour, mademoiselle.自分は仏検4級、独検3級、英検2級を持っています。自分が最重要だと思っているのがavoirの3単現aです。英語のhave動詞の3単現hasです。またa étéが英語のhas beenにそのまま相当すると思います。êtreの過去分詞がétéでbeの過去分詞がbeenだからです。多数出現するa étéの解説を1ページほどさいて説明されてはいかがでしょう。
自分はアメリカのテネシーとドイツのライプチヒに行ったことがあります。次にフランスに行こうと思っていますが実現してません。
それでは〜。諏訪和成でした。
コメントをありがとうございます。サイトリニューアル公開後のコメント第一号、とても嬉しいです。a étéも非常に重要な動詞、折を見てご一緒に考える機会を持てたらと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたしますo(*⌒─⌒*)o