Bonjour ! 胡桃です。フランスはバカンスシーズンたけなわ、私の街にもフランス中から観光客が訪れています。7月20日に今までマスク着用義務がなかった場所が義務付けられるなど、感染拡大防止策を広げています。この記事では移動制限解除後に変わったことや今の様子をお伝えしていきます!
緊急事態宣言が解除されてから、商業施設では店舗それぞれが、お客さんに対してマスク着用必須、とすることが可能になっていました。
スーパー、マルシェでは接客側のみマスク着用が義務付けられていました。魚売り場で鮮魚を挟んで口角唾飛ばしている日常が衛生原始時代でしたね。
しかしながら、対するお客さんの方は国の予防体制に甘えてる感じがしていました。予防意識が低いだけかもしれませんが。
お客さんもマスク着用義務、違反したら罰金に
6月前後、コロナはもう終わった、という人も少なからず、開放感からかお客さん側は元より、販売する側もだんだんゆるゆるマスク、着けない人も現れはじめました。
私の街に限っていえば、住人はわりとよくマスクしていますが、フランス全土から押し寄せる観光客は着用どころかポイ捨てが目立つありさま(´゚д゚`)…
そんな折りの7月20日、ついに、閉鎖空間ではお客さんもマスク着用必須の命令が出て、違反したら135ユーロの罰金、と決められました。コロナ受け入れ医療機関のひっ迫の状況などを見据えてのことです。
感染者数は各国で増え続けていますが、フランスは毎日ほぼ千人かそれ以上のペースで増加しています。
死亡者数はごく最近インドがフランスを上回りましたが、ずーっと不動のワースト6位でした。
フランス社会はわりとよく対策してる
7月20日のマスク義務付け令が発令される前から、密への対策は感心するほどでした。カフェやレストランは車道にテーブルを広げて密対策、しかしさすがに入る気がしないのでお伝えできる情報はありませんが、飲食関連以外の私の街の様子をお話したいと思います。
ハイブランドブティック
入店にはマスク義務付け、アルコール消毒液は手を出せば出てくるタイプが設置されています。
そして店内が密にならないように入店制限。
バカンス中の今はブティックの前に待ち列ができています。
コロナ前はVIP客が店内でシャンパンを飲んでいる姿も見られましたが、今は当然なくなりました。
郵便局
建物の入り口周辺が密にならないように、駐車スペースも閉鎖している局、入り口で一人一人に要件を聞いて、中で投函するだけの郵便物を預かったり、局内が密にならないようにかなりゆとりのある人数制限をしています。
窓口はアクリル板で仕切られているのはもちろんのこと、利用者が使うカウンターの上にはダンボールが敷かれ、使い捨てテーブルとなっています。
窓口にいつも長い待ち列ができていた郵便局ですが、今は待たされることもなく、局員に取るに足らないことを意見している人もいなくなり、すごくスムーズになりました。
郵便局の対策には感動しています
マルシェ
ここがいちばんゆるいかな。。
お客さんとおしゃべりしながら売り買いするのがマルシェ、そこへマスクが義務付け、多くの売り手さんは本当に鬱陶しそうにしています。
顎マスク、首マスク、口だけシールド、今や鮮魚を売っているのに平然と着けない人も。
最近は口半分マスクというのが流行り出し?、口が完全に露出しています。
こうなると着けていないとの同然、野菜果物さかななど、とてもじゃないけど買う気がしません。
スーパーもですが、食品に対する衛生原始時代は変わる見込みはなさそうな。
プランタン
プランタンの入り口を入ると、手に消毒液のポンプを持った男性が近づいてきて、「手の消毒をお願いします」と。
なんでわざわざ密を作りにくんのよ〜
開いた口がふさがらない。。マスク同様、感染対策に何をすべきなのか何がよくないのか、本当にわかっていないのですね。
(;´д`)トホホ…
医師はコロナのおかげで医師に見えるようになった
私の街の一般医(あらゆる医療科目の窓口のようなもの)は私服勤務が当たり前でした。外を歩いているのと同じ格好で人の体に触れるわけです。
うわ。。ばっちい。。
私が体験した中で一番不潔だと思ったのが、親知らずを切開したとき。抜歯ではなく厄介な切開ということで普通の歯医者ではなく、専門医で処置されたのですが、医者はタダの普段着にミニスカート、ハイヒールに網タイ。
(* ゚ω゚ *)
助手と思しき女性もジーンズにデニムシャツだった。
それが、ついこの間、救急の用件で一般医に行ったところ、目を疑った。
日本の歯医者さんや整体師さんが着ているような、カラーの医務服(っていうのかな)を着てるんだもの!!
大きな病院では以前から白衣の人もいましたが、今でも私服の医師もいます。
その大きな病院では患者が歩く通路は一方通行になっていて、入り口と出口が別になっていました。案内された出口のドアを開けると目の前に私の自転車が。
密を避けて、いいことには違いないけど、服装の面でもやっぱりフランスの衛生観念の欠落は国のトップが気づいていないのでしょう。
衛生より自由が優先なのかな〜
フランスの歯医者では
歯医者はロックダウン以降、今でも救急患者以外の受付はしていません。私はロックダウン前の2月に歯を被せ、被せたその日に外れてしまって(フランスの医療ってすごいと何度も経験したから驚かなくなっている自分に驚く)3月に予約を取っていましたがあっさりキャンセルされ、その後も炎症が起きているわけではないからという理由で予約を取れずにおりました。
しかし前出と同様の救急の用件で歯医者に行かねばならなくなり、コロナ対策はどんなだろう?と思いながら行ってみると、
予約時間より当然のことながら早めに到着すると、時間まで外で待たされ、やっと呼ばれて中に入るときに、靴の裏にも消毒液をかけられました。
フランスに限らず、歯医者の椅子に座るときに靴を脱ぐ習慣はないので当然といえば当然ですね。
治療室内の何から何までラップで覆われ、対策は万全のようでした。
しかしながら、歯医者さんが私の歯の状態を説明して下さるも、マスク越しは聞き取るのがなかなかに大変でした。
(´゚д゚`)…
でも、救急の用件のおかげで外れていた被せものをやっと修復してもらうことができました。コロナ前から実に4ヶ月も経っていますから、残っている自分の歯が虫歯になっていないかどうか心配でしたが幸い問題なく、中断していた治療も再開されることになりました。
コロナ中に医者に行きたくなかったが
感染が増え続けている最中、医者は本当に行きたくない場所の筆頭です。なのに救急で行かなければならなくなった理由があり、フランス在住者には特に大事なことかもしれないと思い、こちらの記事に経緯を記しました。
みんなマスク持参方法に悩んでる
車の中のマスクの指定席は?
バックミラーに吊り下げている車をよく見かけます。ブルーのマスクが車内にピラ〜っと下がってる風景、もう見慣れたけど最初はギョッとしました。
道行く人は
もっぱらこんな風に腕マスク。または手首マスク。
日本人には思いつきようもない工夫?ね
そこへ行くと、自家製マスクと思しき人が口以外にマスクをつけているのは見かけません。自分で作るくらいだから感染予防意識も強いのでしょう。
マスクで犬の〇〇を拾えるか
ある日のマルシェ。
サクランボを買う列に並んでいたら、シェパードの仔犬と思しきワンが私のすぐ近くに腰を下ろした。
あ〜、よりによってこんなところで。。。というのが飼い主の気持ちだろう、
飼い主の男性は手ぶら。連れの家族と思しき妻子は完全に他人のフリ。
男性はちょっと考えておもむろにポケットからマスクを取り出し、落し物を始末し始めた。
(* ゚ω゚ *)
私は昔大型犬を飼っていたこともあるし、人ごとではないわ、ちょうどたくさん持っていたティッシュを差し出した。
マスクはないよりずっとよかったけど、仔犬といえどもそれなりに大きいシェパちゃんの落し物はマスクじゃとてもとても間に合わない。
まあ、ひょんなことで人の役に立って嬉しかったです。妻子は終始他人のフリでしたが
ハンカチなど持ち歩く習慣がない人たち、波打ち際で拾った貝殻をマスクで包んでいる人もあり、様々なシチュエーションで便利に使われているようです。
(>△<〃)
マスクのポイ捨ては、かなしいね
ここは緑のトンネルが続く気持ちのいい幹線道路。
道路脇に捨てられたマスクが日毎に増えています。
こうゆうことする人は、家ではもっとばっちい暮らしをしてるに違いない
マスクは辛いよ? 皆んな苛立ってる気がする
なんだかね、普通に買い物や日常生活をしているだけなんだけど、最近、多くの人がツンツンイライラ尖ってる気がしてならないの。
笑顔も少なく、言わなくてもいいことを口に出し、すごく疲れているように見えます。
マスクの日常がよほど辛いのかも、と思ったりします。
ほとんどの人が生まれて初めてのマスク着用、しかも気候のいい、忙しいバカンスシーズンなのに。
今や仕事からの解放はマスクからの解放でもあるでしょう。
マスクをファッションとして楽しんでいる人は
かなり個性的な色柄のマスクを見かけます。カップルで、家族でお揃いのマスクの風景には安堵しつつ、こちらも楽しい気分になります。
ときどき、遠目からは野生動物の口にしか見えない色柄や、ヘビ柄の人もいたりしてかなり刺激的ですが
(((; ゚ー゚)))
20前後と思しき男性や女性の仲良し同士でしっかりマスクを着けている人、マスクしてサッカーボールを蹴る少年を見かけると何とはなしにホッとするものです。
コロナウイルスは変異しているようで日本も予断ならないですが、お互いに頑張りましょう!
Merci et à bientôt !
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