フランス語で「問題がある」そうは言わないフランス語9
フランス語の学習本で「問題があります」っていう表現を知ってから何かと便利に使ってるけど、フランスのメル友に、カレと喧嘩してカレの言動に困ってるって話そうと思ってIl a un problème て切り出したら話が変な方へ行っちゃって、もう、誰が変なのかわからなくなってきたわ。。
Bonjour ! 胡桃です。フランス語の学習本などによく出てくるワンフレーズ「Il y a un problème 」問題がある の用法は、使い所を間違えるととんでもない意味になり得ます。私も知らずに使って覚えたフランスの日常生活の一端をお話しします。
私に問題があると彼女に問題がある は意味が違う
「問題」という日本語は、様々な状況、それらを表現する語彙をカバー出来るニュアンスとも言えて、英語でもフランス語でも日本語同然の単語のひとつですね。しかし、使う場面によっては、ただの困り事ではない意味になってしまいます。
ある日のフランス語レッスンでのこと。
私は先生に、夫が私の話を誤解して、誤解が解けなくて困ってる、と話そうと思いました。
夫とは日仏生活感覚のすれ違いか私の言葉の限界か両方か、ああフランス語困った!が度々ありました。
私もフランスに来て間もない頃のこと、知ってる言葉も表現も今より限界があったし、取り敢えず Il a un problème 「彼は問題があるんです」と切り出し、それから状況説明をしようと思っていました。
ところが先生はうつむいて数秒沈黙した後、Il a un problème
と言ったら、一般的に「彼は精神疾患を抱えている」という認識になると厳かにのたもうた。
(´゜д゜`)?
私が何かで「困っている」なら J’ai un problème avec 〜
でいいけれど、 Il (s) / Elle (s) + avoir + problèrme と表したら精神の病理的な問題を表すことになるのです。
え〜!そうなのねー!私のカレの話もこういうことだったんだわ・・・しかし何でも話してみるものね
うん、そう思ったわ。それ以来、他のことで何か問題が起きると必ずこのことを思い出すのよw
ということで、話題の最初に Il a un problème と切り出すと精神的な病気、と認識されますので気をつけましょう。相手と状況をわかり合っているなら、話の流れで彼はホントに問題があるわね、と言って誤解を招くことはないでしょう。しかし、第三者のことであまり「問題」「問題」と言うのもちょっと問題かもですね。
そう、笑えないわ。私が軽い気持ちで問題と言ったために、相手に「それは問題ね」って言われると、グチ程度のことが深刻な問題に思われてきたりするわ。それこそ「困ったな」になっちゃう!
病気を意味する、彼は頭がおかしい 精神を病んでいる をはっきり言わないところも興味深いですね。
ついでに Il a une problème が割と普通な?フランスの現実
精神的な疾患か、フランスでは精神が大人にならない問題を抱える人が、人口の10%ほどになると聞きました。つまり、成人しても働けない人が一定数存在するということです。
どうしてなの?
住んでみて思うことの一つだけれど、生まれた時からの砂糖漬けも原因の一つじゃないかと。
スーパーの棚のお菓子と飴の山、チョコレート、ヌテラ。挙げたらキリがないほど白砂糖に囲まれています。
甘いものなら日本も同じ気がするけど?
うん。日本と大きく違うのは、日本は虫歯予防からも小学校に上がる前は甘いものはなるべく避けるママが多いでしょう?
そうね、私も小さい頃はチョコレートやコーラは食べさせてもらえなかったわ。
私がママだった頃の保育園でも、いつも飴持ってるママって敬遠されたりしたものよw。ところがこちらではその保育園に預けた時から園内で砂糖漬け。それこそ頭がおかしくならない方がおかしいと思うくらい
フランスのジャムも極甘のひとつ、30%糖分カットのジャムも存在しますが、まあ、日本の普通の甘みかな。bioのジャムは白砂糖ではなくキビ砂糖が使われているものの、30%糖分カットには至らず、どれほど白砂糖の極甘が普通かを思い知らされます。
いわゆる甘いお菓子=白砂糖を使った食品、お菓子、清涼飲料水などは今日食べれば明日も必ず食べたくなる飲みたくなる、依存性があるという厄介な物質です。
ダイエットが辛くなるのは白砂糖が精神に及ぼしてる影響のせいなのかもね。
キビ砂糖は白砂糖よりマシだけど、いちばんいいのは黒糖だそう。フランスにもあります。
チョコレートを食べるならブラック。ドライフルーツと一緒に食べると目も味も満たされるのでおすすめです(*^-^)!
この記事を書いていたら、白砂糖と教室の荒れ問題の関連を給食の視点から取り上げてる動画がありました。思わず声を出して笑ってしまう、ためになる現実のお話、ご興味がありましたらぜひ聞いてください!
Merci et à bientôt !
この記事へのコメントはありません。