フランス語の代名詞Y。場所を表すらしいことはわかるけど、使い方と発音を知りたいな。
Bonjour ! 胡桃です。場所を表す代名詞Yの使い方と気をつけたいこと、慣用句などについてまとめました。発音もわかるカタカナ付きです。
副詞的な代名詞 Y は目的語として「場所」を表します。
モンサンミッシェルに行くわ
あら、モンサンミッシェルにどうやって行くの?
モン・サン・ミシェル、モン・サン・ミシェル・・とうなされたように?繰り返すのをフランス語では避けたいことなので、場所についても代名詞を使います。
「モン・サン・ミシェル」と1度話題に上った「場所」を、2度目からは「Y」という目的語に置き換えます。
文法的には、場所を表す前置詞、à, dans, surなど+名詞 の代わりをするわけです。
また、「〇〇に〇〇があります」の文、Il y a の「y」も、実はこの代名詞なのです。
それでは、フランス語の文を見てみましょう。
「モン・サン・ミシェルに行くわ」
Je vais au Mont Saint Michel.
ジュヴェ オゥ モンサンミッシェル
「どうやってそこ(=モン・サン・ミシェル)に行くの?」
Comment y vas tu?
コモン イ ヴァ テュ?
「そこ(=モン・サン・ミシェル)へバスで行くわ」
J ‘y vais en bus.
ジィヴェ オン ビュス
Je vais en bus. だと、目的語のない日本語です!
必ず J’y vais. と使ってね!
「私は家にいます」
Je suis chez moi.
ジュスイ シェ モワ
「私は10時まで家にいるわ」
J’y suis jusqu’à dix heures.
ジィ スイ ジュスカ ディザ〜r
à +物 も引き受けるY
間接目的語の代名詞は「à +人」を引き受け、Yは「à+場所」を引き受けます。
「ヴァカンスのことを考えてるの」
Je pense à mes vacances.
ジュ ポンス ア メ ヴァコンス
J’y pense.
ジィ ポンス
ヴァカンスは物質的なモノではありませんが、このように使えます。
注意。「人」に対しては人称代名詞の強勢形を使う
Je pense à Marc.
Je pense à lui.
ジュ ポンス ア リュイ
伝達や通知に関する動詞を用いる場合は、人称代名詞を使う
伝達や通知に関する動詞とは
- parler
- envoyer
- téléphoner など
Je téléphone à Marc.
Je lui téléphone.
en と y を一緒に使うことある?
en と y を一緒に使うことは〈Il y en a.〉という表現をのぞいて、ありません。
代名詞Yの否定文
代名詞Yの否定文の作り方
代名詞と動詞を、neと否定語ではさみます。
「そこへ行かない」
Il n‘y va pas.
イル ニィ ヴァ パ
「もうありません」
Il n‘y en‿ a plus.
イル ニィオナ プリュ
「興味ありません」
Je ne m’y intéresse pas.
ジュ ヌ ミィ アンテレス パ
慣用表現のY
よし!終わった!
Voilà, ça y’est.
ヴォワラ、サイエ
あたしのせいじゃない。。
Je n’y suis pour rien.
ジュ ニィ スュイ プーる りヤン
忘れずに(必ず)そうします。
Je n’y manquerai pas.
ジュ ニィ モンケら パ
〜に詳しい、精通している
s’y connaître en …
スィ コネートる オン
代名詞Yの覚え方
場所を表す代名詞Yの用法はいくつかありますが、en との区別のためにもひとつだけ覚えておくとしたら
代名詞 Y を使うべきところは、
場所を表す前置詞 à (dans, sur など) + 名詞
Merci et à bientôt !
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