フランス語の疑問文、初心者の私にはとても難しいわ。英語と同じように疑問詞は文の最初に来るものだと思うのに、倒置形やリエゾンで「ダメ!言えない!」とつい飲み込んでしまうの。映画を見ては、日本語調に語尾を上げてしまえばいいかも?と思ったりして。
疑問文を自信を持って言えるようになる方法を知りたいわ。
Bonjour ! 胡桃です。フランス語を学び始めた頃、疑問文は私にはとても難しく思えました。今思えば、Est-ce que で切り出す大切さを知らないうちに倒置形を教わり・・という流れもよくなかったですが、フランス語の疑問文で注意したいこと、疑問文にも美し差!があることなどについて解説していきます。
これは真似しない方がいいフランス語の疑問文
Est-ce que で切り出す疑問文と同様に、日本の学習本、特に文法を学ぶ本ではない、会話本によく見られるのが、疑問詞を平叙文の最後につけて、?マークをつけるだけの表現です。
例えば :よくない例ですので覚えちゃダメよ!!
・Vous vous appelez comment ?
ヴ ヴザプレ コモン?
・Elle habite où ?
エラビトゥ ウ?
・Il y a une pharmacie près d’ici ?
イリヤ ユヌ ファーマシ プレ ディスィ?
・Vous partez quand ?
ヴ パルテ カン?
このような例文の下に、「くだけた表現で使われる」とか「口語的に使われる」とかの添え書きが見られます。
この、くだけた とか、口語的 という日本語のニュアンス、ちょっとクセものです。
私たちが良い意味に解釈すれば「堅苦しさが取れて、打ち解けた」といったニュアンスでしょうか、先方と慣れてきたら、どんどん使っていいような気がしてきます。
でも、ちょっと待って(#-`Д-)
フランス語では、文によりますが、平叙文の最後に「?」をつける使い方は、話の流れの中で念を押したり、相槌、肯定的な意味合いを持って使われたりする表現なのと、フランス語の町言葉とも言える表現に含まれるので
日本語の意味は置いといて
平叙文に「?」マークをつけて疑問文になる、という作り方は覚えないでね
フランス語の疑問詞も英語の5W1Hのように
上の文を正しく使うなら、疑問詞は英語の5W1Hのように使いましょう。
以下は、覚えたい疑問文の例です。この形を覚えて単語を入れ替えれば応用がききます。
「あなたのお名前はなんとおっしゃいますか?」
“Comment vous-appelez vous ?”
コモン ヴザプレ ヴ?
良くない例:Vous vous appelez comment?
「彼女はどこに住んでいますか?」
“Où habite t-elle? “←より望ましい質問の表現
ウ アビテル?
ou bien または
“Où est-ce qu’elle habite?”
ウ エスケル ハビトゥ?
良くない例:Elle habite où?
2番目は言いにくいわね。最初の表現を覚えよう!
「この近くに薬局はありますか?」
“Est-ce qu’il y a une pharmacie près d’ici ?”
エスキリヤ ユヌ ファーマシ プレ ディスィ?
ou bien または
“Y-a t-il une pharmacie près d’ici ?”
イヤティル ユヌ ファーマシ プレ ディスィ?
良くない例:Il y a une pharmacie près d’ici ?
*特に会話本では、↑のように Il y a 〜の肯定文に「?」をつけて疑問文にしている単文を見かけます。安易にマネしないように気をつけたいですね。
「いつご出発ですか?」
“Quand partez-vous ?”
カン パルテ ヴ?
良くない例:Vous partez quand ?
「あなたは誰ですか?」
Qui êtes-vous ?
キ エトゥ ヴ ?
「今夜何食べる?」
Que manges-tu ce soir ?
ク マンジュ テュ ス ソワーる
フランス語は 基本的に、もっとも丁寧な表現を覚えていけばいい
上記の内容に関連して「フランス語をきちんと話す」ことについて触れたいと思います。
私たちがフランス語の国へ行って、周りの人たちの日常会話についていくには?
私も最初はそう思ったけれど、フランス語の町言葉って凄い!し、日本語同様に、誰もが相手にきちんと伝えようと思って話しているのではないから、自分の勉強が頼りね。
フランス語の町言葉 le français familierは必要?
le français familier ル フォンセ ファミリエ といわれる、家族や気のおけない者同士で使われる独特のフランス語があります。
通常の言葉が省略されて発音も変わるため、何でもない簡単なフレーズが聞き取れない独特な言葉づかいで、フランスに来て知ったときには本当に驚きました。
(゚Д゚;)
先で挙げた、疑問詞を文の最後につける言い方も、実は le français familier に含まれます。
それで、私たちも、フランス語圏に住むようになったらそれを覚えるべきなの?
フランス人の友達ができたら、友達に合わせてそれで話すべき?みんなどうしているんだろうと思って私の先生に聞いてみました。
Q:フランス語の le français familier は私たち外国人も話すべきですか?
話す必要なし。
日本語と同様に、普段、どんな言葉を使うかは人それぞれで、フランス語でもそのまま当てはまります。
さらに先生に質問してみました。
Q:先生は le français familier を使うことがありますか?
家庭内で話す時の発音は胡桃に教える時より緩くなるものの、まず使いませんね。
Q:では、私も le français familier で話す必要はないということですね?
フランスで暮らしている以上、街で使われている言葉として知っておく=慣れておかないと、でも、あなたが話す必要はないですよ。
やはり、フランス語は生活感覚が似た人から教わるのがいちばんですね。
ここでもし、「あなたの好きなように使えば?皆んな使ってるし」なんて言われたら、美しいフランス語を学びたい女性にとっては悲劇というものでしょう。
(((; ゚ー゚)))
私は本当に安心しました(^▽^)
日本語でも、コミュケーションをとる上で、ときにはわざと流行り言葉を使ったり、故意に男言葉を使ったりすることもあるわけですが、それも、日常生活の言葉の基本があってこそ生きてくるものですね。
本や映画で目や耳に飛び込んでくる、「あ、こう言えばいいんだわ」には、本当に要注意だわ
どんな生活のどんな人が、どんなシーンで言っているのかを意識するといい勉強になるかもしれませんね
おわりに
最近のフランスの小学校では
「フランス語のことでウチの子に厳しくしないで欲しいわっ」 (゚Д゚;)
と、先生に直訴するお母さんが増えているんだそうです。
(=’□’=)ウッソー!?
外国語を学ぶときは、とかくその国の顔色?を伺うような気持ちになりがちですが、臆することなく学んでいきたいと思います。
言葉を知ることは、他でもない自分自身のためですものね(*^-^)
Merci et à bientôt !
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