日本の美しい四季の移ろいをフランスのお友達にわかって欲しいの。辞書や翻訳を使ってメールを書いてもイマイチどころか殆ど伝わらない感じよ。フランスの四季と季節が変わってゆく表現を知りたいな。
Bonjour ! 胡桃です。日本の四季の移ろい、気候だって日本は独特です。日本語で美しく表現する季節の移ろいを、日本語をフランス語に直してもなかなか通じないものです。日本語とフランス語の表現の違い、空模様の違いに注目しながら、季節の移り変わりの表現を見ていきましょう!
フランス語で春・夏・秋・冬
- 季節:saison セゾン 女性名詞
- 四季:quatre saisons
キャトル セゾン 女性名詞の複数形
- 季節の(形容詞):saisonnier, saisonnière*
セゾニエ, セゾ二エール
*DELF B1で travail saisonnier 季節労働 という言葉が出てきます。
フランス語の四季は全て男性名詞
四季の名詞は全て男性名詞です。
春: printemps
プランタン
le printemps
ル プランタン
春に:au printemps
オ プランタン
夏: été
エテ
l’été
レテ
夏に:en été
オン ネテ
秋: automne
オトンヌ
l’automne
ロトンヌ
秋に:en automne
オン ノトンヌ
冬: hiver
イヴェール
l’hiver
リヴェール
冬に:en hiver
オン ニヴェール
フランスの季節の移り変わりをりんごで表現
日本で桜が咲くように、フランスの春を告げる代表的な花の一つがりんごの花。季節の移り変わりをりんごを例に、小学3、4年生くらいのテキストをご紹介します。
動詞の単純未来を学ぶディクテのためのテキストですが、日本語とフランス語の表現の違いを知る上でなかなか興味深いです。
書かれている時期は、もうすぐ春。3月頃でしょうか。
Bientôt le printemps
L’abeille déposera le pollen dans les fleurs du pommier.
Quand les fleurs faneront, des petits fruits verts les remplaceront.
Tout l’été ces pommes grossiront, puis mûriront.
En septembre, vous les cueillerez, vous les mangerez en compote.
出典:Bescherelle Dictées
日本語の意味
もうすぐ春
ミツバチは花粉をりんごの花に運ぶ。
りんごの花が咲き終わると、緑色の小さな実がつき始める。
夏中かけて、りんごは大きくなり、熟す。
9月にはそれをもいで、コンポートにして食べます。
季節の移ろいに注目したい単語
déposer, pommier
déposer デポゼ
意味:(持っていた物を)置く、下ろす
pommier ポミエ/男性名詞
意味:りんごの木
フランスでは桜のような存在、日本からイメージすると果樹園の風景を想像するかもしれませんが、フランスでは庭にりんごの木があるのも普通です。
いつも通る道のお庭のりんごの木が、花が終わってから実をつけ始めて大きく育って(だいたい日本の紅玉くらいの大きさですが)いく様子は、日々、季節の移り変わりを感じさせてくれます。
〈星の王子さま)でも、りんごの木の下にキツネがいましたね。
りんご une pomme ユヌ ポム
と
りんごの木 un pommier アン ポミエール
はフランス語学習にも欠かせない単語ですので、発音共々覚えておきましょう。
名詞の性を覚えるなら⇩
・Madame pomme
マダム ポム
・Monsieur pommier
ムスィユー ポミエール
faner
faner ファネ
このテキストでは自動詞の意味で、(草花)がしおれる→日本語で言う「花が咲き終わった」というような表現に当たります。代名動詞 se faner と同じ意味です。
*他動詞の意味は、(草花)をしおれさせる。ハーブを摘み取って乾燥させる、というような状況で使い、sécher, dessécher と同じ意味です。
mourir に、「枯れる」という意味がありますが、私たちは花瓶などに生けた切り花が「咲き終わる」ことと、「枯れた」と「しおれた」を区別して使いますね。
日本の日常では花が咲き終わったら「この花はもう終わり、咲き終えた」なんて言うわね。「枯れた、しおれた」っていうとちょっと悲しい感じもするわ
なので、花の移ろいは日本語の意味と一致しなくてスッキリしないかもしれませんが、faner を使うと通じるフランス語になります。(類語:défraîchir, décolorer, flétir, ternir)
日本語を学ぶネイティブが日本語で「花が 死んだ」と言うのを聞くと、有難く納得しますね(*^-^)
remplacer
remplacer ランプラセ
意味:代わる、取り替える
花から果実になる という意味で使われています。
花から実、なるほど!「移り変わる」感じが表せるわね
花が咲き終わって実をつける をフランス語で書きなさいと言われたら、remplacer で表すことが出来るわけです。何かにつけよく使われる動詞ですので、ちょっとマークしておくといいと思います。
compote de pommes
compote de pommes
コンポォトゥ ドゥ ポム
りんごのコンポート。
compote コンポォトゥという単語はりんごのファミリーとして知っておくといいです。
フランスのコンポートのこと
りんごに限らず、洋梨、杏、バナナなど、ヨーロッパでは様々なフルーツのコンポートが出回っています。
フランスのホテルの朝食で、ヨーグルトとも違う、プラスチック容器に入った何だろう?を見かけたかもしれません。私の住むノルマンディ地方は特にりんごの産地、コンポートは毎日食べるもの、朝食のルームサービスにももれなくついてくるくらいです。
それで、「日本でもコンポートを食べる?」なんて聞かれることもあります。私たちは「たまに作って食べることもあるけど・・・」程度ですよね。
因みにフランスのコンポートの形状は一般的に、生ジュース以上ジャム未満程度に果物の正体がありませんが、メーカーによっては morceaux =果肉の形が残るものもあります。
フランス語で「秋の気配を感じます」
・On sent l’automne.
オン ソン ロトンヌ
よりきれいな表現⇩
・On sent venir l’automne.
オン ソン ヴニール ロトンヌ
もっときれいな表現⇩
・On sent l’approche de l’automne.
オン ソン ラプロッシュ ドゥ ロトンヌ
「秋の」を表す、覚えておきたい形容詞
秋の
automnal, automnale
オトナル 発音は男女同じ
色づいた木々
des arbres automnaux
デ ザーブル オトノ
紅葉は木の葉が色づくことですが、まとめて!このように表すことも出来ます。
フランス語で「春が来た」「秋になった」
「春が来た」
・Le printemps est arrivé.
ル プランタン エ アリヴェ
「秋になった」
・L’automne est arrivé.
ロトンヌ エ アリヴェ
フランスと日本の花や気候の違い
日本の春は、そこはかとなく春がやって来る感じですが、ヨーロッパの春は、まるで壁紙を張り替えたかのように春に変わる感じがします。
花々はミモザ、大手毬、リラ、マグノリア、りんごの花、クチナシ、芍薬、菊など、咲く時期が決まっている花は日本同様にいくつもありますが、フランスの初夏から秋までの長い間、日本でいう春の草花が咲き続け、街はお花畑のようになります。
日本ではとっくに終わっている花がいつまでも咲き続けていて。日照時間と気候の違いですね。
夏の終わりまでタンポポやコスモス、シロツメクサ、アカツメクサなどが咲き続け、クレマチスや立ち葵も10月始めくらいまで見られます。
切り花では、日本の冬の花の代表、フリージアは夏の花です。
また、日本人が暑くもなく寒くもなくちょうどいい、気持ちいいと感じる気温は22度くらいだと思われます。
個人差もありますが、内陸部や北部のフランス人には太陽が出て20度を超えるとちょっと暑いようです。
日本の季節が移ろう感覚とフランス語のマッチはすんなりいかなくても当然ですね。
桜は、cerisier より、さくらと言おう
日本の象徴でもある「桜」は、フランスでももはや sakura として定着していますので、cerisier と言わなくていい、と教わったのはもう10年以上前のことです。
日本にあまり興味のないネイティブにはこの限りではなく、「さくらは cerisier と言うんだよ」というフランス人もいます。
相手によって使い分けという感じですが、基本的に sakura でいきましょう。
おわりに りんごはやっぱり Japonの “ふじ” が好き
フランスのりんごの中には日本の「ふじ」があります。
売っているところは限られているようですが、甘みと酸味のバランス、香り、身がしまった歯ごたえは数あるフランスのりんごの中でも私にとってはやはり格別、というか、美味しい!幸せになるりんごの味です。
Merci et à bientôt !
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