フランス語でちょこっと何かを頼みたいとき、どう言えばいいのかわからなくて何もたのめなくて切ないわ。日本語のように丁寧にお願いして快く引き受けてもらえるフランス語を教えて!
Bonjour ! 胡桃です。フランス語で「手伝ってくれない?」と言って、相手の腰が上がるかムッとされるか? この記事では、やんわりお願いする表現、知らずに喧嘩腰の命令口調の表現を条件法の働きとともにわかりやすく解説しました。初級で条件法を勉強していない場合でも、ぜひ目を通してみてくださいね。
ちょっと手を貸して欲しいから、気持ちよく手伝ってもらうにはお願い上手になることが大切ですよね。コミュニケーション上も失敗したくないところでもあります。
私もフランスに来たばかりの頃は、自分なりに覚えたこと、知ったフレーズで頼みごと、お願い事をしていましたが、まあ、夫に命令、命令であるわけないのに、言われた方は気持ちよく手伝う気になれない言い方をしておりました(ー_ー;)
「その言い方はキツイよ」とは外国人相手でもなかなか言いにくいものですよね。いずれ我慢が爆発しかねなません。
日本と海外の一番の違い、気をつけたいことは、言葉の運用で誤解を招かない に尽きます。
日本語では「キツイよ」で済むことが、フランス語では「命令してんのか(# ・`д・´) 」と火がつかないとも限りません。
そんなつもりじゃないのに。。。と心で叫んでも、日本でなら胸の内を慮ってもらえそうなことも、海外ではどうにも伝わらないという事態になってしまうことがあります。
覚えておきたい、お願い上手なフランス語フレーズ
ちょっとおっかない出だしになってしまいましたが
(・・;)
フランス語ではどのようにお願いすればうまく伝わるのか?
「ちょっと手伝ってくれない?」の表現で見て行きましょう。
動詞 aider は、前置詞 à を伴って不定詞をつなげ、…するのを手伝う という意味になります。
それでは、手を貸して欲しい気持ちを伝えるフランス語フレーズ、以下の表の、上の方はfort=強い表現、下へ行くほど doux=やわらかい表現になります。
次の2つは命令
Il faut que tu m’aide.
イル フォ ク テュ メドゥ
単語の意味だけで「あなたの手助けが必要です」と言ってるつもりが、完全な命令の表現です。注意しましょう。
Il faudrait que tu m’aides.
イル フォゥドレ ク テュ メドゥ
条件法になっても上とほぼ同じ、命令のニュアンスです。注意しましょう。
Oui か Non か?まだちょっとキツいかも。
Peux tu m’aider ?
プ テュ メデ?
命令からは遠ざかりましたが、Oui か Non かを迫るようなキツめのニュアンス。使い所は人により話の流れによります。緊急事態ならこれでいけます。
Pourrais tu m’aider ?
プォレ テュ メデ ?
条件法になっても上と同じくキツめです。
申し分なくやわらかいお願いフレーズ
Voudrais tu m’aider ?
ヴドれ テュ メデ?
Tu ne voudrais pas m’aider ?
テュ ヌ ヴドレ パ メデ ?
Tu ne voudrais pas まで言えれば、相手に「何か頼まれるのだ」と伝わります。あとはして欲しいことの動詞の不定詞を続ければ大丈夫(*^-^)
ペットやぬいぐるみを相手にお願い事を練習するといいですよ♬
部屋片付けてよ!もこんな風に
M’aiderais-tu à ranger la maison ?
メデレ テュ ア ロンジェ ア ラ メゾン ?
部屋を片付けてもらえないかしら?
Peux tu m’aider ?
この形は学習本などでよく見かけ、私も意味を知らずにいいと思っていて便利に?使っていた日がありますが、ご覧の通り純粋な命令形の直下、まあ、知らないとは恐ろしいの見本のような失敗でした(*´Д`*)
Il faut que は強い言葉。条件法とのこんな違い
次の文はどのような日本語になるでしょうか?
Si vous voulez parler français il faut que vous lisiez un livre en français par semaine.
(lisiezは vous lisezの接続法、頭の中で考えることを表す時などに使う文法です)
フランス語を話せるようになりたかったら毎週1冊フランス語の本を読むべき。かな?
そう思いますよね。実は、Si….il faut que の形は、フランス語を話せるようになるためには毎週1冊フランス語の本を読むのが唯一の方法、という意味になり、
フランス語の本を毎週1冊のノルマを課しなさいよ、課すしか方法はないですよ、と言われているのです
( ̄O ̄; ))
そこで、 ソフトに
Si vous voulez parler français, il faudra lire un livre en français par semaine.
このように表現すると
「あなたがフランス語を話せるようになりたいのなら、そうだなあ、毎週1冊、フランス語の本を読むなんて、いい方法じゃないかなあ」
faudra 条件法を使うことで
相手に押し付けることなく、やんわりと助言をしている親切な気持ちを伝えられるのです。
読むのは無理だけど、まあ、話としてなら聞けるわね。他人ごとみたいな感じかな笑笑
おわりに
Il faut que は自分だけのことに使う分には問題ない用法ですが、家庭の中であっても人に向ける場合は相手にプレッシャーをかけてしまうこともありますので、くれぐれも気をつけたいですね。
最近のフランスでは、条件法を使うべきところでも、特に若い人の間で Il faut que, Il faut que, と使われるようになったと聞きました。
(´゜д゜`)
ですが、自分が言われて不快なことは、人にも使わないに越したことはないですね。外国人の私たちが言葉の流行をすぐにマネすることもないのではないかと思います。
用法を学ぶことの多い falloir ですが、誤解されずに心を伝える要でもありますね。
Merci et à bientôt !
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