お知らせ:小サイトにご訪問いただき誠にありがとうございます。2023年5月17日以降の星の王子さまの記事を、新サイトに移転しました。新しいサイトは「Kurumi千一夜」と題して星の王子さまをモリモリ解説してまいります。眠れる森のフランス語からもリンクが飛びます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
星の王子さま、夏休みの課題読書だったけど、わけわからなくてつまらない本なんだと思った記憶だけ。 星の王子さまは大人になったからこそ堪能できるんだ!ざぶざぶ泣けるよ、と聞くので今こそ読んでみようと思うの。 おすすめはどの翻訳?
Bonjour ! 胡桃です。星の王子さまが大好きでフランス語を始めたという場合、フランス語の原文を早く読んでみたいと思っていることでしょう。 原文を手に取ればフランス語学習のモチベーションもきっとアップしますよ。この記事ではフランス語を学び始めでも、フランス語の星の王子さまを早く手にとった方がいい理由をお話しします。
フランス語を学び始めて日が浅く、勉強した文法も大して多くない、という理由で、星の王子さまのフランス語の本を読むのはまだ早い・・・と自分で読むのをやめてしまうのはとても残念なことではないでしょうか。
ぜひ興味の向くまま、誰に遠慮することもなく手に取りましょう。独学に遠慮は不要、それに、ちょっとしたことでフランス語のモチベーションが必ずアップします。
勉強や読書に初心者も上級者もありませんよね(*^-^)!
生徒のモチベーションに水をかけるのが教師の役目?
私がDELF A2に合格したとき、嬉しさ&モチベーションMAXで、すぐにでもB1の問題集を抱きしめたい気持ちでした。
そこで、そのとき通っていたスクールのネイティブ教師に、「B1の問題集を注文したいと言ったら、ネイティヴ先生は
「えっ?B1いつ受けるの? Kurumiさんにはまだ難しすぎるよ。B1はすごく難しいよ」
私は心の中で
だからなんなの。問題集を持ってちゃいけないの?単語調べるくらい自由でしょっ!
このときは燃え盛るモチベーションを踏みにじられたようで、合格の嬉しさも「さあ、やるぞ!」も、一瞬のうちに消え去りました。
DELFの問題集1冊を買いたいと言っただけでさ。。
あなたがもし日本語の教師だったら、この件をどう思う?
想像してみて、例えばあなたの生徒が、教えた甲斐あって頑張って、始めて受けた日本語の試験に一発で合格した。生徒さんはウキウキと次へのチャレンジに燃えている。
そんなとき、「あなたには難しすぎるよ。早すぎるよ」とブレーキをかけるでしょうか?
自分にフランス語のブレーキをかけていないだろうか?
星の王子さまのフランス語本が気になりながらも手に取ることをためらってしまうのは、もしかしたら、先のネイティヴ教師と同じことを、あなたが自分にしているかもしれません。
- 星の王子さまをフランス語で読むなんて私にはまだ早いかな〜と思う。
- 絶対早すぎると思う。
- フランス語初心者だし、もっと分かるようになったら買って読むことにしよう・・・。
どれか当てはまったら先を読んでね〜。
本は何のために存在するのか?
引っ込み思案な人でも誰に遠慮することなく楽しく心の旅をするためよ。国境も・・・ないはずだわ
それがフランス語で書かれていたって同じです。
本は「アンタには難しいってば!」なんて、絶対に物言わぬ!先生ですよね(*^-^)!
私の方から「難しい」と判定を下すこともあるけれど、今読まなくたって、本には飾っておく décoration という大切な役割だって、あるでしょう(笑)
私の先生は日本語の谷崎潤一郎の陰翳礼讃と源氏物語全巻を、
「読めないけど、読めないけど本棚に並べておきたいから日本のamazonで注文してもらえる?」と。
読めない言葉には引け目を感じてしまいがちですが、それは自分で決めてしまった限界に過ぎないと思いませんか?
フランス語の本を手に取った方が理由
ひと言でいうと
フランス語調に慣れるため
具体的には、
- フランス語だからこそ、よく分からないからこそ、日本語の本を読むとき同様に、誰が何をするのか? という主語と動詞に注目する習慣がつく
- どんなシチュエーションでどんな単語を使うのかを知ることが出来る
- フランス語をフランス語で考えられるようになる
楽しそうなことが色々ありますね!
興味のある読み物で、日本語の参考書では学べないことをたくさん学べる可能性に満ちていることを忘れては勿体無いですね。
普段の参考書から離れてみるのはとても新鮮な、大事なことだと思います。
「まだ」「たら」「初心者だから」をやめればフランス語のモチベーションもアップ
- フランス語初心者を卒業したら
- フランス語をある程度マスターしたら
- フランス語を読めるようになったら
- 時間が出来たら
出来ない、実はやらない理由満載。。。?(´゚д゚`)…
じゃあ、いつになったら取りかかれるの?という話。
準備万端なところからは、大したものは生まれないものです。
「いつか」なんてたぶん永遠に来ないから、今すぐモリモリ掴みに行って、楽しみを先延ばしにしないようにするといいかな。
今フランス語ベテランの人だって、最初は初心者です。だから勉強して上級になったと思うのです。難しそうだからとモチベーションにブレーキをかけるのは得策とはいえませんね。
手を伸ばすことで学べることを忘れないようにしたいものです。
分からないから自分で学んでる、読めないから読みたいようになりたいの、って大威張りで行きましょうよ!
フランス語の星の王子さまを読む愉しさ
星の王子さまは、決して楽しいお話ではありませんね。
個人的には、ルンルンしているときに読んだって感動も何もなく、むしろ、星になりたい(* ゚ω゚ *)くらいに悲しいときに心にずんずん響いてくるお話です。
著者だって砂漠で死と背中合わなわけです。
フランス語の勉強と思うも、そのときの気分によって開く箇所も変わってきます。私の心模様によっては、フランス語学習のモチベーションが上がるどころかどうしようもないほど哀しくなってきます。
それでも、この前読んだときはこのフランス語のフレーズには目が行かなかったな、
ああ、この言い方は日本語を教えるときにも使える!など、気づきが絶えません。
フランス語で読むことの醍醐味は
フランス語でこう書かれていると、悲しい感じになるんだ
などと分かることでしょうか( ̄‥ ̄)=з
感情なしに文章を理解しようとするのが、日本語の参考書、学習本での勉強でしょう。
星の王子さまからは、愛、誇り、洞察、孤独、涙、後悔、束の間の apprivoiser、終い仕度、そして終焉をフランス語で感じ取れるときが、勉強としては幸せなときかもしれませんが・・・
本を開く度に、フランス語の上達がちゃんと感じられますので「まだ」などと言わずにぜひお手元に。
上がってるモチベーションが下がりそう〜なくらい悲しくなるけど、フランス語を初めてよかったって心から思えるわよ
星の王子さま対訳、音読CD付き
学習本に出てくるありきたりの単語ばかりの勉強に飽きてきたり、モチベダウンのときにも、まさに絵本のように眺めて、音楽のように音読を聞いて。
もちろん、シャドーイングにも、好きなところ、読みやすい箇所を選んでやってみるといいですね。
対訳フランス語で読もう「星の王子さま」 朗読CDセット版 単行本 – 2009/5/1
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ (著), ベルナール ジロドー (ナレーション), 小島 俊明 (翻訳)
Merci et à bientôt !
この記事へのコメントはありません。