知っている単語の並びなのに、なぜだか聞き取れない言葉、あ!リエゾンしていたんだ!とわかるとすっごくショックよ。リエゾンを攻略できたらフランス語っぽく話せそうな気がする。
sommaire/目次
フランス語のキモ、わかりやすいリエゾンを攻略。
Bonjour ! 胡桃です。リエゾンの攻略は文法の決まりを押さえて、多くの文章に触れて「あ、いけない!リエゾンだった。。」と失敗しつつリエゾン経験値を積むことが吉です。
この記事ではリエゾンのきまりをカタカナの読み方付きでわかりやすくまとめました。
フランス語のリエゾンとは
突然ですが、あなたがフランス人に
「写るのです」
と
「写るんです」
の違いを説明するとしたら、どんな風に教えますか?
会話だったら写るんですの方が発音がスムーズよね
そう、この感じがリエゾンなんです。
私が日本語を教えているときに、主に書き言葉の「る」が、話し言葉では「ん」になることが多いと説明したら、
「ああ、それはリエゾンのようだね」とフランス人から教わりました(*^-^)。
リエゾンとは、
結びつきの強い2つの単語の間では、2つ目の単語が母音で始まっているとき、最初の単語の語末の子音字の音が発音されるきまりがあります。
例えば
Lilako est très élégante.
リラコ エ トレ エレガントゥ
というとき、普段は très を、トレ と発音しますね?
ですが、élégant(e) は母音で始まる綴りのため、いつもは発音しない
très の s を発音するきまりがあります。
そこで、
très ‿ élégant(e)
トレゼレガント(ゥ)
と、元々はない音が現れて発音されます。
このように単語と母音字で始まる単語が手をつなぐ規則をリエゾンといいます。
リエゾン liaison の意味:関係、関連といった意味があります。
普段のフランス語学習で敵視すべき?カタカナですが、リエゾンには、カタカナに助けてもらいながらモリモリ慣れていきましょう(*^-^)
リエゾンは3種類、手をつながない決まりもある
リエゾンはいつでも単語と単語を続けるのではなく、次の3種類があります。
- 手をつながなくてはいけないリエゾン
- 手をつないではいけないリエゾン
- つなぐかつながないかはお任せのリエゾン
それでは、3つのリエゾンを詳しく見ていきましょう!
そのリエゾンは必ず!だよ
次の単語の後に母音字が続いたら、必ずリエゾンする
un, des, les, ces,
mon, ton, son,
mes, tes, ses,
nos, vos, leurs,
aux, aucun, tout,
quels, quelles, quelques,
全ての数字
用例
un‿ examen
アンネグザマン
「ある試験」
des‿ enfants
デザンファン
「何人かの子どもたち」
聞き取りやすい単語はいいけれど、こんなのはどう?
des‿ œufs
デズ
「いくつかの卵」
無音の h は母音と同じ扱いになります。
des‿ heures
デズーる
「何時間か」
mes‿ amis
メザミ
「友人たち」
des‿ huîtres
デズュイットる
「いくつかの牡蠣」
dix‿ euros
ディズろ
「10ユーロ」
形容詞+名詞のリエゾン
un petit‿ enfant
アン プティタンファン
「一人の小さい子ども」
des petits‿ enfants
デ プティザンファン
「何人かの小さい子ども」
形容詞+名詞のリエゾン
前出のリエゾンも一緒に登場してるよ♪
On ‿ est d’accord.
オネ ダコー
「意見が一致」
Est-ce que vous avez deux‿ euros ?
ヴザヴェ ドゥズロ?
「2ユーロお持ちですか?」
Nous avons un‿ enfant.
ヌザヴォン アンナンファン
「私たちは子どもが一人います」
Elles‿ ont des‿ oiseaux.
エルゾン デゾワゾ
「彼女は鳥を何羽か飼っている」
être の est に母音字が続くリエゾン
C’est ‿ un château.
セタン シャトー
「それはお城です」
Il est‿‿ entré dans la maison.
イレタントレ ダン ラ メゾン
「彼は家の中に入った」
avoir の ont に母音字が続くリエゾン
Elles‿ ont‿ une valise.
エルゾントュンヌ ヴァリーズ
「彼女たちはスーツケースを1個持っている」
quand と comment に母音字が続くリエゾン
Quand‿ il ‿ est sorti,
カンティル イレ ソルティ
「彼が出かけたとき、」
Quand‿ on‿ arrivé à la gare,
コントンナリヴェ ア ラ ギャール
「私たちが駅についたとき」
Bonjour, comment‿ allez-vous ?
ボンジュール、コマンタレヴ?
「ボンジュール、お元気ですか?」
短い副詞 に母音字が続くリエゾン
Elle est très‿ élégante.
エ レ トレゼレガントゥ
「 彼女はとてもエレガントです」
Il est plus ‿ occupé que Marie.
イレ プリュゾキュペ ク マリー
「彼はマリーより忙しい」
C’est très‿ important.
セ トレザンポルタン
「それはとても重要です」
dans, chez, sans, en に母音字が続くリエゾン
dans‿ une voiture
ダンズュヌ ヴォワチュール
「車の中」
sans‿ explication
サンゼクスプリカスィオン
「説明なし」
chez‿ eux
シェズー
「彼らの家」
決まった表現のリエゾン
avant-hier
アヴォンティエール
「おととい」
de temps ‿ en temps
ドゥ タンザンタン
(発音はどちらかというと、トンゾントンが近い)
「時々」
plus‿ ou moins
プリュズモワン
「多かれ少なかれ」
tout ‿ à fait
トゥタフェ
「全く」
à tout‿ à l’heure
ア トゥタルール
「後ほど」
c’est-à-dire
セタディーる
「つまり」
mot‿ à mot
モタモ
「言葉から言葉へ(逐語的に(な))」
un sous-entendu
アン スーザンタンドュ
「控えめな」
tout‿ à coup
トゥタクー
「突然」
les‿ États-Unis
レゼタジュニ
「アメリカ合衆国」
リエゾンしてはいけないパターン
リエゾンしないパターンを覚えて、それ以外は上記のようにリエゾンする、と覚えるのも方法のひとつです。
リエゾンしない部分は / をつけています。
有音のh
名詞の単数形+形容詞
étudiant / intelligent
◎ エテュディアン アンテリジョン
✖️ エテュディアンザンテリジョン
「優秀な学生」
過去分詞の後
Ils sont allés à l’école.
◎ イル ソンタレ /ア レコール
✖️ ル ソンタレザレコール
「彼らは学校へ行った」
主語名詞+動詞
Les enfants /entrent au restaurant.
◎ レザンファン アントル オ レストラン
✖️ レザンファンザントル オ レストラン
「子どもたちはレストランに入った」
動詞の後
Il écrit /une histoire.
◎ イル エクリ ユニストワール
✖️ イル エクリテュニストワール
「彼は物語を書く」
副詞+形容詞
livre extrêmement / intéressant
◎ リーヴル エクストレムマン アンテレサン
✖️ リーヴル エクストレムマンザンテレサン
「非常に興味深い本」
疑問形の副詞、quand, comment の後
Quand /est-il parti ?
◎ カン エティル パルティ?
✖️ カンテティル パルティ?
「彼はいつ出発しますか?」
Comment /est-elle ?
◎ コマン エテエル?
✖️ コマンテテエル?
「彼女はどう?」
et のあと
Elle a un garçon et / une fille.
◎ エラ アン ギャルソン エ ユンヌ フィーユ
✖️ エラ アン ギャルソン エテュンヌ フィーユ
「彼女は男の子が一人、女の子が一人います」
リエゾンするかしないかはお任せのパターン
リエゾンしてもしなくても、両方の発音が可能です。
リエゾンした方が、フランス語らしくきれいです。
しかし、昨今のフランス語はマスメディアがだんだんリエゾンしなくなっているという現実があります。
(´゚д゚`)
お任せのリエゾンは、私たちは実際にどうすればいいの?
リエゾンする方に慣れてしまえば=あなたがリエゾンしていれば、しない発音を聞いたときに、「ああ、この人はリエゾンしないんだな」とわかります。
あなたがリエゾンしない方に慣れていると、リエゾンしている発音が別物フランス語?に感じたりするかもしれません。
私は今の先生に倣って任意のリエゾンをするようにしています。
聞いていて、発音して、滑らかに耳に心地よい方を取り入れればいいと思います
(*^-^)
リエゾンまとめ
・無音の h と 有音の h に気をつける
・リエゾンしてはいけない方を覚えるのも一案
リエゾンを身につけていくには
- 日頃からブツブツ発音しながら勉強する
- スクリプト付きのニュースや音声CD付きの学習本、フランス語の本を読む
こんな意識のコツコツがおすすめです。
特に、決まっているフレーズや、数字のリエゾンは慣れておくと旅行にも役立ちますね。(←お金をぼったくられないためにも!!)
Merci et à bientôt !
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