フランス語の形容詞の位置、名詞の前か後ろかによって意味が変わるものがあるなんてびっくり!
どんな形容詞が位置によってどんな風に意味が変わるのか知りたいな。
sommaire/目次
フランス語の形容詞の位置のふしぎ
Bonjour ! 胡桃です。単語の意味は分かるのに、文の意味につながらないことがあったら、形容詞の位置の関係だったりすることもあります。
こんな使われ方もあるんだな、くらいに知っておくとフランス語の視野が広がります。
この記事では位置で意味が変わる例をわかりやすくまとめました。女性形に変化をしない形容詞もたくさん出てきます。
フランス語の形容詞、位置が変わると意味が変わる
名詞の前につく場合と名詞の後につく場合で意味が変わる形容詞の例を15個上げました。
▽形容詞の使い方、女性形への変化について、こちらの記事で詳しくまとめています。
1. ancien, ancienne :継続中も、終わってることも
une amitié ancienne
ユンナミティエ アンスィエンヌ
古くからの友情
un ‿ ancien‿ ami
アナンスィヤンナミ
かつての友人
*参考
元妻:ex-femme
エクスーファマ
元カレ、カノ:ex-copine
エクスーコパンヌ
2. brave (女性形の変化なし):男性を見る目?間違えないようにね
un homme brave
アン ノム ブラヴ
勇敢な男
un brave homme
アン ブラヴ オム
人のいい男
3. certain, e :惑わされずに覚えておきたい
une victoire certaine
ユヌ ヴィクトワ〜R セるテンヌ
確かな勝利
un certain livre
アン セるタン リィブる
ある本
4. fort, e :パワーだけではない
un peintre fort
アン パーントる フォ〜R
才能のある画家
une forte fièvre
ユヌ フォるトゥ フィエ〜ヴる
高熱
5. grand, e :身長だけではない
un homme grand
アン ノム グらン
背が高い男
un grand ‿ homme
アン グらン*トム
*リエゾンでは d を t と発音されます
偉大な人
6. jeune (女性形の変化なし):万年青年だね
un homme jeune
アン ノム ジュヌ
若々しい男
un jeune homme
アン ジュヌオム
若い男
7. méchant, e:無能は罪?
un ‿ avocat méchant
アンナヴォキャ メション
意地が悪い弁護士
un méchant ‿ avocat
アン メションタヴォキャ
無能な弁護士
8. pauvre(女性形の変化なし):リッチな猫がいるんだって?
un chat pauvre
アン シャ ポーヴる
貧乏な猫
un pauvre chat
アン ポーヴる シャ
可哀想な猫
9. propre(女性形の変化なし):知っておきたい様々な意味
un drap propre
アン ドら プろプる
清潔なシーツ
un mot propre
アン モ プろプる
適切な言葉
un propres mots
アン プろプる モ
自分自身の言葉
10. pur, e:言われてみればその通り
un or pur
アンノール ピュ~R
純金
un pur hasard
アン ピュ〜R ハザ〜R
全くの偶然
11. sale(女性形の変化なし):不快指数な形容詞
une voiture sale
ユヌ ヴォワチューる サル
汚れた車
un sale temps
アン サル トン
ひどい天気
12. simple(女性形の変化なし):面倒はごめんだ
un homme simple
アン ノム サンプル
気取らない人
un simple ‿ hasard
アン サンプレザー
ただの偶然
13. triste(女性形の変化なし):情けは無用?
un homme triste
アン ノム トりストゥ
悲しそうな男
un triste personnage
アン トりストゥ ペるソナージュ
くだらない人間
14. vague(女性形の変化なし):何れにしてもビミョーなんだな
une douleur vague
ユヌ ドル~R ヴァーグ
漠然とした痛み
un vague souvenir
アン ヴァーグ スーヴニ~R
おぼろげな記憶
15. vieux, vieille:燻し銀の価値
un vin vieux
アン ヴァン ヴュ
年代もののワイン
un vieux château
アン ヴュ シャトー
古城
*参考
un ancien château
アン アンシャン シャトー
かつての城
フランス語で多くのことを表現できる形容詞 méchant と gentille
上記の形容詞の位置とは話題がそれますが、フランス語の形容詞が意味することって結構おもしろい!の例を上げます。
Chien méchant
猛犬 (噛み付く犬) 注意 の意味です(つ゚o゚⊂)
噛み付く犬を〈意地悪〉で表現するフランス語って、何だか可愛いですね。
反対に、おとなしくて優しい犬は
un chien gentil ♡
日常のことも、例えば、車が止まるべき車線から、止まらずに飛び出してくる車に(フランスの交通規則の遵守は日本からすると無茶苦茶💦)
“C’est méchante ! ”
とブツブツ怒ったりします。もちろん、怒りを表すフランス語は méchante では済まされませんが。
たま~に? 交通規則を守って、止まるべき時に止まるべきところで止まってくれたりすると、
“C’est gentil !”
と胸を撫で下ろします ε-(´▽`)
また、「へえ〜、あなたプルーストなんか読むのね」とかなり意外なリアクションをされたりすると、
“Ce n’est pas très gentil !”
と言い返したりします (`o´)
「優しい言葉を期待していたのに、ずい分な言い方ね」ってところでしょうか (´゚д゚`)
自分にとって不快なことについても、状況にもよりますがméchant を使われることがよくあります。
- 意地悪な風
- 意地悪な(使い勝手の悪い)道具
- 意地悪な花粉
などなど「人」に対する形容だけではないのは日本語と同じですねw
名詞の前か後かで意味が変わる形容詞 おわりに
すぐに意味を覚えなくても、「そういえばどっかで聞いたような?」と思えば🙆♂️ですね!
そしてこれらの形容詞は男性形、女性形が同じものが15個のうち8個ありましたね。
変化なしは嬉しいのに、eを取って男性形? って思ったりしちゃうの!!
フランス語の形容詞道はなかなかに味わい深く、最初は混乱して当たり前です。覚えるときの色分けや2行に書いたりなどの工夫で記憶をパワフルにしていくうちに、パズルがストン♫とはまります。
焦らず楽しく続けてみましょう!
Merci et à bientôt !
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胡桃さん、
これ、タイムリー!でした。
昨日、そういえば形容詞って場所によって違う意味になったなあ、どういうんだっけ?なんて思ってたんです。
でも、すぐに必要ないからって、そのまま調べもせずにいたのですが、まさかここにアップしていただけるとは!
速攻、ノートしました。
1日40分の単語勉強っていうのもありがたい提案です!
できないなら30分でも20分でも毎日続けます。