Bonjour ! 胡桃です。半年前くらいから時折ネコシッターを仰せつかるご縁があり、何ということもないフランスの身近な話題ですけど、ちょっといい話かな、おしゃべりしたいと思います。
sommaire/目次
明日から旅行なのにネコシッターがドタキャンだなんて!
夫の仕事のお客さん(女性)がひどく困った様子で、夫が何があったのか尋ねると、
明日から仕事の旅行なのにいつも頼んでいたネコシッターさんからキャンセルの連絡があって一晩中眠れなかったと、途方に暮れていたそうです。旅行先はスペインに1週間、その後アメリカに2週間。
聞けばシッターさんは若い人で、片道60kmくらいを車で通って来ていたそう。
長い旅行ね。シッターさんも毎日だと60kmは遠いわね。3週間通うかキャンセルするかってとこだったのかな?
それで見兼ねた夫が、・・・うちで預かろうか?ってその人にもちかけたのよ
我が家にも猫はいるし、今は1匹だし、ということであとは私のOKのみ、夫がケーキを買って来たりするのでなんか変だと思ったら、私にネコシッターを頼みたいと。
しかし、夫がうちで預かると連絡すると、彼女としては留守の間ネコちゃんの家に世話に来てもらえたら嬉しい、とのことだったのです。
その旅行の間、平日は夫が世話をしに寄って、休日は私も一緒に行って、という日が3週間続きました。ネコちゃんの方は夫にすっかり慣れて、ベランダで外の空気を吸ったりひとしきり遊ぶと「もういいわ、Merci」との合図のようにドアの向こうへ姿を消すのです。
パリのゴミ捨て場に捨てられていたなんて
ネコちゃんの家は我が家から10km程度、私も自転車で行けるくらいの隣町。この一帯はフランスの「花の海岸」と呼ばれるフランスきってのリゾート地の一つです。
聞けばネコちゃんのママは元々パリに住んでいて、ある日ゴミ捨て場でそのネコちゃんを見かけて連れて帰ったのだそう。
彼女はこの海岸沿いに週末の家を借りていて、パリから度々、ネコちゃんも一緒に列車でこの街に来ていました。
ネコちゃんは直ぐにこの場所を気に入ったそうです。
パリのアパルトマンはちょっと騒がしい所にあったそうで、列車で週末の家に出かける支度を始めるとそれはご機嫌で、2時間の列車の旅も厭わず海を見下ろしカモメや野鳥が飛び交うお家では本当に幸せな様子だったそう。
パリへ帰ると別ネコのように顔がどんよりしていたんですって。
その後パリのアパルトマンを引き払って週末の家を自宅として引っ越してきた、という話です。
ネコちゃんはもうパリに帰らなくてよくなったのね。よかったね。
パリのゴミ捨て場からフランスのリゾート地に引っ越したネコの名前は
その名も「ラッキー」o(*⌒─⌒*)o
フランス語ではリュッキーと発音します。
ラッキーちゃんの家にお邪魔すると、列車の旅に使っていたゲージが置いてあって、何度も何度もこれでパリを往復していたのだと思うと、パリ行きの列車に乗るラッキーちゃんの気持ちを想像するとどんなに悲しかっただろうと切なくなったり。
ラッキーちゃんの家も初めてお邪魔した頃はパリから引っ越してきた段ボールが積まれていましたが、今ではゲージも片付けられています。
頼りになるシッターさんも見つかって、ママさんもマダム・ラッキーさんだわ
私の家で預かるより、大好きな家でお留守番の方がラッキーちゃんが落ち着くのももっともと思いました
しかし、ママさんはしょっ中留守をします。え〜?また??
さすがにラッキーちゃんもちょっと可哀想じゃない?と思うくらいしょっ中。。なので夫もかなり忙しい(^◇^;)
暮らしに便利なパリかバスもない自然の中か
画像はうちの猫のカリカリを食べに来るツグミ。夜明けを告げ、1日中歌って、夜の帳が降りるのを知らせてくれます。
パリといっても色々な場所があるからひと口には言えないけれど、私の友人のワンちゃんもパリが嫌いって言っていました。友人のパリの家はけっこう静かな所だけれど、散歩に出れば車は多いし海はないし、それこそワンちゃんにはパリはブルーでしかなくて。
友人がパリの家に行く時はワンちゃんを近くのご家族に預けています。
欧州の地方の街は、場所にもよるけれどインフラが発達している日本からは考えられないくらい買い物、交通などの日常生活が不便です。
私の自転車が今、また電気系統が故障して修理部品を待つこと2か月なのですが、バスもないに等しいので、マルシェに行く以外はまるでニセコロナの外出禁止令中のように家にいますが。。
それでも便利な街中に住みたいとも思わず、ツグミが飛び交う森の暮らしより他に考えられません。
動物たちと気持ちが似ているのかな(*^-^)
Merci et à bientôt !
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