ノーリードの犬にアタックされて歯を負傷した話

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眠れる森のフランス語

どこへいっても犬がいるフランス、可愛いと思うこともあるけど、私は正直犬がキライ。犬を連れた人と付き合うのはすごい重荷よ。

眠れる森のフランス語胡桃

Bonjour ! 胡桃です。リードなしで遊ぶ犬、日本では見られない風景、躾が行き届いていて、いかにも動物先進国?のような印象があるフランスですが、私はつい先ごろ、番犬として調教されている犬にアタックされました。皆さんへの警鐘の気持ちを込めて、経緯や注意をお伝えしたいと思います。

1週間前の夕刻、夫の知人宅に寄ったときのこと。

私はその知人ファミリーと移動制限令解除後に初めて会いました。

ご主人と奥さん、5歳と2歳の坊やの4人家族。凄みのある番犬を飼っていると夫から聞いていましたが、その時は犬は家でお留守番でした。

そして知人宅に寄った日、私と夫、先方の家の外でご主人と立ち話。家の中から犬が吠えているのが聞こえてきます。

夫が知人に「犬も連れてきてよ」と言いましたが、飼い主であるご主人は苦い顔をしながら「・・あんなの、別に出さなくていいよ」。躊躇いつつ断られました。

そうこうするうちに、いよいよ犬を出すことになり、ご主人が家から犬を連れて戻ってきました。

ノーリードの番犬

私は日本にいたときに大型犬を飼って看取った経験もあり(決して私が犬好きだったのではなく犬好きの夫が飼った)、今住んでいるフランスの土地柄、ノーリードの犬は日常的なのと、番犬の存在も普通だったので、その犬にも特に警戒はしていませんでした。

犬の後から5歳の坊やも出てきて、私に当然のごとくビズの素振りを見せます。

胡桃

ここの親はコロナ中なのに子どもにビズさせて平気なのか?

実は初めてこの子に会った移動制限令解除の直後、私はビズなんかとんでもないと思っていたので知らんぷりしていました。

しかし今度は初対面ではなく、子どもは大人からビズを受けるのが当たり前、の普段のままです。

胡桃

自分の子どもだったらビズなんか冗談じゃない。直接触れない程度に形だけにしておこう

コロナで避けるべきビズで暗転

ビズの苦渋の決断(大袈裟ではなく本当に)をして私は坊やの方へ、わずかに顔を傾けました。

その瞬間。

坊やと私の間にいた犬が、もちまえのデカイ頭で私の顎をアタック。

下あごと首に重い激痛が走りました。

私は痛い口周りを手で抑えつつ、ご主人に「犬は子どもを守るためにちゃんと働いたってことなんですね」と口が勝手を喋った。

するとご主人は「そうなんだよ。胡桃は初対面だから」と。

。。。(゚Д゚)?

ノーリードの飼い犬が人に怪我させて、彼はもっともらしくのたまった。

思えば犬は、坊やにボディガードのごとくぴったりと張り付いていたのです。

全治3週間の怪我

私はボクシングのアッパーなんとか、という、相手の顎を攻撃する技を犬にやられたようなもので、下の前歯が動いた感じがしました。歯茎にものすごい痛みです。

一般医と歯医者に電話を入れて事情を話し、救急として診てもらえることになりました。

一般医のドクターはバカンス中のため代行医、私の顎をさわって「折れてないわよ」のひと言。

(゚Д゚)?

歯医者では、下の前歯が2本動いてる、とのこと。

私も歯を手で触るなんてオソロシいので自分では1本だろうと思っていましたが、2本も一度に動いたら、歯茎はそりゃあ痛いわな。。

診断は3週間から4週間くらいで元に戻るでしょう、とのことでした。

胡桃

ともかく顔を噛まれたりしなくて本当によかった。なんてツイてるんだろう、神様ありがとう、という気持ちです

しかし、歯医者さんが書いた診断書を見返してみると、私が説明したことと違っていました。

  • 私が言ったこと→ノーリードの番犬にアタックされた
  • 歯医者さんが理解したこと→犬が首輪から外れて私をアタックした

歯医者さんは多分、番犬がノーリードで人をアタックするようなシチュエーションを想像だにできなかったのではないかと思います。

フランスに来て、犬に慣れていてよかった、と思っていたけれど

フランスに限ったことではないけれど、欧州ではどこにでも犬がいるので、飼っていたことがある私も特に怖がったりしないし、犬に慣れていてよかったと思っていました。

もちろん多くの犬はよく躾けられていて、人を見ていちいち興奮することもなく、躾が行き届いている様子に私も感心していたくらいです。

なので今回もノーリードの犬に全く警戒していなかったのです。

犬がトラウマになるか?

同じく番犬を飼っている私の親類は「犬がトラウマにならないように」と心配してくれていますが、私の中では「犬はもう感情を持ってはいけない対象」となりましたが、あの5歳の坊やくらいの子どもを見かけると心臓がドキドキしてきます。

犬にはソーシャルディスタンスでちょうどいい

くだんの飼い主は、犬を外に出すのを最初に躊躇ったのは、多分、自分でも制御できないからだと思います。

犬の種類はフランス語で、CANE CORSO イタリアン・コルソ・ドッグといって、

体高は雄64~68cm、雌60~64cmで、体重は雄雌ともに40~45kgの大型犬、性格は家族に対しては愛情深く優しいが、きちんとした訓練が無ければ独立心旺盛で攻撃的になりやすい

ウイキペディアより引用

この種類の犬が危険なわけではありません。むしろ家族に愛情深く、知的な犬のようです。

しかしながら、共に暮らす、指導能力を求められるのは飼い主の方だそう。犬を飼う上級者向けの犬種だそうです。

リラ子

ならせめてリードつければいいのにね

胡桃

そこがほんとにこの人のナゾなんだけど、ま、管理不行き届きの日頃が暴露されたわけ

犬の様子からすると、飼い主はたとえリードをつけていたとしても、犬が私をアタックするのを止められなかったと思います。

今回のようなケースはまれだと思うけれど、簡単に病院にかかれないフランス在住者なら特に、

  • 犬が怖かったり嫌いだったら飼い主に遠慮しないで、嫌いだとはっきり言う。苦手、という婉曲な日本語のフランス語訳を探す必要なし。
  • 犬に慣れていても、むやみに触れない
  • 可愛い、と思うと同時に警戒する
  • 犬をわかっていない飼い主がいることを忘れてはいけない

犬が日常的に身近なフランス、犬ともソーシャルディスタンスを忘れないくらいでちょうどいいかもしれません。

リラ子

よし!これからは犬に会ったらソーシャルディスタンスにさせていただいたおります、って言っとこう!

動物は可愛いけれど、自分の責任だと自覚がない普通の人以下の飼い主もいます。

たとえコロナ中でなくとも、救急で病院に行くような事態は極力避けたいものです。

眠れる森のフランス語胡桃
お読みいただき、ありがとうございました。

Merci et à bientôt !
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コメント

    • NCみさこ
    • 2020年 7月 28日
      Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/kurumi2536/nemurerumorifrancego.com/public_html/wp-content/themes/angel_tcd047/functions.php on line 730

    胡桃さん、大変でしたね、痛かったでしょう。
    今は少しは良くなったんでしょうか。
    知り合いだったからそういう展開になるのも仕方ないといえば仕方ないですが、全くの他人だったら文句言ったりもう少しこちらが被害者というのをアピールできたかしら。。。
    でも絶対謝らない人たちですからねえ。
    もし、犬のアタックで胡桃さんが倒れてその子供も倒れて怪我していたら、胡桃さんがしっかり抱きしめてビズをしないからだ、と言われかねないな、ともおもいました。
    噛みつかれないでほんとにそれだけは不幸中の幸いだったと思います。
    わたしもウォーキングに行けば毎日のようにリードなしの犬と出会います。
    気をつけます。
    どうぞお大事になさってください。
    早く良くなりますように。

      • kurumi
      • 2020年 7月 28日
        Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/kurumi2536/nemurerumorifrancego.com/public_html/wp-content/themes/angel_tcd047/functions.php on line 730

      みさこさん、ご心配いただいてありがとうございます。おかげさまで少しずつ良くなってきているように思います。
      私も何日も経ってから、飼い主の様子からも前科もありそうだし、この国なら警察を呼んでもよかったかもしれないと思いました。
      もし私が子どもに触れたら、それこそどんな目にあったか知れないです。
      噛みつかれずに済んで、こうしてお便りをいただける状況を有り難く思います。
      みさこさんも、みさこさんの周りの方々もどうぞお気をつけて、楽しいバカンスをお過ごしくださいね!
      ありがとうございました(*´∀`*)

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