フランスは2度目のロックダウン、今回はスーパーでの混乱はそれほどでもないかな?トイレットペーパーはやっぱり売り切れたりするの?
Bonjour ! 胡桃です。まさかのやっぱりなロックダウン再び。春の経験からスーパーの棚から消えるものは皆がわかっていて消えたものもありますが、今回の発令はフランスがバカンス中だったという事情で春とは違ったことが起きています。
移動制限前にパリを脱出組
10月28日夜。マクロン大統領は、今頑張って感染を抑えてノエルは楽しく過ごせるように、という意向で
10月30日午前0時から全国的な外出制限をします。万聖節(Toussain)のバカンスからの帰路を除いて、自分の住む市域県外への移動は不可
と発表しました。今回は学校、ホテル、ビーチは閉鎖されません。
違反者はご存知のように罰金が課せられます。罰金を課しても遵守するかどうかはいつものようにわかりませんが。
大統領のテレビ演説から制限令実施まで28時間くらいありました。
私は29日の午前中にフランス語のレッスンを終えて、先生とまたしばらく会えない寂しさでいっぱい。そして午後からスーパーに向かいました。
ロックダウンも2度目だし、トイレットペーパーが買えなくなることはないと誰もがわかっているし、と店内に入り、別段混雑しているわけでもなくひとまず安心しました。
ところが、トイレットペーパーの棚はがら〜ん。しばし呆然。後からやって来たマダムは “drôle idée !” と。
この場合は「まあ!呆れた」ってところでしょうか、よく使われる表現です。
トイレットペーパーはわずかに積まれていましたが、私はちょうど品出しされたところを通りかかったようです。小麦粉の棚も品出しされたと思しきT45が積まれているだけで、あとは空っぽでした。
人々のカートを見ても、もちろんまとめ買いしている人もいますが、春のときのように誰もが山のように買っている様子は見受けられませんでしたが、凄まじい買い占め組みは29日の朝から押し寄せたそうです。
チョコレートも猫の餌もない??
そして外出制限令が発令された30日。金曜日だし、スーパーはさすがに混むだろうと思い、私はPicardにだけ行きました。夜、仕事を終えた夫が猫のフードの小さな箱とカリカリの袋を手に帰宅、聞けば、「最後の1個、1袋だった」。犬用も猫用も、ペットフードの棚がガラガラだったそう。
他にも、小麦粉とたまごは春にも品切れになったけれど、今回はチョコレートもポテチも冷凍のフライドポテトもなかった、と。夫も「店内を全部見たわけじゃないから」と言いながらも呆然とした様子でした。
え?パリジャンが地方のスーパーで買い占めてるって
外出制限令を発令しますよ、と発表されて発令までの丸1日、29日にかなりの数のパリジャンがバカンスに出かけたそうで、
週末の家に買い出しバカンスに来たってわけね
街の住人の人口からは考えられない、大量の買い占めが起きていました。
30日はレストランも閉鎖ですので別荘族は11月1日までの食料やおやつも買い込んだのでしょう、窮屈なパリを離れて田舎に来て買い溜めして、パリでの封じ込め生活に入るか、春同様に移動制限が解除になるまでこちらの別荘で過ごそうというわけです。
もう封じ込め生活の様子もわかってるから、不安からの買いだめというより、応戦体制って感じでしょうか。
今回は学校は閉鎖されないため、週が明ければバカンス客は減り、スーパーの商品も春のように徐々に復活すると思われますが、今回はバカンス中の移動制限令、これまた初めての経験でした。
いずれにせよ、備蓄は常に必要ということですね
30日は天候も比較的穏やかだったので、Picardだけでも行っておこうと思ったのですが、私が行った時にはお客さんはわずか、私もフライドポテトを買いましたが品物はどっさりありました。
駐車場にPicardの大きなトラックが止まっていて、運よく品出しされたばかりのところだったようです。
日本のニュースでフランスを見るとムムムだね
あるニュースでフランスのロックダウンについて報じていて、パリのスーパーから中継されていたのですが、パリに住んでいるという男性が報道していて、トイレットペーパーの棚に特に異変がないことを強調して、パリは比較的落ち着いているようだと報道していました。
ですが、フランスが11月1日までバカンス中であることには全く触れられていなくて、なぜこうもうわべだけの報道になてしまうんだろう、フランスの生活ぶりをバカンス抜きで見ることなどできないのに・・と残念な気持ちがしました。
なんでもセルフは非常事態に強い
春のロックダウン時は、小麦粉が売り切れて、入荷までに随分かかりました。私は日本人ですから備蓄として小麦粉ももちろん買っておきましたが、多くのフランス人は本当に驚いていたものです。
家でパンを焼く人がどれほどいるのかわかりませんが、お菓子を焼く人は相当数いるはずです。今回も春の教訓から、小麦粉とイースト、ベーキングパウダーが売り切れていました。
これから悪天候が続くフランスの上の方の地域、パン屋さんやスーパーで待ち列に並ぶのも春とは事情が違ってきます。
私の友人がコロナ中に家族のパンを焼いていて、その影響でロックダウン後から焼くようになったのですが、パンを買いに行く必要のない毎日はとても気がラクです。
小麦粉は重いので、買い物に行った時にちょこちょこと自転車に積んで、日本のしっとり食パンを再現したくて種類も色々と買い込んであります。
その他、私はフランスに来てから髪のカット、カラー(ヘナで)もセルフ、パン作りも覚えたので外出制限でも過ごし方は普段とあまり変わりません。
しかしながら、ただでさえ嵐の季節に入る時期の封じ込めは、運動不足がいちばんの不安材料ですね。ずっと座っているのはよくないので編み物なんてね、立って編んだりしていします😃
悪天候の日は1時間くらい半身浴しながらゲーム!なんて最高におすすめよ
パリの街頭インタビューを聞くと、ストレスで死にそうとか自由がないとか、コロナ感染抑制とまるで方向違いの声が報道されています。自分のストレスを自分以外の人、場所で発散を求めてるわけで、大変だなーと感じますね。フランスでこんなに感染が広がる理由、そこかしこに感じられます。
Merci et à bientôt !
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