Bonjour ! 胡桃です。フランスでは5月11日に学校の再開、職場の再開となる見込みで、メトロやバスなど公共の交通機関の混雑でコロナの感染が広まる危険がることを理由に、イル・ド・フランスでは密を避けて自転車を推奨。この記事ではパリのRERVélo 自転車道建設計画についてまとめました。
sommaire/目次
感染予防には公共の交通機関の”密”より自転車推奨
5月11日からの学校再開、仕事の再開に合わせて、フランスのRATP/パリ市交通公団は4月24日、公共の乗り物の70%を稼働すると発表しました。(SNCFは50%の稼働)
仕事に向かう人が一斉にに動き出すことが想定されますが、パリではコロナ前からかなり混み合う乗り物がさらに密になることが懸念されています。
イル・ド・フランス地域では対策として特に、メトロ、RER、バス利用を避けるために住民の移動手段として自転車を推奨、誰もが自転車で通勤できるように、そして未来のパリのために画期的な策が進められています。(ちなみに5月11日から公共の乗り物ではマスク着用が義務付けられます)
collectif vélo ILE DE FRANCE という協会が、イルドフランスを安全で効率的かつ安全な方法で自転車で移動できるサイクリング地域にすることを目標に活動しています。
10年後、パリは自転車道で結ばれる
650KMの自転車専用レーンプロジェクト
プロジェクトの名称は RERVélo, 通称 RER V
2019年に1年かけて協議され、2020年1月11日に正式なプロジェクトとして発表されました。すでに45%が建設されています。
イル・ド・フランスは4月22日RERVéloをサポートすると発表、最大3億ユーロの資金を提供することに。
安全で快適で移動効率のよい自転車路線を9路線建設、2025年を第一段階、2030年を第二段階として計画しています。
まずはより利用者が多いRER線 A, B, C , Dとメトロ13号線のルートを自転車で移動できるように進めています。
最終的にはRER線A、B、C、D、E、セーヌ川とマルヌ川に沿ったSとM、そしてPCとGCの9線を計画しています。
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自転車路線が目指すクオリティがすごい
計画にあたって次の4つの原則がうたわれています。(新しい道路の建設ではありません)
- CONTINUITÉ:橋も交差点も障害物ではなくなる。
- CAPACITÉ:家族、友人同士、同僚などとのグループサイクリングも快適に。
- EFFICACITÉ:わかりやすい標識、減速不要、ノンストップの快適なサイクリングを実現
- SÉCURITÉ:自転車初心者と経験者、誰にとっても快適に
具体的には
- 自転車の単方向レーン:道路の両側にレーンがあり最小幅2.2メートル
歩行者と車から可能な限り離れる - 双方向レーン:同じく歩行者と車から離れて最小幅4メートル確保、自転車同士がすれ違えるレーン。
- グリーンレーン:林道や道でなかったような道などを自転車専用レーンに
- 自転車専用レーン:街中の自転車専用レーンを利用
その総工事費は推定5億ユーロ。
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しかしながら、フランスの自転車道への取り組みは諸外国と比べると遅れています。昨今の世界の自転車事情では決して巨額の投入ではありません。
- モンペリエはフランスで最初に乗用車削減のために自転車道を再開発
- ロンドンではサイクルスーパーハイウェイを実現させてサイクリストが50%も増加
- フランスのグルノーブルのクロノヴェロの建設によりサイクリストが30%増加
- ベルリンではサイクリストが増えたため自転車道の幅が2倍に
電動自転車購入には手厚い補助金が
現在、イル・ド・フランスでは電動(アシスト)自転車を購入すると、500ユーロの補助金を受けられます。手頃な価格帯の自転車なら半分くらいの補助となります。
コロナがもたらした大気汚染削減
パリで大気汚染レベルが46%減少したと報道されましたね。
インド北部からヒマラヤが見えた!というニュースも!
コロナでなくとも大気汚染や公害による病気もあること忘れてはなりませんね。
未来とは何もかもが自動化されて人間が省エネになるイメージもありましたが、パリではまさに街が中国のごとく自転車が増え、人力がいちばん確かで環境に優しいということになりそうですね。
フランスに限らず欧米では自転車に乗れることが普通、という認識になりつつあります。
Merci et à bientôt !
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こんにちは胡桃さん
自動車が減って自転車が増えたほうが、ほんと、地球にも自分にもいいですよね!
フランス映画の最近の名作、アマンダと僕 の中で自転車に乗って遅れてついた主人公はテロに遭わず、自動車で先に着いたお姉さんがその銃弾に倒れてしまう場面を思いだしてしまいました。
ところで、自転車用の道路を作る場所って、パリ周辺にあるのでしょうか?
どうやって確保しているのかなと思いました。
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みさこさん、こんにちは!
いつもお読みいただいてありがとうございます。
新しい道路の建設ではなく、各方向に向かう既存の道路に自転車専用道を設置、その中には現在の街中の自転車専用道や林道などが含まれるということです。
それから、先日もコメントをありがとうございました。お返事が長くなるためメールでお送りしたのですが配達されず、、といった状況でした。でもとても励みになります。