パリ・オペラ座バレエ団が2017年にオーレリ・デュポン芸術監督に率いられて来日公演、デュポン自身が「ボレロ」を踊ったわ。主役は赤い円卓の上でメロディを踊るけど、フランス語で表すときは「赤い」と「丸い」には形容詞の順番があるの?
フランス語の形容詞の使い方や位置のことを知りたいな。
Bonjour ! 胡桃です。色が先か、形が先か、答えは「どっちが先でも構わない」のです。形容詞が自由に使えるようになると語学もグンと楽しくなりますね。
この記事では形容詞の位置と色の表し方、形容詞の性数一致の文法をわかりやすくまとめました。
- 「〇〇(人、もの、こと)は、〇〇(な人)です」と表す形は
être +形容詞 - 名詞と形容詞の性と数を一致させる
- フランス語の形容詞の順番は多くの場合〈名詞+形容詞〉
〈形容詞+名詞〉の使い方は後で詳しく書いています
フランス語の形容詞の位置〈名詞の後に形容詞〉の例
華やかな女性ダンサー
une danseuse splendide*
ユヌ ダンスーズ スプランディッドゥ
*男性形の語末が -e なので男女の変化なし
独創的な女性ダンサー
une danseuse originale*
ユヌ ダンスーズ オリジネール
*男性形の語末が -e なので男女の変化なし
有能な女性ダンサー
une danseuse compétente*
ユヌ ダンスーズ コンペトントゥ
*男性形の語末が -e なので男女の変化なし
- 順番が〈形容詞+名詞〉になる例
- 男性形が2つある形容詞
については後で詳しく説明します。
色彩を表す形容詞の位置は、いつも!名詞+色
赤いテーブル
une table rouge
ユヌ ターブル るージュ
黒ねこ/男性名詞
un chat noir
アン シャ ノアーR
白ワイン/男性名詞
un vin blanc
アン ヴァン ブラン
▽un vin blanc アン ヴァン ブラン をカタカナで書くと切ないものがありますね。こちらの記事にun vin blanc, 鼻母音の発音の良い動画をご紹介していますのでぜひご覧ください。
フランス語の形容詞の位置は色が先か?形が先か?
ひとつの文の中で色と形を表したいとき、色が先でも形が先でもOK。
形容詞の女性形への変化を確かめながら例文を見ていきましょう。
- 形容詞の女性形の変化の部分はピンク色で記しました。
- ピンク色のない形容詞は、男性形と同じ形です。
彼女は赤い円卓=円(まる)テーブルで踊ります。
Elle danse sur la table rouge et ronde.
エル ダンス スュる ラ ターブル るージュ エ ろンドゥ
彼女=女性名詞なので形容詞「丸い」は rond に e がつき、発音は「ろン」から「ろンドゥ」に変わります
彼女は円い、赤いテーブルの上で踊ります。
Elle danse sur la table ronde et rouge.
エル ダンス スュる ラ ターブル ろンドゥ エ るージュ
フランス語で形容詞を3つ言いたい!ときの表し方
では、オーレリ・デュポンを讃えるのに形容詞が3つ必要な場合は?
最初の形容詞を ,カンマで区切り、後の二つを et でつなぎます
彼女は華やかで独創的で、有能です。
「〇〇は、〇〇(な人)です」と表すときは être +形容詞
Elle est splendide, originale et compétente.
エレ スプランディッドゥ、オりジネール エ コンペトントゥ
素敵だけどちょっとね、は mais を使って言おう
その映画は面白いけど、ちょっと長いわ(´・ω・`)
Le film est ‿ intéressant mais un peu long.
ル フィルム エ タンテレサン メ アン プ ロン
彼は誠実で慎み深くて上品だけど、堅物ね( ̄^ ̄ 😉
Il est sincère, modeste et gracieux mais trop sérieux.
イレ サンセーR、モデストゥ エ グらスィユー メ トろ セりユー
〈形容詞+名詞〉の順になる形容詞の覚え方
形容詞+名詞の順序で使う形容詞の覚え方は?
綴りが短かくて、印象がシンプルな形容詞
と覚えるといいです。
un ‿ adjectif court et simple
アンナジェクティフ クーる エ サーンプル
ですねww
それでは、綴りが短くて印象がシンプル!な形容詞に注目して例文を見ていきましょう。
beau/bel, belleー美しい
うちの子(犬)可愛くてお利口!
un beau chien
アン ボー シャン
bon, bonneー良い
良い解決法
une bonne solution
ユヌ ボンヌ ソリューション
grand, grandeー大きい
大きな3羽の白鳥
trois grands cygnes
トろワ グらン スィーニュ
gros, grosseー太った、厚い
分厚い本
un gros livre
アン グろ リーヴル
jeune, jeuneー若い
若い人たち
les jeunes
レ ジュンヌ
joli, jolieーきれいな
きれいな声
une jolie voix
ユヌ ジョリ ヴォワ
petit, petiteー小さい
小さな4羽の白鳥
quatre petits cygnes
キャトル プティ スィーニュ
vieux/vieil, vieilleー古い
古い家
une vieille maison
ユヌ ヴィエィユ メゾン
「新しい」と「悪い」は綴りは短くないけれど、日本語の感覚と同じく単純な印象の形容詞ですね。
綴りは「あれ?どうだったっけ?」と思う単語のひとつ、発音しながら繰り返し練習するのが吉w
nouveau/nouvel, nouvelleー新しい
新しい(買ったばかりの)車
une nouvelle voiture
ユヌ ヌーヴェル ヴォワチュール
mauvais, mauvaiseー悪い
悪い考え
(やってみたものの、ああ、しまった!ときなどにも使います)
une mauvaise idée
ユヌ モヴェーズ
ちょこっとメモ
形容詞は名詞のあと、と言われているフランス語ですが、実は、日本語のように名詞の前に形容詞、の方が美しいと言われています。形容詞やシチュエーションなどによりますが、形容詞+名詞の順序で使われているのを耳にしても、一概に間違いとはいえないことがあります。
男性形が2つあるフランス語の形容詞
男性形の2つ目の形容詞は、名詞が母音か h で始まる単語に使います。
理由は、母音か h で始まる単語の発音をしやすくするためです。
難しく考えなくて大丈夫!
oiseauは母音で始まっているから
un bel‿ oiseau
アン ベロワゾォ
美しい鳥
X beau oiseau
hôtel はhで始まっているから
un vieil‿ hôtel
アン ヴィエイロテル
古いホテル
X vieux hôtel
実際にひとつめのの男性形 beau や vieux で発音してみると、滑らかではないことがわかりますね。
(*´・∀・)(・∀・`*)
フランス語の形容詞の位置、表し方 まとめ
まとめ
- フランス語の形容詞の位置は基本的に名詞のあと
- 色を表すときは名詞のあとに色
- 色や形はどちらが先でもOK
- 綴りが短くてシンプルな形容詞は名詞の前に
フランス語の形容詞を落ち着いて見渡してみると、決して難しくありませんね。むしろ表現することが楽しくなってきたのではないでしょうか(*^-^)
あなたの身の回りのもの、ことを、フランス語でどんどん形容してみましょう! 私たち自身が「感じたこと」をアウトプットすることが、やはり、最も早く身につきますね。
Merci et à bientôt !
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この説明で形容詞と名詞の位置関係は、一応納得できましたが、
「新しい」について、一つ疑問があります。
例えば、我が国での新車の意識には、中古車は含まれないと思いますが、今乗っている車の後継車に「中古車」を選んだ場合のフランス語表現はどうなりますか。
日本語では、「今乗ってる車売って、中古車買うつもり」と言う場合です。
この場合の「nouveau」は名詞の前後どちらですか。
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こんにちは。
一応納得されたというのは、内容に対して懐疑的ということでしょうか、ご質問ではなく疑問と仰っているので何事かと。
今の車を売って中古車を買うつもり、をそのままフランス語に直せばよいかと思います。
文脈によって表現はいくつか考えられますが、ひとつ記します。
J’ai vendu ma voiture, puis je vais acheter une voiture d’occasion.
このフランス語を日本風に日本語に訳すなら、「新たに」 中古車に買い換えた、となりうるでしょう。à nouveau と言って通じないことはありませんが、単純未来や近未来はその意味合いを含んでいますので一般的には不要です。