フランス語の手書きのアルファベ、英語とは全然違う表情があるわね。せっかくフランス語を勉強しているのだから、手書きのフランス語、筆記体を書けるようになりたいな。
sommaire/目次
- フランス語の手書き文字、筆記体の書き方ー小文字編
- フランス語の手書き文字が書けるようになると、どんな楽しいことがあるか知ってる?
- フランス語の手書きアルファベ 小文字の書き方のポイント
- フランス語のアルファベ、一緒に練習したい文字グループと26文字に共通のポイント
- フランス語の手書きの小文字 “e”
- フランス語の手書きの小文字 “i”, “t”, “u”
- フランス語の手書きの小文字 “m”, “n”
- フランス語の手書きの小文字 “c”, “o”, “a”
- フランス語の手書きの小文字 “d” “q” “g”
- フランス語の手書きの小文字 “v” “w” “r”
- フランス語の手書きの小文字 “l” “b” “f”
- フランス語の手書きの小文字 “h” “k”
- フランス語の手書きの小文字 “p” “j” “y”
- フランス語の手書きの小文字 “s” “x” “z”
- 記号、マークなど
- まとめ フランス語の手書き文字、筆記体の書き方
フランス語の手書き文字、筆記体の書き方ー小文字編
Bonjour ! 胡桃です。フランス語の手書きの文字には独特なルールがあります。この記事ではフランス語のアルファベの小文字の書き方をご紹介します。コロコロ丸い文字と大人っぽい筆記体、効率のいい覚え方、きれいに書くコツについてまとめました。
記事内の手書きは全て私が書きました。どうぞお楽しみくださいませ♫
フランス語の手書き文字が書けるようになると、どんな楽しいことがあるか知ってる?
私たちは英語をブロック体で書くことにずっと慣れてきているので、フランス語の筆記体を書くことに馴染みが薄いかも知れませんが、フランス語を学ぶと同時に、是非とも美しい筆記体にもチャレンジしていただきたいなと思います。
というのも、私もフランス語を学び始めた頃はブロック体で書いていましたが、バレエ作品のタイトルを書きたくて練習した英語のカリグラフィー、無類の万年筆好きなのがきっかけでフランス語の筆記体にもすごく興味を持ちました。
フランス語の手書きの書き方を覚えて何が楽しいかって
フランス中に溢れる手書きの文字=レストランのメニューなどなどがスイスイ読めるようになったこと!
パリを旅して街なかの手書きの単語もメニューも読めない。。は多くの人が経験しているかと思われます。
日本人には読めないものと思い込んでいませんか?
実は、自分で書ければ難なく読めるのです。フランスを歩いていても、読めるのと諦めているのでは旅はどちらが楽しいでしょう?
それでは、まずは小文字から見ていきましょう!
フランス語の手書きアルファベ 小文字の書き方のポイント
はじめに、フランス語の手書き全体に共通するきまりを説明します。きまりを押さえることで美しさに差がでます(*^-^)!
高さのバランス
各文字に、この高さで書く、というきまりがあります。
高さの対比が美しさを醸し出し、文字の判別を容易にするわけです。漢字がないフランス語の羅列も、高さによってスペルが「見えて」くるのです。
書くときにはマス目いっぱいの高さを使って書くときれいです。
直線と丸とカーブのバランス
基本的にコロンと丸い手書き文字ですが、かわいい丸さを強調するのはきっちりした直線。いつもの英語の筆記体から離れて、別物アルファベ、デザインをしているような気持ちで書くといいと思います。
aから始めるのは待って!練習する順序は超重要。
さあ書くぞ!と、aから順に書き方を練習するより26文字の中で共通するポイントを持ったグループがあります。
どっかで聞いたセリフね。ああ、動詞の活用も覚えやすいグループがあったわね。何事も闇雲は効率よくないのね。
フランス語のアルファベ、一緒に練習したい文字グループと26文字に共通のポイント
練習のポイントが共通するグループ毎にご紹介していきます。
書き方の説明は、筆記体として繋げる場合の書き方ではなく、ひと筆ごとに手を止める書き方です。ひと筆ごとに手を止めて、かたち作るポイントがわかったら筆記体に応用できます。
各文字の赤い点が書き出す位置です。
フランス語の手書きの小文字 “e”
〈 e 〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
記号の位置は、e を書いた上のマスの、上半分を目安に書きます。
フランス語の手書きの小文字 “i”, “t”, “u”
〈 i 〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
ひらがなの「し」を書くように上から下に真っ直ぐおりてカーブ。
〈 t 〉書き方のポイント
2マス使います。
〈 i 〉と同様に、ひらがなの「し」を書くように上から下に真っ直ぐおりてカーブ。
最後の横棒はマスの真ん中に。
〈 u 〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
i を書いたら手を止めて「し」を連結させます。2本の縦線が平行になるように書きます。
英語の u を描こうとすると上手くいかないのね。ふっくら書けるとかわいいな。
フランス語の手書きの小文字 “m”, “n”
〈 m 〉〈 n 〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
「し」を逆さまに書く感じ。手を止めながら書いても続けて書いてもいいでしょう。
フランス語の手書きの小文字 “c”, “o”, “a”
〈 c 〉〈 o 〉〈 a 〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
ほぼまん丸を描きます。〈 a 〉の右は、〈 i 〉と同じです。
フランス語の手書きの小文字 “d” “q” “g”
〈 d 〉書き方のポイント
2マス使います。
1マスの中にほぼまん丸を書き、2マス使って「し」を真っ直ぐ書きます。〈 t 〉と同じです。
〈 q 〉書き方のポイント
3マス使います。
1マスの中にマルを書き、下2マス使って直線を真っ直ぐ下ろします。
〈 g 〉書き方のポイント
3マス使います。
1マスの中にマルを書き、下2マス使って直線を真っ直ぐ下ろし、基本線の上まで結んで戻ります。
フランス語の手書きの小文字 “v” “w” “r”
〈 v 〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
〈 w 〉書き方のポイント
1マスの中に、手を止めずにひと筆で書きます。
〈 r 〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
フランス語の手書きの小文字 “l” “b” “f”
〈 l 〉書き方のポイント
3マス使います。
結びが交差する場所は1マス目の高さ。
てっぺんから降りてくるラインは直線を意識します。
〈 b 〉書き方のポイント
3マス使います。
結びが交差する場所は1マス目の高さ。
てっぺんから降りてくるラインは直線を意識します。
基本線に戻ったら、ふっくらと結びます。
〈 f 〉書き方のポイント
上3マス下2マス使います。
結びが交差する場所は1マス目の高さ。
てっぺんから降りてくるラインは下2マスまで直線を意識します。
フランス語の手書きの小文字 “h” “k”
〈 h 〉〈 k 〉書き方のポイント
3マス使います。
大きな結びは〈 l 〉〈 b 〉〈 f 〉と同じ。そこにパーツをつけるだけ。
フランス語の手書きの小文字 “p” “j” “y”
〈 p 〉書き方のポイント
上1マス+下2マス使います。
矢印の片割れのように書き、下2マスに真っ直ぐ下ろします。
〈 j 〉書き方のポイント
上2マス+下2マス使います。
〈 p 〉の直線を結びます。
〈 y〉書き方のポイント
上1マス+下2マス使います。
上のマスは〈 u 〉と同じように縦線が平行になるように、そのまま2マス分真っ直ぐ降りて結びます。
フランス語の手書きの小文字 “s” “x” “z”
〈 s〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
〈 x〉書き方のポイント
1マスの中に書きます。
Cを
隣り合わせた形ですが、向かって右のCの下を、上より長めにするとコミカルな感じになります。
〈 z〉書き方のポイント
上1マス+下2マス使います。
書き出しが基本線から始まる人と、途中から始まる人と、それぞれですので、書きやすい方を選んで下さい。pizzaと書く場合など、実際に繋げると出来上がりに影響ありません。
26文字の最後、締めくくりにふさわしい、麗しい形状ですね! とにかく、このzを書けるようになると、手書きでpizzaと書かれているのを読めるようになります(*^-^)!
記号、マークなど
書き方のポイント
位置のきまりもこのように! 文字に揃えて書くことで全体がより美しく、判読しやすくなりますね。
まとめ フランス語の手書き文字、筆記体の書き方
フランス語の小文字の書き方を見てきました。
各文字の特徴を強く出すことで、フランス語を、文字の並びを「見て」判読できるわけです。
ネイティブは子どものときに、ご紹介したようなマス目に合わせてアルファベを書くことを覚えます。そのマス目の一段は低学年用のノートで3mm、一般的なノートの高さは2mm。
学齢期を過ぎれば多くの人は自己流が強くなっていきますが、三つ子の手書きは大人になってからも継続している人も多いので、小さな文字でクルクルしゅるしゅる書いている(ように見える)わけです。
自分で書けるようになると、ネイティヴが書く小さな手書き文字も読めるようになります。
もし、あんまりコロコロ可愛いのはなんだかな、と思う場合は、全部のパーツを細めに書くと大人っぽくなります。まん丸は楕円に、uの幅を狭目に、全体の文字間隔を狭めると大人っぽい筆記体になります。
スペルがあやふやだと手書きもおっとっと・・になっちゃうわ笑 単語の綴りをちゃんと覚えてシュルシュル筆記体を書けるように練習しよう!
私がカリグラフィーを練習し始めたときの入門書をご紹介します。英語のカリグラフィーですが、イタリック体、ゴシック体、カッパープレート体の書き方がよく分かります。フランス語の大文字は英語の大文字にほぼ当てはまり、私のフランス語の筆記体にも大いに役立ちました。現在は改訂版が出版されています。
著者の小田原真喜子さんは日本のカリグラフィーの第一人者。1990年の即位の礼などの席名札などを書かれていていて、まさにお手本にしたい美しさです。
Merci et à bientôt !
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