どうしたらフランス語っぽい発音に近づけるのかな。カタカナ風発音を抜け出したいわ。発音記号を見ながら発音しても、いつも上手くいくとは限らないのはなんでだろう?
Bonjour ! 胡桃です。フランス語を学ぶ私たちにとって日本語っぽくない発音は憧れですね。この記事では発音の基礎ともいえるフランス語の音節について見ていきましょう。音節をちょっと知るだけでも、発音は見違えるくらいフランス語っぽくなりますよ!
フランス語がギクシャクしてしまうのは なぜ?
フランスで暮らしていれば発音にもすぐ慣れそうと思われがちですが、美しさを目指すならやはり学ぶ勘所が大事だとつくづく思いました。
というのは、私が今の先生に習い始めてから本の音読をさせられるのですが、単語が読めるかどうかの問題を差し引いても、フレーズとしてギクシャクしてしまうんです。
(´・ω・(´・ω・`)・ω・`)
私が音読に戸惑うある日、音節に沿って発音することを教わりました。
私もフランス語を学び始めたときに音節のことを本で知りましたが、慣れれば自然に覚えるだろう、くらいにしか思わなくて、気になってはいたものの重要視することなく、フランスに来てやっと取り組んだ次第です。
音節のきまりごとは幾つもあるので、フランス語に慣れてからで遅くないですし、少し勉強してからの方が理解しやすいかもしれないとも思います。
*音節のきまりごとは多岐に渡っていますので、全ての例を上げることはできません。一般的な例としてご参考になることがありましたら幸いです
フランス語の音節とは?
音節とは、単語を発音する時にリズミカルに発音するための【音の区切り】のことです。
フランス語で une syllabe ユヌ シラブと言います。
単語を音節で区切るのはどういうこと?
étoile ➡︎ é/toile
♩ →♪/ ♪
このように単語を分割することができます。
そして、「é 」と「 toile」 2つの音それぞれを、♪ ひとかたまりの音 ♪ と見なします。
すると、étoile は2音節=ふたつの音をもつ単語だとわかりますねww
音節を意識することなく発音すると、カタカナでは「エトワール」と平たい発音になるところが、音符2つで発音してみると?
é/ toile エ/トワル
2音で ポポン!と発音します。
(*étoileは発音上は、厳密には、oiとle の間を点線で区切る感じです)
いかがですか? 発音はパリ・オペラ座のバレリーナの気分になってきませんか?笑
発音のリズムを知ったら、あなたはもう、カタカナのエトワールには降格したくないはず❣️
リスニングをする時にも、音節のことが気になってきたらしめたもの(*^-^)
人は聞いたことしか繰り返せませんので、音節に(^_^#;)ピクッ…としながら聞いた発音は、私たちもマネできることになります。
とかく発音はネイティヴの発音をマネるのみ〜ですが、マネのしどころを知った方が断然効率がいいですね。
それでは、単語の音節はどうやって区切るのか?
音節の区切り方をみて行きましょう!
と、ちょっとその前に母音を確認しておきましょう。
単語を音節に区切る前に、フランス語の母音を確認
音節の数は、母音の数で決まります。
フランス語の基本の6母音(発音記号は12)
母音 | 読み方 | 気をつけたいこと |
a | 日本語の「ア」に近い音 | |
i | 日本語の「イ」に近い音 | |
u | 日本語の「ウ」に近い音 | 子音に挟まれたり単独で出てきたら「ユ」 |
e | 日本語の「エ」に近い音 | e の読み方は幾つかのきまりがある |
o | 日本語の「オ」に近い音 | |
y | 日本語の「ユ」に近い音 |
区切ってはいけないきまり
「こう書いたらこう読む」きまった綴りは区切られない
ai , ei
au , eau
eu , oeu
ou
oi , oy
鼻母音になる綴りも区切らない
on, om
an, am, en, em
in, im
yn, ym
ain, aim, ein, eim
un, um
フランス語の単語の音節の区切り方
1、まず、単語の中の母音をマークします。
é t o i l e
2、次に、マークした母音の左右を見ると?
- oi の左は子音の t
- oi の右は l
- 最後の e の左は l
ですね。
3、区切る場所は大まかに4つ
- 一文字だけの母音
- 子音+母音
- 母音+子音
- 子音+母音+子音
そうすると étoile は、
é+toile の2分割になり、
étoile は2音節の単語 ということになります。
ここで、あら? toi と le を区切らないの?と思ったかも知れません。次は区切り方の注意を見て行きましょう。
音節に区切るときの基本と注意すること
音節は必ず一つの母音を含み、複数の母音が含まれることはありません。
café ca/fé
キャフェ キャ/フェ
maison mai/son
メゾン メ/ゾン
子音が2つ並んでいたら、その間で区切る。
後ろの子音は、次の音節になります。
informer in/for/mer
アンフォルメ アン/フォル/メ
garçon gar/çon
ギャルソン ギャル/ソン
子音が3つ並ぶ場合は、2番目と3番目(最後)の間で区切り、3番目の子音は次の音節になります。
fonctionner fonc/tionner
フォンクショネ フォンク/ショネ
これらの子音の並びは区切らない。ch, ph, rh, th, gn
chercher cher/cher
シェルシェ シェル/シェ
compagne com/pa/gne
コンパーニュ コン/パー/ニュ
子音+l、子音+r という風に、 l と r の前に子音が来ていたら、
区切らずにひとつの音節
théâtre thé/â/tre
テアトル テ/ア/トル
possible pos/si/ble
ポスィーブル ポス/スィ/ブル
発音されない e で終わっている場合は区切らず、前の音節に含まれる
étoile の le :lとeを区切らず前の音節に含む
-sionと-tion は、会話の中では区切らない。
音節を意識すると、フランス語の発音が確実にきれいになる
厳密には、綴りを区切るのと、話す時の発音を音節に区切るのとでは、区切り方が違ってきたり、単語による違いもいくつかあるそうです。
フランス語の文章では行の終わりで改行するときのきまりもいくつもあります。
フランス語の読み物は音節に基づいて改行されているわけです。
今まで覚えてきた全ての単語の音節を確認することは大変だと思いますが、これから覚える単語、特に、発音しにくい単語や覚えにくい単語は音節と発音記号を合わせて見てみると、勉強の手間暇はかかりますが、リズムで覚えやすくなったりするものです。
むしろ、無意識に覚えている単語の発音がテキトーだったりすると思いませんか?「café キャフェ」でなくて、音節で発音すると 「ca/fé キャッフェ(大袈裟に発音すると)」 になるんですから
カタカナで言うエトワールは日本語そのものね。フランス語としては通じないかもしれないと思うと音節は大事ね
音節が記載されている辞書
音節が記載されている仏和辞書があります。(私が知る限りの辞書です、他に情報がありましたらお寄せいただけましたらと思います)
音節で発音を美しく おわりに
音節と美しい発音の関係、私たちが「美しい」と感じているフランス語は
- 時にポンポンと打楽器を叩くようにリズミカルに
- 時に弦楽器のようにゆるりと
発音する秘訣ですね。
フランス語、やっぱりステキ。滑らかに話せるように、なりたい♡
Merci et à bientôt !
この記事へのコメントはありません。