フランスはエピファニーのお菓子 ガレット・デ・ロワの季節

http://nemurerumorifrancego.com/cake-epiphany-france/

眠れる森のフランス語 フランスはエピファニーのお菓子 ガレット・デ・ロワの季節

胡桃
Bonjour! 胡桃です。クリスマスムードそのまま新年を迎えるフランス、新年の風物詩として登場するのが エピファニーをお祝いするお菓子 ガレット・デ・ロワ。この記事ではガレット・デ・ロワが複数形で使われる理由、エピファニーの祝日、などについて書きました。

 

1月6日のエピファニー=公現祭を界にクリスマスのお祝いは終わり、もみの木やデコレーションが片付け始められますが、日一日と陽が長くなり、金色のパイ生地、アーモンドクリームの柔らかな香りが、新しい春がやってくることをしみじみと感じさせる時期です。

 

調べると様々な解説がありますが、

異邦人の三博士が礼物をささげてキリストの誕生を祝った日 季語。季節辞典より引用

降誕したキリストの栄光が公に現れたこと,特に三博士の参拝を記念する祝日。英語でEpiphany。1月6日。クリスマスの12日後に当たり,英国では前夜を〈十二夜〉といって祝う。  百科事典マイペディアより引用

ということで、12月25日に降誕したイエスの栄光が公になり、東方の三人の博士が礼物を携えてイエスの元に参じた日 というとわかりやすいと思います。

 

これも知っておきたい↓

復活祭,聖霊降臨祭とともにキリスト教最古の三大祝日の一つ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 より引用

 

エピファニーは1月6日だが、フランスでは移動祝祭日

フランスでは1月2日から1月8日の間の日曜日がエピファニーとなります。

 

2019年は、1月6日日曜日がエピファニーです。

 

*因みに1月6日が祝日の国もあり、1月6日が平日なら商業施設等は休みになりますので、渡航前には行き先の国の祝日を調べておきましょう。

ガレット・デ・ロワはなぜ複数形か?

 

ついでに知っておくと楽しいのが、

東方の三博士が生まれたばかりのイエスの元へ、素晴らしく輝く星を頼りに参じたと言われていて、クリスマス・ツリーのてっぺんに星を飾るのはこのためです。 昔、子どもがお世話になった保育園で教わりました(*^-^)

そして、東方の三博士を Rois  mages といい、

galette  des  Rois  と書かれるのはその由来です。

ガレット・デ・ロワでアペリティフも

 

どんなお菓子かというと、

最近は日本でも多く出回っているようですが、アーモンドクリーム・パイです。

féve フェーブ(そら豆の意、昔はそら豆が使われていた)と呼ばれる陶器の人形が一つしのばされたガレット・デ・ロワは

この季節のアペリティフにも使われるお菓子です。

パイの中に仕込まれている féve はこんな感じです。

ガレット・デ・ロワとシャンパンで午後を過ごす、フランスならではの楽しさだと感じます。

切り分けられた中にフェーヴが入っていたら、その人は王様か王妃様ということで、ガレットについている王冠を被ります。

それだけの楽しみなのですが、大人になっても切り分けられた時はワクワクするもの、「当たり!」は嬉しいものです。

切っている時に包丁がフェーヴに命中しちゃうこともありますが(´・ω・`)

ガレット・デ・ロワは職人技か素朴か?

私がフランスで初めて新年を迎えた時は、夫も「子どもの時以来だ」といいながらガレット・デ・ロワに付き合ってくれていましたが、翌年からは「Non merci」というので、私はもっぱら一人分サイズを買っています。

 

街に何件もあるパン屋さん boulangeriepatisserie ケーキ屋さん の中で毎年通っている店は、結婚式のクロカンブッシュを作っていただいた、ごく小さなパン屋さんです。

 

多分、街中で一番不恰好ではないかと思われるくらいの素朴さ、大きさも不揃い、パイ表面の quadrillage といわれる模様も、最もシンプルな格子です。

 

大きさはまちまちでも、全て量り売りですから不公平はありません。

 

別の店では、パリッとしたパイ生地に熟練した職人さんしか出来ない模様、綺麗に整った形、文字通り、職人のなせるワザを感じさせます。

 こんな見事な模様↓ですw(゜o゜)w

 

フランス映画の中のガレット・デ・ロワ

シェルブールの雨傘 の中で、

カトリーヌ・ドヌーヴ扮する主人公ジュヌビエーヴの母が、娘を見初めた宝石商、カッサールをディナーに招き、ジュヌビエーヴに切り分けられたガレット・デ・ロワにフェーブが当たり、ドヌーヴが紙製の王冠を頭に載せるシーンがあります。

その楚々とした美しさにカッサールは「聖母マリアのよう・・・」と恋心を募らせる、とても印象的なシーンの一つです。

雲に閉ざされ、雨が降らない日の方が少ないノルマンディの冬、

ガレット・デ・ロワが登場するだけで厳しい冬を凌ぐ時期であることが容易に想像されます。

物語は、ジュヌビエーヴがお腹に宿した命の父である恋人を、戦争と貧困が引き離していきます。

シェルブールの雨傘の若い恋はなんとも儚く、入れ替わるように新しい人生が始まっていきますが、そんな運命の流れを、ガレット・デ・ロワが一役かっています。

フランスでは毎年3000万個のガレット・デ・ロワが食される

エピファニーのお菓子ではあるものの、今や新年の知らせのような存在になっています。


スーパー内のパン屋さんでも年末から売り出され、今年はピカチューの紙袋に入れられているのも見かけました。

ガレット・デ・ロワはエピファニーの前から、1月終わり近くまで買えます。

私はフランス語のレッスンの帰り道に買って帰るのがとても楽しみなんです(*^-^)

 

フェーヴは陶器で大きいものも多いので、切り分けて皆でいただく時はジュヌビエーヴのごとく、しずしずと食べないとキケン!です(^◇^;)

 

お読みいただき、ありがとうございました。
フランス語を学ぶあなたのお役に立つことがありましたら、大変嬉しく思います。

Merci  et  à  bientôt !

Noël au Japon ☆ 日本のクリスマス

日本のクリスマスから元旦までをフランス語で。 初級フランス語のオリジナル読解テキスト 発売中!
.

旅で役立つ会話とグッズ&フランス語学習本など

スポンサーリンク

 

フォローして最新情報を受け取る

YouTube 胡桃ノルマンディチャンネル

薪木を燃やす暖炉、フランス語でla cheminée シュミネ。火の爆ぜる音もお楽しみください(^^)

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA