フランス語で場所をいうの、どうも苦手。。前置詞がenだったりàだったり、なぜか前置詞じゃなくて定冠詞だったり。丸暗記でも解決しない感じなのはなぜ?
Bonjour ! 胡桃です。この記事では前置詞と定冠詞の縮約形の作り方、場所を表すには動詞の性質が重要なこと、場所と所有を表すde の使い方をわかりやすい例文でばっちり覚えられます。
前置詞 à, de +定冠詞(縮約形)の作り方
フランス語の前置詞でもっともよく使われるのが à と de 。
この à と de の後に続く名詞の定冠詞が、à と de と一体化して
一つの単語になります。
変化の形が混乱して覚えにくいな、を解決するには?
私はフランス語を学び始めの頃、これを壁に貼っておきました。
前置詞 à+定冠詞の縮約形
à +le → au
à +la → à la
à +l’ → à l’
à +les → aux
前置詞 de+定冠詞の縮約形
de+le → du
de+la → de la
de+l’ → de l’
de+les → des
場所によって変わる前置詞 à の用法
男性名詞のルーヴル美術館を例に、前置詞+定冠詞を入れてみましょう。
*ルーヴル美術館は、Louvre だけで表します。
Je suis 〇〇 Louvre.
私は Louvre にいます。
Je vais 〇〇 Louvre.
私は Louvre に行きます。
Je visite 〇〇 Louvre.
私は Louvre を訪れます(見学します)。
J’envoie une carte postale 〇〇 Louvre.
私は Louvre から絵葉書を送ります(出します)。
よし!答え合わせよ
Je suis au Louvre.
ジュ スイ オ ルーヴル
私は Louvre にいます。
Je vais au Louvre.
ジュ ヴェ オ ルーヴル
私は Louvre に行きます。
Je visite le Louvre.
ジュ ヴィズィトゥ ル ルーヴル
私は Louvre を訪れます(見学します)。
J’envoie une carte du Louvre.
ジョンヴォワ ユヌ キャルトゥ ドュ ルーヴル
私は Louvre から葉書を送ります(出します)。
同じルーヴルなのに、なぜ le のままだったり au になったりするのか?
*Louvre: 子音で始まっている男性単数名詞 の場合
場所は同じなのに覚えきれないわ。なんでなの?
例を上げます
- 自動詞 → au : travailler, venir など
- 他動詞 → le : visiter, manger など
フランス語の動詞の性質を見分けるには
辞書ですぐ確かめられるよ
動詞を辞書を引くと、このように表記があります
- 自動詞 辞書により v.i. (verbe intransitifの略)
- 他動詞 辞書により v.t. (verbe transitifの略)
ちょこっとメモ travailler
「何処どこで働いています」の表現には、
- 前置詞 dans を使う場合
- à+定冠詞を使う場合
があります。
▽詳しくはこちらの記事をご参照ください
動詞の性質の話は、また覚えなきゃならないことが増えるの?とユウウツになるかもしれませんが、フランス語の勉強を進めて行くうちに、頻繁に登場する動詞が自動詞か他動詞か慣れて来るし、動詞を「そういう目で見られる」ようになってきます。
初めてフランス語を学ぶときには、まずはこのように動詞とセットで覚えて
その後、この形を元に思い出す手がかりになればと思います。
行き先が固有名詞の場合
男性固有名詞の前では auJe vais au Japon.
ジュ ヴェ オ ジャポン
女性固有名詞の前では en Je vais en France.
ジュ ヴェ オン フランス
アメリカ合衆国は aux
Je vais aux ‿ Etats-Unis.
ジュ ヴェ オゼタジュニ
visiter 観光旅行の見学と公式訪問の区別
政府の要人などの公式訪問では être en visite と使われます。
公式訪問を辞書を引くと、visite officielle とあり、日本人には公式=オフィシャルとイコールのイメージが定着しているようですが、これは和製フランス語のようですので注意したいですね。
「日本の総理がヨーロッパを公式訪問中です」をフランス語で
“Le premier ministre japonais est‿ en visite en‿ Europe”
ル プレミエーる ミニストーる ジャポネ エ トン ヴィズィットゥ オン ヌロップ
それは誰のもの?前置詞 de +定冠詞
用法がいくつかある de 、ここでは場所と所有、2つの用法を覚えておきましょう。
「何処どこから」
J’envoie une carte postale du Louvre.
ルーヴルから絵葉書を送ります(出します)。
ジョンヴォワ ユヌ キャるトゥ ポスタル ドュ ルーヴル
Je sors de la maison.
家から出ます。
ジュ ソール ドゥ ラ メゾン
「誰だれの」という所有、所属の形
le chat de la voisine
ル シャ ドゥ ラ ヴォワズィヌ
お隣さん(女性)の 猫
le chat du voisin
ル シャ ドュ ヴォワザン
お隣さん(男性)の 猫
la valise de l’enfant
ラ ヴァリーズ ドゥ ランファン
子どものスーツケース
la valise des Martiens
ラ ヴァリーズ デ マルシエン
火星人のスーツケース
*Martien は、フランス語のテキストで学ぶときによく登場するので、覚えておくといいですwwフランスでは「ヘンなやつ」のことを「火星人」といったりします。
おわりに
他動詞か自動詞か、おそれずに!動詞の性質に注目しましょう。ここを知っておけば、文の構成の見晴らしがグンとよくなりますね
日頃から
- デパートに行った
- 美術館に行った
- 駅にいるわよ〜
など、意識して思い浮かべたり書いたりして慣れていくとよいと思います。
Merci et à bientôt !
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