フランス語で「こうなんじゃないかな〜」ってつもりでJe pense que に続けて思うことを言ったら、何だかシリアスな展開になっちゃって、フランス人は議論好きだから?と思ったりするんだけど、何でだろう?
Bonjour ! 胡桃です。Je pense /crois は、フランス語を勉強し始めると早い段階で知る動詞ですが、日本語の「〜と思うのよ」と思ってホイホイ使うのは気をつけたいところです。
フランス語の penser の意味、役目
penser はcroire との違いという視点で納得して、日々の出来事などを「こう思った」と綴る場合に使ったりしないでしょうか?
同様に、人と話すときにも、「それはこうなんだと思う」というような、個人的な感想や思いなどを伝えるときに、penser を使って話していないでしょうか?
penser が意味することは、意見=une opinion です。
なので、自分が思うこと=思いとか、「私はこう思うな〜」を伝えるようなニュアンスではなく、Je pense que に続く内容は「確かなこと」です。
あ!だから私が小さなことを Je pense って言うと意見を言ってることになって、相手も自分の意見を言ってくるのが当然ってことなんだわ。。
知らずに、意見を交わす流れになってしまのよ
例えば「トイレットペーパーの買い占めなんて、皆んな頭おかしいんじゃね」と言いたい場合。
Je pense qu’ils sont fous. と言ったら人々の狂気という病気を断定していることになり得ます。このような場合は
Ils sont fous. だけでOK。
いつも penser で話していたら、やたら強い人という印象を与えてしまいかねず、
Je pense qu’elle est agressive. と思われかねません。
(´゜д゜`)?
日本の義務教育では自分の意見を言う、理論的に説明するといった教育がされてないし、意見をいう人を嫌がったりする傾向さえありますが、欧米の言語は意見をいい、論理的に意見を通す教育環境。口論で負けないように育つといわれるのもその所以です。
フランス語で「と思う」は
では、フランス語で「私はこんな風に思うな」と「〜と思うよ」と伝えるのに適した動詞は?
フランス語で「私はこんな風に思うな」と「〜と思うよ」と伝えるのに適した動詞は supposer シュポゼ。
仏和辞書で supposer は、仮定する、想定する、推測する、などの意味から始まっているのがワナですが、
これらの意味はつまり、日本語の「思う」に相当し、辞書にも例文が載っています。
Je suppose qu’il réussira à l’examen.
私は彼が試験に合格するだろうと思います。
このように、まさに不確かな、私だけが思っていること、考えていることを表す動詞が supposer です。
そうそう!これこれ。これなら何でも言えるわ。
フランス語で自分の意見「思う」は?
自分の意見として「こう思う」の表現は複数あります。
- Á mon avis(意見), :日常会話でよく使われる、覚えておきたい筆頭の表現
- Selon moi,
- Personnellement,
- Pour ma part,
- Je trouve que
- Je crois que 「信じる」という意味で日本語では幅広い感じがするけれど、意見としてはpenserより強い
- Je considère que
- Je pense que
わあ、こんなに沢山!意見を避けたい雰囲気の国の言葉とはえらい違いだわ
Á mon‿ avis, ア モ‿ ナヴィ は、街を歩けば耳にするほどよく使われます。フランス語のレベルとしてはDELF B1から必須の表現ですが、自分で使いつつ、これら「思う」の表現を知っておくと、日本語との認識の違い、フランス語の理解が格段に深まることと思います。
「思う」フランス語わかった
不確かなこと、意見ではない、「こうじゃないかなぁ、と思う」
Je suppose
確かなこと、意見として「私はこう思う」
Á mon avis, Je pense que, Je crois que, etc.
漠然と難しそうだったフランス語、便利で合理的!知るって、なんて楽しい!
Merci et à bientôt !
この記事へのコメントはありません。