ホクホクのカボチャで作るスープは美味しいけれど、味が何となくぼんやりして物足りない感じになるのよ。これなら煮物か天ぷらにすればよかったって毎年思うわ。カボチャのスープの味の「ほんとう」ってどんなものなの?
Bonjour ! 胡桃です。フランスにゴロゴロっと並ぶカボチャをどうしていいかわからなかった私ですが、美味しいレシピに着地しました。簡単で薬膳の視点からもこの上ない作り方をご紹介します。しかし、ワインが進むので注意ですわよ〜(*^-^)!
カボチャ:le potiron
カボチャのスープ:velouté de potirons
カボチャのスープを作る道具
- ハンドブレンダー(ハンドミキサー)
- 厚手の鍋
- タネを取り除くスプーン
カボチャのスープのようなクリームスープを作る時に欠かせないのがハンドミキサー(ブレンダー)です。
人力で裏ごしも出来るけれど、手間や後片付けといった料理について回る仕事量を考えると、やはりあった方がいい便利な道具です。
更には、最近の燃料費の高騰事情もあり、カボチャを煮た時に、ハンドミキサーがあればそこそこ柔らかくなれば後はミキサーがクリーム状にしてくれますので、ガス代節約の視点からもありがたいなと思う今日この頃です。
というわけで、ハンドブレンダーを使って作るカボチャのスープをご紹介していきたいと思います。
カボチャのスープ約4人分の材料
- カボチャ:小1個(大きめなら半分)
- 玉ねぎ:1個
- にんにく:4かけ
- ズッキーニ:半分〜小1本
- スープストック:水1L分
- バター:50g
- 生クリーム適宜またはココナッツミルク250ml
- パセリ
- 塩、黒胡椒、好みでナツメグ
- 好みでカボチャオイル
味はスープストック(コンソメ)次第?
基本的に必要な材料はこのようなものなのですが、スープストックの話をちょっと。
スープストックとはコンソメのことですが、自家製も可能で、その材料も野菜と香辛料なわけです。
なので、家にコンソメがない場合は、自家製のスープストックを作る野菜をカボチャと一緒に煮てもいいでしょう。そして、全ての材料が揃わなくても、
- 人参
- 長ネギ
- セロリ
- にんにく
- ウコン=ターメリック=フランス語ではcurcuma クルクマ
- 塩、黒胡椒
があれば、けっこう良い味が出ます。これらの野菜は家にある残りの野菜でいいので、一緒に煮てハンドミキサーでブレンドしてしまえばいいですね。しかも化学調味料なしですから! しかしウコン。つまりカレースパイスがジューシーな味の元になりますので、味付けに健康のために(後述します)持っているといいですよ。
カボチャにカレースパイス?意外だけど、そうか!と思うわ。色も同じだし
野菜を切れば出来たも同然。さあカボチャのスープを作ろう!
それでは、私が作ってるレシピの動画をご紹介しますね。毎日の料理の意欲が湧いてくる秀逸な動画です。細かいところは次に説明します。
カボチャのスープに使う野菜はカボチャだけではない
カボチャのスープにズッキーニを入れるのはびっくりよ!
ズッキーニを加えるということでびっくりした方も多いかも。ヨーロッパではズッキーニはいつも家にあるような、キュウリよりポピュラーで、サラダからフライまで何を作っても美味しい野菜です。
スープにも、カボチャだけよりも緑の野菜が入ることで味に深みが増します。ズッキーニがなければ、ブロッコリーでもいけますのでお試しあれ〜(*^-^)!
カボチャのスープに使うカボチャは一種類だけではない
動画ではオレンジ色のカボチャを使っていますが、ヒョウタン型をしたバターナッツスカッシュというカボチャと混ぜてもOK。オーストリアで知ったレシピです。
野菜を皮ごと使うのはちょっと・・な場合は
有機野菜が手に入ればいちばんですが、農薬を洗い落とす方法として、重曹で洗う方法があります。食べ物用の重曹を加えた水でよく洗います。農薬がどれほど取り除けるかは定かではありませんが、ケムトレイルがいちばん気になるし、皮の汚れ共々、かなりきれいになる感じはします。
生クリームかココナッツクリームか
ココナッツクリームは、私は試していないのですが、風味が良くなりそうですね。我が家はジャガイモが沢山採れたので、いつでもグラタン・ドーフィノアを作れるように生クリームを買ってあり、カボチャのスープにもそれを使っています。
料理のためにいちいち材料を買っていると支出過剰の元となりがちですからね(^_^;)
ハンドブレンダーはガスの節約に役立つ?
バレエの国への制裁と銘打って欧州国民をウーロン茶の国のようにしようと企むEUがガス不足を騒いでいる昨今、
ガスの節約という視点で料理するようになり、ガスの節約はやれば随分できるものだと思っています。
ゆでたまご、パスタ、そしてスープ。今まで当たり前のように出来上がるまでガスをつけて料理していたところを、沸騰したら火を止めて蓋をしておけば、「熱」がする仕事はお鍋と時間に任せておけばいいのです。
ドケチの国、ちがった、節約の国フランスでは当たり前のことでもありますが、実際にお鍋に蓋でかなりのことがなんとかなるので笑ってしまいます。
それで柔らかくなった野菜たちをブレンダーでぶぅ〜ん、というわけね!
ハンドブレンダーを使わずにヘラで裏後せるくらい柔らかく煮込むとなると、電気・ガスを使って煮込む時間も長くなります。しかしそれよりも手間と、火傷も危ないかな・・と思います。
私もブレンダーを買おうと思うもなきゃないなりだし、と思っていた日が長いですが、ある時、スーパーで12ユーロくらいだったかの安いのを見つけたんです。まあ、値段的にこんなもんだねと思いながらも役目は果たす中国製、燃料高物価高の今、有り難く使っていますo(*⌒─⌒*)o
カボチャのスープの仕上げはパセリやカボチャのオイル
レシピ動画では普通のパセリを使っています。オーストリアではカボチャのオイルをかけるのが一般的でした。
この画像のレシピ動画もご参考までに。
カボチャのスープの味をキメるスパイスは薬膳そのもの
このレシピ動画のチャンネルの方は、オーストリアの隣の方、東欧の方かな?と想像しますが、お料理の様子から、今の医療のインチキと本当の薬膳をよくご存知の方と思われ、レシピをご紹介した理由の一つでもあります。
彼女が塩も胡椒もどっさり!加えているのを見て、塩分取りすぎ〜とハラハラしたあなた、心配ご無用(*^-^)!
健康な体のために塩は重要です。人は食べなくても生きられるらしいですが、塩なしでは生きられません。だから適量を、というのはちょっと違って、塩気で良い味ならそれが体が食べたい量。
メタボとはそもそも何だったのか・・突如として現れ、人の健康感を支配するような存在に作り上げられました。そして高血圧の基準が下げられました。
塩による血圧上昇の不安を煽り→血圧上昇からの病気の不安を煽り→降圧剤を処方する。体に入れるものは救世主のような呼び名がついていても、本当に気をつけなければいけません。
昨今の健康事情、デトックスについて色々調べました。中でも注目したのがインド古来のデトックスです。その基本となる食材は
- ウコン=ターメリック(写真の左下の、オレンジ色がプツプツ見える野菜)
- 黒胡椒
- 生姜
- モリンガ
彼女の自家製のスープストックにウコンが使われているのも、彼女が塩と黒胡椒をしっかり使っていることも納得です。
打った人はもちろんのこと、今や打たない人も注射の中身のデトックスと免疫強化は必要です。美味しくてデトックスになるなら嬉しいではありませんか!
ご参考までに、自家製コンソメの作り方の動画を載せておきますね。
旅するカボチャのスープ
家庭で作るカボチャのスープレシピ、お楽しみいただけましたらとても嬉しいです。ヨーロッパのカボチャの秋がこれほどに食されるのと知ったのはオーストリアでのことでした。収穫されて皆んなが食べてカボチャがなくなったらおしまい、と聞かされ、自然の恵みとは愉しいなあ、ありがたいなあと、旅の思い出をいただきました。
写真のスープボウルも、カボチャのスープのためにウイーンで求めたものです。写っていませんが楕円形の受け皿がついていて、パンなどを一緒におけるようになっています。
Merci et à bientôt !
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