Bonjour ! 胡桃です。冬はフランスもネギがおいしい季節、太い立派なポロネギが出回り、甘くてとても美味しいです。この記事ではネギ1本で酒の肴にも前菜にも美味しいフランス料理をご紹介します。
画像はつい最近の私の街のマルシェです。
ディスプレイも実にアーティスティック。美味しそうです。
日本の長ネギに似ていますが、ポロネギです。
フランス語でポロネギは
poireau ポワろゥ 男性名詞、複数形は poireaux
ネギ3本ひと束、値段は2ユーロ。300円でお釣りがくるくらいの値段です。旬の野菜は大地のパワーが感じられます。
フランスのこのポロネギは、薬味にもなる日本の長ネギとは別物、ゴワっと力強い感じです。
このようににボリュームのあるポロネギ、1本まるっといただけるフランス料理のレシピを、自宅で簡単にできる方法をご紹介します。
日本では下仁田ネギが美味しい頃でしょうか、お鍋料理とは一味違うフレンチをぜひ試してみてください(*^-^)!
このレシピの特徴
- 料理レベル:簡単すぎてゴメンね
- 予算:ピンチの日でもイケる
- 調理時間:15分くらい
- お味:保証します
調理時間15分。ポロネギ・ヴィネグレットの作り方
材料と道具
- ネギ1本
- 白ワインヴィネガー(好みで赤、リンゴ酢も可) たっぷり好きなだけ
- オリーヴオイル 好きなだけ
- 塩(あれば引いて使う塩や粗塩)、黒胡椒、好みでマスタード
- 好みでエシャロット、パセリ、エストラゴンなど
- 直径20cmくらいの鍋 小さいお鍋しかない場合はネギを三等分に。
お鍋にお湯を沸かす
お鍋にネギがかぶるくらいの水を入れ、火にかける。
ネギの下ごしらえ
お鍋のお湯が沸く間にネギの準備をします。
- ネギの上の方、と言っても全体の半分かそれ以上だけど、青い、ゴワゴワした部分を切り落とす。
- 外側を1枚むき、根を切り落とす。
- 青い部分に泥が残っていたら水洗い。
- ネギを半分に切り、縦に切り込みを入れる。
切り落とした青い部分は、肉料理の下ごしらえに使う場合は捨てずに利用。フランスではそのために青い部分だけ買う人も。
ネギを茹でる
お鍋が十分に沸騰したらネギを投入。時々ネギをひっくり返して、柔らかくなるまで7〜9分くらいを目安に茹でる。
好みで付け合わせの準備
ネギを茹でている間にハーブを刻んだり、もし冷蔵庫に野菜のストックなどがあれば、レンジで茹でたり温めたり、クルミやミニトマトを刻んだりするのもよし。
ハムやソーセージ、茹でたジャガイモなどを添えると、それだけで立派なプレートになります。
茹でたてに酢、オイル、塩胡椒をかけて出来上がり
茹でたてにハーブ類をのせてお酢をたっぷりと、次に塩を振り、オリーブオイルをかけ、黒胡椒をたっぷり振ります。
まろやかなネギにジューシーなパンチが加わってお酒が進むので気をつけて(*^-^)!
食べるときは、ネギをナイフで、外側から1枚ずつ剥がすようにとっていくと食べやすいです。
ヴィネグレットソースはお酢、オリーヴオイル、塩、胡椒を泡立て器混ぜるだけの、日本で言うフレンチドレッシングですが、わざわざドレッシング仕立てにする必要なし。ドレッシングを作った容器、洗わなくていいしねw
茹でたネギ1本分をいただいてもいいし、翌日レンジで温めて感動に再会するもよし、刻んで他の料理に使うもよし。
フランス料理としては、茹で上がったネギを冷まし、ヴィネグレットソース(フレンチドレッシング)にたまごの黄身を加えたソースや、ソースにエシャロットを加えたり、アレンジは多様です。
フランスで好まれる味はまろやかではっきりしない、多くの日本人にはあまり味がしない風味かもしれません。しかしジューシーな日本の酸味の効いた味付けは食欲も増して、後に続く料理もとても美味しくなるでしょう。
茹でたての熱々はそれだけで冬のご馳走、私は個人的に、熱々にビネガーと塩胡椒、オイルだけでも十分です。庭にイタリアンパセリが生えていますが、嵐の夜に取りに行く気もしないので o(*⌒─⌒*)o
フランスに純粋な白ワインビネガーがない?
日本でどこにでも売ってるフランスのマイユの白ワインビネガー。私がこちらにきた頃は、売っているスーパーが1件あったのですが、今は全く見かけなくなりました。きっと需要がないのでしょう、あってもエストラゴン入りとかがせいぜいで、買ってみましたが甘いし酸味が物足りなくてがっかり。
フランスは純粋な白ワインビネガーを見つけるのはかなり難しい。
ネットではイタリアの物など、多少売っていますが安くはないですし、上の画像のマイユは何と、日本の家族から送ってもらった物です。毎日飲むように使うので早く調達場所を探さないとと思っています(´・ω・`)=з
実はドイツ語の本で学んだパリレシピ
昔ウイーンに住んでいた時に買ったパリの食文化の本。今回ご紹介したネギのレシピもこの本に載っていて、ウイーンのキッチンでも何度茹でたことか。
ネギを買う、というだけで何か凄く住人の気分になる不思議な野菜と思いました
当時、フランス語も勉強していたけれど、やはり生活や現地の人との交流で知ってゆく言語はまさに生きた言葉、ドイツ語でパリの食文化を読む愉しさの感触は、今でも、この本を開く度に瞬時に蘇ってきます。
フライドポテトなんて、この本に書いてある通りに2度揚げをしてみたり。今でこそ低温から揚げればよいことを知っていますが、何でも試してみること、経験は大事ですね。
この本を買った頃は自分に関係のなかった食材やレシピが、今では何から何まで暮らしに役立っています。ネットで検索するにしても、フランス語の表記がわからないと情報に行き着きませんし、その点からも大切な「パリ食文化&基本の食生活辞典」です。
Merci et à bientôt !
この記事へのコメントはありません。