フランス語の平叙文の最後に?マークをつければ日本語のように疑問文になるのかしらね?
Bonjour ! 胡桃です。それはちょっと待って! この記事ではフランス語の疑問文の基本と、私たちが目指したい!美しい疑問文のかたちについて解説します。
sommaire/目次
文末に『?マーク』をつけただけの疑問形は美しくないよ
フランスには階級社会という伝統があり、フランス語もまた、階級によって使われる言葉が違うと言われていますね。
それ故、フランス語を学ぶ外国人女性であれば、ライフスタイルや趣味、年齢などが似ているフランス人女性から学ぶのがいちばんいい、と言われれています。
私は男性の先生にしか習ったことがないのですが、フランスに来て、移民局のフランス語講座に通った時に、初めて女性の先生に習う機会がありました。
この講座の先生は、まさに年の頃も私と同じく、大人の女性として、国語を教える専門家として教え方も発音も、声も素晴らしい方でした。
ああ、フランス語って、きちんとした大人の女性はこんな風に話すものなんだわ・・街中で耳にするフランス語と、全然違う(*゜ω゜ノ)
私は家から教室までの交通の便の関係と、日本で勉強した内容でもあったのでこの講座に通うことを断念しましたが、今は やはり年の頃が同じで、価値観や考え方もよく似ている先生に習っています。
先生は男性ではありますが、「使うべきではないフランス語」の注意を度々受けます。
そこで今日は、私がフランス人の先生に教わった「そのフランス語は注意!」
の一つをシェアしたいと思います。
フランス語の疑問文の形は、3つではないよ
日本に出回っているフランス語の学習本を全部チェックしてはいないけれど、私が普段の勉強に使っている日本の4冊の本全てに
「フランス語の肯定文を疑問文にする方法は3つ」と書かれています。
その3パターンを、例として「ベルばら」の中の、
ジェローデルのセリフで見てみましょう。
( ゚д゚ )!
ジェローデルがオスカルに「あなたはバラの花びらを食べるのですか?」
と言うシーンがありますねww
日本の学習本では、それを問うには以下の3パターンの疑問文が使える、
と解説されているものが多いようです。
あなたはバラの花びらを食べるのですか? 3パターン
・ パターン1、肯定文に?をつけて、言葉尻を上げて読む方法
Vous mangez les pétales de rose?
・ パターン2、肯定文の文頭に Est-ce que をつける方法
Est-ce que vous mangez les pétales de rose?
・ パターン3、主語と動詞の順番を倒置して、?をつける方法
Mangez-vous les pétales de rose?
ここで、私の先生から警告が入ったのが、パターン1の、肯定文に?をつける形です。
そう、私たち(全員ではないけれど)が、「フランス語の疑問文はこれでいいらしいわ、簡単で便利ね」と納得している形です。
しかし、この形だけは注意!
私たちが使うべき疑問文は
フランス語の疑問文は、2パターン
パターン1の、平叙文に?マークをつけただけの文は、多くのフランス人や作家もジャーナリストも使っている日常的な表現だそうで、日本の学習本にも取り入れられているのだと思われます。
本によりますが
パターン1は「くだけた表現です」とか
「主に話し言葉で使われます」などの添え書きがあることが多いですね。
パターン2の Est-ce que ムニュムニュ、は、「話し言葉でよく使われる」とか
パターン3の 倒置形については「改まった言い方で使われる」などの 添え書きもあり
( ̄^ ̄ 😉
真実はどこに? 私たちはどうすればいいの?
本によってまちまちなため、先生に質問してみました。
私たちが使うべき疑問文の結論。
平叙文に “?” をつけるだけの表現は文法上も間違いではないが、人に何かを尋ねるときに使うべきではない表現ですよ
(゜o゜)
Est-ce que〜 か、倒置形のどちらかで覚えなさい
(*´Д`*)
なぜパターン1はよろしくないかといえば、先生の、苦虫を噛み潰したような表情からは
品がいいとは言えない、まずい表現なんだわ、きっと
だから、胡桃も使うべきではないですよ、ということでした。
私たちが目指す、美しいフランス語の疑問形とは?
話す時も書く時も、Est-ce que 〜 か、倒置形を使いましょう。
どちらの方が丁寧か? ということも 特にないそうです。
肯定文に?をつけただけの形というのは、文の流れの中で、例えば念を押すようなニュアンスだったり、
ジェローデルとオスカルの会話のように、別段、オスカルがバラの花びらを普段の食べ物としているのかどうかを問うているのではない(笑)
二人の関係や会話の流れでジェローデルがオスカルを口説くきっかけが欲しくて❤️、というようなニュアンスで使っているわけですね。
それに対してオスカルも
「いけないか!?(# ・`д・´) 」と応えています。
Oui でも Non でもありません。
ジェローデルが、オスカルが本当にバラの花びらを食べる人なのかどうかを知りたくて
質問するのであれば
Est-ce que vous mangez les pétales de rose?
エスク ヴ マンジュ レ ペタル ドゥ ローズ?
または
Mangez-vous les pétales de rose?
マンジェ ヴ レ ペタル ドゥ ローズ?
と聞けばいいわけです。
そして聞かれたオスカルも Oui か Non かで応える必要があるわけです。
よし!私も?をつけるだけの横着な疑問文は卒業よ
漫画を超えて、ベルばらにフランス語でもこんなにお世話になるなんて
フランス語の疑問形使い方まとめ
私たちが知っておきたいこと
- 肯定文に?をつけた疑問文は使わない
- Est-ce que〜 か、倒置形のどちらかを使う
外国人ですから、フランス語の良い習慣を身につけたいですね(*^-^)
ネイティヴといえども、フランス語への取り組みや真摯さは本当に人それぞれです。
私たちも「美しいフランス語」を学びたいと思うものの、何が美しくて何が粗野なのか知るのは意外と難しいかもしれません。
そして、美しさと同時に、言葉をしっかり機能させるという学び方も大事です。
▽なぜ「?」をつけただけではよくないのか=通じにくいのか?
ネイティヴの先生方のお考えもそれぞれで、反対意見もおありかと思われますが、私がフランスで一生懸命学んだこと、先生が一生懸命教えてくださったことが、初めてフランス語を学ぶあなたの学習のお役に立てることがありましたら大変嬉しく思います(*’-‘*)。
Merci et à bientôt !
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