Bonjour ! 胡桃です。日本語では「新学期(新学年)が始まる」といいますが、これをフランス語に直すと通じないことはないけれどスムーズではありません。この記事では9月のスタート、新学期、新学年、進学を表現するフランス語について書きました。
sommaire/目次
フランスのバカンスの後、学校生活、日常生活に「戻る」
8月いっぱいはバカンス、職場や公共施設でも欠員や代替え要員で慣れない人が窓口にいたり、バカンス時期独特の風景になりますが、9月、いよいよ学校は新学年。それと同時に世の中も平常通りに戻ります。
フランス語で『新学期』を表すには、『始まる』のではなく、
- 動詞では『 rentre 戻る 』
- 名詞では『 la rentrée 戻ること 』
と表します。
♫ 読み方をカタカナではラントレと書きますが、発音に注意したいRの単語のひとつですね。
長いバカンスが終わって、日常生活に『戻る』というニュアンスで、学校だけではなく仕事や職場にも当てはまります。
フランス語で『新学期』が始まる
学校の進級、進学は次のように表します。
主語 + rentre + 前置詞 +学年、学校
- 9月から◯年生だよ
Je rentre en 6ème.
- 9月から高校生だよ
Je rentre au lycée.
- 9月から大学生だよ
Je rentre à université.
大人の夏休みもやっぱり短い。仕事開始
私は仕事に戻りましたよ(複合過去)
J’ai fait ma rentrée.
フランス語のレッスン開始、もこのように表現
ネイティヴ教師たちの夏休みも終わると、私たちのフランス語レッスンも再開ですね。
このようなときにも rentrer で表します。
フランス語のレッスンに、と敢えて言わなくても、「自分の日常に戻る」という風に表すことができます。
さあ、私もフランス語のレッスン再開
J’ai fait ma rentrée.
久しぶりのフランス語レッスン、気分も新たに頑張ろう!
私の先生と日仏語レッスンを再開しました。
Nous avons fait notre rentrée.
私は特に夏休みは取りませんでしたが、先生は3週間のバカンスで、その前に mon devoir=宿題をどっさりいただきました。
課題はジャック・プレヴェールの詩の解読でした。
詩は長い俳句のようなものですが、私の勉強は
何が主語で、何を修飾しているのか、別の言葉で言い表すと?
を考えることでした。
ジャック・プレヴェールは言葉の魔術師と言われる詩人ですが、私の興味は正直なところ、今ひとつ燃えるものはありません。
しかしながら、先生が私に与えるからにはそれなりの、私に必要な要素があるに違いないと思い、興味のあるなし、好き嫌いといった感情を抜きに取り組んでいます(3週間の間に終わらなかったので9月に持ち越し)。
まあ、好きという燃える恋心がないとやっぱりつまんないですけどね。
フランス語の『詩』というのも、私たち日本人にとってはまずは日本語に翻訳された言葉の並びの衝撃であって、フランス語での理解や感動はそのあと勉強したことで出会えるもの。日本人が俳句の言葉の魔術にストンと感動するのと同じように、フランスの詩に「おお・・」と思うのはまだ少ないな・・・と感じます。
『文化』や『社会背景』といったフランスの『当たり前』をよ〜く知らないと、フランス語がわかっても感動に至らないものです。
私も今は子どもが大人になる過程で知っておくべき知識を積んでいるのだと思って勉強していますが、ジャック・ブレヴェールといえば、『天井桟敷の人々』の脚本を書いていて、『天井桟敷の人々』は我が愛するバレエにもなっています。
大人の独学は楽しい&ワクワクという恋心がないと寂しいもの、宿題を早く片付けて、新学期は「好きなこと」を希望しようと思っています。
ジャック・ブレヴェールの詩、興味のある方はぜひご覧ください(^^)
プレヴェール詩集 (岩波文庫) 文庫 – 2017/8/19
ジャック・プレヴェール (著), 小笠原 豊樹 (翻訳)
907円
Merci et à bientôt !
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こんにちはくるみさん。
いつも楽しくやる気を起こさせてくれてありがとうございます。
フランス語のレッスンで、ある日先生から、これ読んでごらん。と言って渡されたプリント、書いてあった詩はBarbara でした。必死にアルファベットを追いました。
有名な詩ということも歌になっていることも全く知りませんでした。
私の頭の中のスクリーンには軍港に降る雨がモノクロで映りました。
作者が街で見かけた恋人たちを書いたものなんですね。
それで映画シェルブールの雨傘もダブってきて、戦争に翻弄されたであろう、若い恋人たちの悲恋物語が rappelle-toi Barbara と繰り返すことによって私の中でドラマティックに広がっていきました。
それがどう語学学習に役立ったかは不明なんですけどね(笑)
NCの中学では詩の朗読が授業であるし、東日本大震災のチャリティコンサートでは、フクシマという詩を作って朗読してくれたフランス人もいました。
そんな詩の好きなフランス人に会った時、わたしはBarbaraという詩が好きです。と言えるようになりました。
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コメントをありがとうございます。
Barbara、素敵な詩ですよね。
ブレストに降る、雨、雨、そして雨のうた。
私の住むあたりもシェルブールもブレストも雨なしでは何も語れないほどですが
その中のあったかい愛の情景
言葉とも「出会い」ですね。私もあらためて書き写してみます。
ありがとうございましたo(*⌒─⌒*)o
お互いに頑張りましょう!