フランス語で私はフランスが大大大好きです」
「私はフランスに行きま〜す」って言いたいときの前置詞、いざ使おうとすると、いつもあやふやなままよ〜!
国や地名が出てくるとフランス語学習休業中ってことにしておくの。でもこのままじゃまずいわ。ばっちり覚えたいな。
Bonjour ! 胡桃です。フランス語で国名や地域、都市(町)を表す前置詞、日本の学習本などでは en や à の使い方を覚えるついでのように勉強するのと、「位置」「方向性」を意味する「〜に」
のように解説されていることが多いですね。頭ではわかるけれど使い分けにかすみがかかったままになりがちです。
国名、フランスの地方名、都市の表し方は、前置詞の勉強から切り離して、日本語の意味から離れて見渡すとカンタンで覚えやすいですw
フランス語の国名、地方名の定冠詞のおさらい
国は「一つしかない」ので、国名には定冠詞がつきます。
- 女性名詞の国、フランスなら
la France - 男性名詞の国、日本なら
le Japon
フランスの地域名、例えば、シャンパーニュ、ロレーヌ・・・などにも定冠詞がつきます。
- 女性名詞の地域、シャンパーニュなら
la Champagne - 男性名詞の地域 、リムーザンなら
le Limousin
やっぱり女性名詞か男性名詞か覚えなきゃならないの?ユーウツだわ〜
大丈夫!男性名詞か女性名詞かを見分ける手がかりがあります
国、フランスの地域名、都市名の性の見分け方
見分けるポイント
- 語尾が【e 】 で終わっている国名、地域名は、女性名詞です。
Suède スウエーデン、Normandie ノルマンディ
- 国名の多くと、フランスの地域名のほとんどが女性名詞です。
France, Alsace, Bourgogne など
- 都市名には、Hで始まる名前をのぞいて、定冠詞はつきません。
Paris, Lyon など
Hで始まる都市の例 Le Havre (ル アーブル)
男性名詞の主な国
女性名詞の国の方が多いので、
少ない方の男性名詞の国をチェックしておくとラクですね。
ヨーロッパの男性名詞の国
- Portugal ポルトガル
- Luxembourg ルクセンブルク
- Danemark デンマーク
- Kosovo コソヴォ など
その他の主な男性名詞の国
- Japon ジャポン
- Viêt-Nam ベトナム
- les États-Unis
アメリカ合衆国 - Canada カナダ
- Brésil ブラジル
- Maroc モロッコ
- Mexique ← e だけど例外あり メキシコ など
フランス大好き!よく知ってる!を表すときは
フランス大好き!よく知ってる!と言いたいときは、定冠詞をつけた名詞として用います。
「私はフランスが好きです」
J’aime la France.
ジェム ラ フランス
「私はカナダのことを (いろいろと) 知っています」
Je connais le Canada.
ジュ コネ ル キャナダ
フランスに行く、いる、住んでいる を表す前置詞
日本語の「に」に相当しますが、日本語では「で」になる動詞もありますね。
例えば「・・・で働いている」などです。
何れにしてもフランス語のことは、フランス語で「そうなんだね」と覚えてしまった方がシンプルです。
「フランスに行く」「フランスにいる」「フランスに住んでいる」
などの場合に、国や地域名を表す前置詞は
en と au です。
文法の決まり
女性名詞の国、地域(綴りの最後がe) だったら en
- 男性名詞の国、地域だったら au
- 男性名詞+複数形だったら aux
*母音で始まる国名の前では、男性名詞であっても en
かんたんな例を見ていきましょう
「私はベルギーに行きます」
ベルギーは母音のBで始まってるから 前置詞は en
Je vais en Belgique.
ジュ ヴェ オン ベルジック
「私はフランスにいます」
フランスは女性名詞だから、前置詞はen
Je suis en France.
ジュ スイ オン フランス
「私はアメリカにいます」
Je suis‿ aux‿ États-Unis.
ジュ スイゾ ゼタジュニ
*複数形で使われるアメリカ合衆国、発音するときにリエゾンを忘れないように。
私はパリに、東京で、都市や町を表す前置詞 à
都市に、町に、を表す場合は、前置詞 à を用います。
「私はロンドンに行きます」
Je vais à Londres.
ジュ ヴェ ア ロンドる
「私は東京に住んでいます」
J’habite à Tokyo.
ジャビトゥ ア トウキョウ
「私はパリにいます」
Je suis à Paris.
ジュ スイ ア パリ
私は日本からやって来ました を表す前置詞 de
「〜から来た」を表す前置詞は de を使います。
「日本から来ました!」という表現として覚えてしまいましょう!
あなたが「女性名詞の国から来た」のなら
Je viens de France.
定冠詞 la はつかないのね
男性名詞だけ定冠詞がつく、文法のきまりがあります。
あなたが「男性名詞の国から来た」のなら
Je viens du Japon.
de+男性名詞の定冠詞 le →du になるからです。
出身地や住んでいる場所から「来た」と言いたい時は
Je viens du Japon. は、旅してきた場合などに使われ、
出身地やずっと住んでいる場所から「来た」
という場合は、de を使った別の表現を用います。
文法の決まりは、男性名詞の東京でも、女性名詞のジュネーブでも
de です。変化はありません。
*母音で始まる町の場合は d’Istanbul イスタンブール
ディスタンビュール
となります。
私は〇〇出身です の表し方
- 「東京出身です/ 東京から来ました」
Je suis de Tokyo.
- 「ジュネーブ出身です/ ジュネーブから来ました」
Je suis de Genève.
場所を表す前置詞のまとめ
- 〈 en 〉+ 女性名詞の国や地域名
- 〈 au 〉+ 男性名詞の国や地域名
- 〈 aux 〉+男性名詞の複数形の国 アメリカ合衆国
- 〈 à 〉+都市、町の名前
日本語では「〜に」と、動詞によっては「〜で」という意味合にもなります。
しつこいようですが、日本語と照らし合わせることなく、
動詞 habiter を例に、文の形を思い出すようにするといいと思います。
- 〈 venir+de, du 〉〜からやって来た(旅行など)
- 〈 de+町の名前 〉出身地から来た
国や地域、都市名を表すことがあやふやでなくなると、冠詞の理解ももれなく深まっている(*^-^)。フランス語学習も楽しくラクになってきます。
Merci et à bientôt !
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