言えるのに何気に聞けない?フランス語の “d” の綴りの単語に注意

眠れる森のフランス語 言えるのに何気に聞けないフランス語のアルファベ “d” に注意

フランス語のアルファベの発音には日本語にない音のせいで、発音が難しいとされるものが幾つかありますね。
代表格は Rですし、E や Fなどは日頃の勉強で気をつけている発音ですが、d はあまり気にかけない音かもしれません。
ひと口に dと言っても、d から始まる単語と dé で始まる単語など色々ありますが、私が最近改めて取り扱い注意!とディクテで痛い目に合ったのが、単語の途中の d の発音。
d は発音は難しくないけれど、いざ聞き取りとなると?一筋縄ではいかない場面があります。
dで始まる単語は、dでもde でもdé でも、発音するのも聞き取るのも、特に難しく感じることはないでしょう。
ところが、このような綴りの単語の場合
- admirer アドミレ 感嘆する
- adversaire アドヴェルセール 敵対者
これらが、
- ア・ミレ
- ア・ヴェルセール
のように聞こえます。


もちろん、文法上の意味からしたら、どんな風に聞こえようが然るべき単語を当てはめなければなりませんが、このように単語の途中、特にa につくd は、日本語の「ん」のようにはっきり発音されない音です。
発音してるつもり?フランス人の無意識
また、単語がdで始まっていても、フレーズの中で発音されるときは別の単語?と間違うくらいにdは飲まれて発音されることが多々あります。
実は、こちらの記事↓で、私が情けない思いをしたのは、d で始まる単語が聞き取れなかったことなんです(´゚д゚`)
しかも、私が引っかかって落ち込んだ単語は、なんと ただの dans 。
前の単語と飲まれたdがくっついて→ 違う単語だと思った。。。
(´゚д゚`)…

こうなると単に聞き取れるかどうかの問題ではなく、単語力、フランス語の文法に関わってきて、経験上、何を言っているのか分かる=推測できる だけです。
フランス語を学ぶ外国人には発音されているのかどうかわからない d でも、フランス語を母国語とする人には「ばっちり聞こえてる”つもり”」なだけだと思われます。

(o・ω・o)…?
発音の仕方は人にもよりますが、


d を聞き取れるようになるために、単語を覚えるときに気をつけたいこと
ということで、じゃあ、フランス語を勉強する私たちはdonな風に覚えたらいいかを見てみましょう。
発音の特徴で、大きく次の2つのパターンに分けられます。
パターン1:かすかに発音されるが、フランス人のナチュラルスピードだとほぼすっ飛ばされるdの綴り
- admirer アドミレ 感嘆する
- adversaire アドヴェルセール 敵対者
- adverbe アドヴェルブ 副詞
など
気をつけたいことは、カタカナ表記のある辞書にはしっかり「ド」と書かれていることです。
adorer アドレ 大好き
の「ド」と同じではありません。
dに、自分なりの「バッチリ発音してはいけないマーク」をつけておくといいですね(*^-^)!
辞書の音声を何度も聞いて、書くときにも「ドとしっかり言ってはいけない(`o´)!」とキモに命じながら書く単語たちです。
パターン2:d が全く発音されない綴り
- adjoindre アジョワンドル 付ける、加える
- adjectif アジェクティフ 形容詞
など
これらの発音についても同様に、「発音してはいけない dマーク」をつけて覚えるといいです。
普段勉強しているときには頭で分かるし、ブツブツ声に出さない限り綴りを覚えてスルーしてしまいがちな単語でもあります。
すると、どんなことが起きるかというと


dansとdont の聞き分け

個人的な経験からですけれど、dans は先ほどお話したように、dが飲まれてしまう感じがありますが、dontは比較的はっきりと発音されるようです。
dans の後には冠詞や指示代名詞などが続いて使われますし、文法上混乱することはないですが、ディクテをやっているとdで始まる単語には時々、やられてしまうことがありました。
・dans と dent 発音は ダン
・・・の中に と 歯
・dont と don 発音は ドン
関係代名詞 と 贈り物
まとめれば上のように発音の違いが分かるものの、いざ聞き取りとなると、あれっ!ヒヤッとする発音です。
*ちなみに、贈り物の un don は、un cadeau より意味が大きくなります。例えば「眠れる森の美女」の中で、妖精たちが生まれたばかりのオーロラ姫に類まれな美貌や歌声などを贈りますが、このような場合に don が使われます。
radioの発音は、ヂが近いかも?
radio ラジオの発音記号は radjo ですね。
辞書のカタカナ表記は「ラディョ」ですが、注目したいのは di の音。
この発音は 「ラヂォ」 が近いかなと思うのです。
きれいに「ディ」 と発音しない、けっこう「ジ」に近いから私は「ヂ」をイメージしています。ラジオ でも ラディオ でも通じますが、「j」の音を是非とも含めたい音。そう発音するとグッとフランス語っぽく聞こえます。


まとめ。フランス語学習の経験を積んでいくには
単語として覚えたことも、様々な文章の中で発音されると、知っていると思っていた単語も姿を変えて、手ぐすね引いて私たちを待ち構えています(* ゚ω゚ *)
だから勉強=経験を積んで行くんですけどね。
あやふやにはやっぱりわけがある。


気を取り直してフランス語独学の心がけを上げてみましょう。
- 多くの文章をスクリプトを見ながら聞く
- ディクテをやって間違えてどっぷり落ち込む
- 胡桃がdのことをなんか言ってたなと思い出す
それではまた、コツコツ頑張ってまいりましょ(*^-^)!
Merci et à bientôt !