フランス語で蝶々夫人と葉隠のことを書いてみた

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眠れる森のフランス語 フランス語で蝶々さんのことを書いてみた

 

胡桃
Bonjour! 胡桃です

今日は、感動したことをフランス語で書いた時のひとコマをお話ししたいと思います。

 

 

蝶々さんのお部屋を思わせる、先生のお部屋

私のフランス語のC先生の家は、100年以上前に建てられたフランスの伝統的な
建築で、開高いっぱいのフランス窓、フランス独特のサッシや建具などが使われている優美なお住まいです。

また、日本の文化、芸術をこよなく愛するご趣味から、

日本の絵や写真、南部鉄の風鈴、焼き物などがフランスの住空間にさりげなく飾られていて

特に、照明には和紙のシェードを使っているものもあって、初めてお邪魔した時には思わず
「蝶々さんのお部屋みたい!」と言ってしまったくらいです。

そこで私は、ちょうど5年前、2011年11月にNHKで見た、蝶々夫人の忘れられないドラマの話を
フランス語で書いて、C先生に話してみようと思い立ちました。

オペラ作品としてはC先生もストーリーを知っていますが

私は「蝶々さんのバックボーンの本当」を、是非とも知って欲しかったのです。

 

蝶々夫人はヨーロッパでは精神患者扱い?

そのドラマは「蝶々さん〜最後の武士の娘〜」というタイトルで、名ドラマとして

覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

ヨーロッパで演出、上演されるオペラ「蝶々夫人」では、蝶々さんの精神の崩壊と破局を

「精神の病」として捉えられることが多いです(‘ω’*)

若い娘の微かな恋心から奈落の底までをグランド・オペラで描くには、このような西洋式の解釈をしなければ、

カタストロフィーが成立しないのだろうと想像することができます。

一方、ドラマの中では、蝶々さんの幼少期に遡り、蝶々さんが「武士の娘」として育った

バックボーンに重きが置かれています。

ドラマはプッチーニの曲にのって前編と後編で構成されていて、

蝶々さんの生い立ちがありありと描かれた前編は怖いくらいでしたが、本当に見応えがありました。

私がフランス語で書いたこと

 タイトル:Madame  Butterfly  et  l’Hagakure
       〜蝶々夫人と葉隠〜

 

フランス語で誰かに何かを話す時は、文章をこんな風に切り出します。

 ”On  dit  qu’il  y  a  avait  un  personnage  réel  de  Madame  Butterfly”
   「実在していた蝶々さんという(オペラの)登場人物について話しますね」

 

そして私は、番組の記憶を辿りながら、

次のようなあらすじをフランス語で夢中で書きました。(仏語文は表現が様々のため省きます)

• 蝶々さんは実在していたモデルがあり、武士の娘であったこと
• 故に、家庭では祖母と母から「名誉のために死ぬ」ことを叩き込まれ
• しかしながら快活な娘として成長する蝶々さんはアメリカに興味を惹かれ、英語を学び
• 不遇な舞妓となってもアメリカへの夢を持ち続け
• フランクリンと出会い、長崎式結婚に騙され
• 彼との息子をフランクリン夫婦に託し、息子の持ち物に武士道を説く「葉隠」を忍ばせ
• 祖母と母から教わったように、名誉のために果てた

 

素晴らしい演出についても書いてみました

 ドラマの冒頭で日本の歌舞伎座でプッチーニのオペラ「蝶々夫人」を上演中

 幕間に     Pendant  l’entracte  de  l’opéra

ハーフの青年が、公演を観に来ていた蝶々さんの幼なじみに話しかけ

 「やはり日本のプリマドンナが歌うと迫力がありますね。

 L’opéra  Madame  Butterfly  qui  est  chanté  par  la  chanteuse  japonaise  a  de  la  force  comme  prévu.」

 

「私はなぜ蝶々さんが自害を選んだのか知りたくて、
このオペラを見るために合衆国から来ました。私の母は日本人です。

 Je  voudrais  comprendre  pour  quoi  Madame  Butterfly  choisi  de  mourir,

 Je  suis  venu  au  Japon des  États-Unis  pour  voir  cet  opéra.  Ma  mère  est  japonaise.

 

 幕が下りた後  Le  tombé  de  rideau 、二人はバーで語り合い

青年:  「蝶々さんは、絶望して死んだのではないと思う。 
      Je  pense  que  Madame  Butterfly  n’est  pas  morte  de  désespoir.

幼なじみ:「・・じゃあ、なぜ?   Alors, pour quoi?」
青年:  「恋の至極は、待つことなり」

ハーフの青年は蝶々さんの幼なじみにこう言い残してバーを後にします。

幼なじみは「恋の至極は、待つことなり」は、武士の教え「葉隠」からの引用であることに驚き、

( ゚д゚ )!

「彼はもしや、蝶々さんの息子! mais  non!  il  est  le  fils  de  蝶々さん」

 

ドラマはここで終わります。

私が書いたフランス語の原稿も、ここで終えました。

ドラマの続きがフランス語学習に?

私がC先生にことの顛末を話し終えると、C先生は書斎から本を1冊持って来ました。

その本のタイトルは

HAGAKURE

 

(* ゚ω゚ *)

驚いたのなんのって。

私までドラマにいるみたいでした。

C先生も興味が向くままに「日本のこと」を知ろうとするうちに、葉隠の存在を知ったのでしょう。
フランス語の葉隠を見つけて、どんなにか嬉しかったことかと想像できます(*^-^)

何かの経緯を説明する時にフランス語の半過去

半過去という文法上の時制は日本語にはありませんが、

(日本語の文法上の”時間”は、過去と非過去だけ)

あの時、あんなだった。
蝶々さんは アメリカに焦がれていた・・
という表現は日本語でも日常的に使われていますので、

半過去の時制を難しく考えずにどんどん使って慣れていきたいものですね。

 

フランスに住んでいても、このように能動的にならなければフランス語の進歩もありません。
恐れずにフランス語で書いて話して、本当によかった。
感動したことを書きたい時ほどパワーが出る時はありません(`・ω・´) 

文にならなくても、名詞、動詞、形容詞、副詞を調べて並べるのだって、すごく有意義。

特に、すごく感動した時は、副詞を覚えるビッグチャンス!

感性を錆びさせることなく、大人の経験をフランス語学習に大いに生かしたいですね!

 

*ドラマは私の遠い記憶なので、言葉に本作品と違う部分があるかもしれません。

この記事を書くにあたって、このドラマがDVDで発売されていることを知りました(゜o゜)

蝶々さん~最後の武士の娘~【DVD】

 

Merci  et  à  bientôt !

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