あわや不法滞在?フランスでの滞在許可、レセピセの延長はなるか?

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眠れる森のフランス語 あわや不法滞在?フランスでの滞在許可の延長はなるか?

胡桃
Bonjour! 胡桃です

フランスでの10年滞在許可証、申請から面談まで の続きです。

フランス人配偶者と結婚して3年経つと、10年カード
(10年間有効な滞在許可証)の申請が可能になります。

前の記事では10カードの申請を済ませ、仮滞在証=récépissé レセピセ 
が発行され、私の地域では、管轄の市役所で市長さんとの面接を無事に終え、
県庁から10年カードの発給の連絡を待つばかりでした。

私の仮滞在証=récépissé レセピセ の有効期限は10月30日。

それまでに、召喚状=convocation コンヴォカシオン が届くのだろうと
思っていました。

けれども、

待てど暮らせど連絡はなし。

‘仮’ 滞在証の有効期限まであと1週間。

このままでは不法滞在。

各県によって流れや必要なことは違いますが、フランス滞在を目指す、後に
続く人のご参考になることがあれば、と思い、私の状況を記しておきたいと
思います。

*私の居住県は14  Calcados, 県庁所在地はCaen です。

フランスで結婚後、1年ごとに滞在許可証を更新していた時は、レセピセの
期限内に 召喚状=convocation が郵送で届いていたので、今回の10年カード
についても同様に考えていました。

ですが、10年カードは私の場合は市長さんとの面接があったくらいでしたし、審査や
何かに当然時間がかかるのだ、と、今はわかるのですが、事前の調査が足りていませんでした。

 

レセピセを受け取った時点で、無事に10年カードが発給されるとしても、

・発給にどのくらいの日数がかかるのか?

・レセピセの期限内に連絡があるのか?

を聞いておくべきでした。

もちろん、その時その時の担当者によって言うことが同じではないので、
何か回答があったとしても、アテにはなりません。

 

フランス人夫だって、初めての国際結婚なのだから

‘仮’ 滞在証の期限が2週間後に迫った頃、すごく焦って、夫に、県庁に電話で問い合わせてくれるように頼みました。

すると、「メールで問い合わせておいた」という、信じられない悠長な返事。

 

胡桃
ジョーダンじゃない。フランスの県庁からメールの返信が来るわけないだろうて。

 

夫からすれば、自分の国の役所の移民の手続きのことなど知りようもないんですね。

私たち日本人はネットで検索すればいくつかの情報がありますが、フランス人は検索しようもない。

したがって、あと2週間のうちには連絡があるだろう、以上のことは想像がつかないのも無理はありません。

そう言う私だって、私が知っている範囲でしか検索できないわけですからね。

夫がいるからといって、人任せにしていた反省も大いにあります。

レセピセの期限を延長しなければならないことに気がついた!

フランス語で滞在許可証のことで自分で電話しなければ、と意を決して、フランス語の先生にその旨を連絡したら、すぐに

「担当部署の電話番号わかる?」と返信がありました。

電話での質問受付は火曜日の午後の2時間だけ、ということもわかりましたが、その日は幸い月曜日。

翌日火曜日の午後、先生が県庁に電話で聞いてくださるとのこと。

 

そして火曜日、「10年カードの発給に関しては何も問題はなく、発給業務が遅れているだけということだから心配しなくていい、だから県庁に行かないと」というメールをもらい、私はやっと、‘仮’ 滞在証 を延長できること、しなくてはならないことがわかったのです。

胡桃
レセピセ の期限の延長をしないと、不法滞在になるんだわ〜

(*´д゚*)


私も自分で県庁に電話をかけて、延長の手続きのための受付時間と必要なものを確認しました。

・レセピセの期間延長に必要な書類は

 パスポート、レセピセ、写真1枚

・受付は毎日午前中 ←これがテキトーすぎる案内でした。

 

ここでも、先生が電話で問い合わせてくださった時に電話をとった人の言うことと、私が問い合わせた時に電話をとった人の言うことは、鵜呑みにするのは危険です。

とにかく、明日水曜日の早朝に県庁へ。

滞在期限は、来週月曜日。

レセピセの延長のために、今夜は家に帰れない

 

県庁所在地はカーン。我が家から車で1時間ちょっと。

フランスと日本の時差が8時間になる頃のフランスの朝7時。

まだ日が昇らない、夜明け前、炭のように黒い街を通勤の車に混じって夫の運転で走り、8時頃、空がやっと白んできます。


早朝は冬のように寒いですが、今日の開館前の待ち時間は45分くらいです。

私が住む地域はフランスの端っこ、バス・ノルマンディ。

パリやパリ郊外、近郊、その他大きな都市から比べたら、移民の数もかなり少ない方だと思います。

でもこの日は普段より人が多く、開館と共に割り込み横入り、なんとも気分の良くない待ち列でした。


そして私も入口を入ったところで、受付のマダムに


私「レセピセの延長に来ました」


マダム「その用件なら、朝一で6時頃には並ばないと」


「(´゜д゜`)ハァ??」


マダム「当日受付られる人数は少ないから、6時に来て列の一番目に並ばないと」


「(*’д’*)え?!」


私「私が住んでいる街からだと、バスも電車もその時間はムリなんですけど」


マダム「・・・それじゃあ、中の受付に行ってください」


と言われて(^▽^) ホッと胸をなで下ろしたのも束の間


若くてきれいな女性二人が担当している受付に行くと


「今日は、延長の手続きをする日の rendez-vous ランデブー/ 予約をとることしかできません」


( ̄^ ̄ 😉


私「予約は、月曜日までに取れるんですか?」


「いえ、11月になっちゃいますね」


ガ━(-`Д´- ;)━ン!


私「ということは、私は不法滞在になるわけですね?」


「そうです。」


(*>∇<*)!!!


私「じゃあ、どうすればいいんですか?」


「レセピセの延長手続きは1日10人までしか受け付けられないので、明日にでも朝一で並んで手続きしてください」


私「来られませんたら〜」と言いながら、頭の中では


『明日の朝は夫は仕事で送ってもらえないし、6時に並ぶのでは、絶対遅いと思う。今夜はうちに帰れないってことだ。それで、明日の朝、列の一番に並ぶのだ』と覚悟が決まった。

県庁の近くのホテルに泊まることに

県庁を出て呆然としつつ、仕事がある夫には家に帰ってもらい、

先生に電話をかけた。でも留守番電話。

 

胡桃
火曜日から不法滞在者になるのだろうか?

 

そうしたら、ある日突然、警察が来て、連行されたりするんだろうか?

自分のリサーチ不足が悔やまれて、こんな事ばかりが頭をよぎる。

 


しばらくしてiPhoneに先生から着信が。

「ごめんね〜、携帯を家に忘れて・・・」


私がことの次第を力なく話すと、


「近くの安いホテルを探して連絡するから」


と言ってくれたので、iPhoneの充電器を持っていなかったこともあり、通話や検索を続けて明日までバッテーリーが持つかどうか心配もあったので、私もホテル検索をやめて、連絡を待ちました。


1時間ほどして電話があり、近くのホテルを教えられ、明日の午後は日仏語のレッスンができるといいね・・・と。

私はすぐにそのホテルを電話で予約しました。

Googleマップを見ながら歩き出すも場所がなかなか分からず、道を聞いたりしながら、やっと小さなホテルに辿り着きました。

 

県庁とホテルの間は歩いて8分くらいだけれど、道が入り組んでいるため、迷いそうで、目印をメモしながら2往復しました。

それに、朝は真っ暗闇ですからね。

 

胡桃
朝、一番で到着できるように、4時半にホテルを出よう。

 

それでも、私より早く待っている人が10人いたら、切られちゃうのだ。

 

バレエを習っているリラ子さん
そうしたら明日の夜もここに泊まって、4時にホテルを出る?

 

 

 

まだ起きていないことをあれこれ考えるべきではないですが、

どうして夫と出会ってしまったのだろう。。。

出会ったって、フランスに移住なんて、どうして。。。

いつ荷物をまとめていつ帰国できるだろうか?

不法滞在で帰国したら、2度とEU圏に入国できないんじゃないだろうか。。。

 

一晩中頭がフラフラしていました。

ホテルの部屋の明かりを消すと、ベッドから白い三日月が見えます。

 

バレエを習っているリラ子さん
フランスに住むって、本当に大変なことね

胡桃
三日月を見ながら、明日のことをシュミレーションしてみました

 

4時45分に県庁前に到着、もし私が一番だったら、それを死守するためには・・・

・後から来る人に明るく挨拶をして私が première 一番 だとアピールする

・門が開いたら、入口の前に張り付く

・2番目以降の人を仕切らせていただこう・・・

私はなぜだか、この県庁やホテルなどでも、よく、案内の人と間違えられます。

東洋人なのにね。.:。(^_^ *) 

日本にいた時には美術館で働いていたことがあるので、待ち列の人にお声掛けするのも慣れている。

こんな風な、わずかながら「持っているもの」を思い出しているうちに、眠れないだろうと思った夜も、いつしか深い眠りに落ちた。

真っ暗闇でBonjour!  道連れのありがたさをしみじみ感じた朝

黒い夜明け前の街にわずかな明かりがきらめき、もやが白く深く垂れ込めてなんとも幻想的でした。

昨日、あれほど道を確認したのに、闇に包まれた風景の中で迷子になったらどうしよう、と不安がよぎります。

真冬の寒さ。


私は一番乗りでした。

5時を回った頃、2番目の男性が現れて、すでに私が待っていることに驚きながらも Bonjour! と声を掛け合う嬉しさ。

あれ? 昨日、私の前で並んでいた方だわ。

聞けば、私と同じくレセピセの延長手続きで、しかも、期限は明日だと。。。

私と同じく、昨日、列から10人に入らないとと言われてやって来たそう。

中欧の方で、フランスには6年、フランスに来た当初はフランス語は全然話せなかったこと(今はネイティヴのようです)、奥さんと同時に手続きしているのに、いつの間にか奥さんと滞在期限がずれていったことなどを話しました。

思いがけず話が弾んでしばし心細さも忘れていると、

3番目の男性が現れ、彼は、昨日の朝も来たけど待ち人が多くて10人に入れなかったから、と。

若い男性で美術学校に通う、韓国の人。

日本、特に、東京と宮崎駿作品が大好きでジブリ美術館にも行ったと。

渋谷、六本木がすごく好きだと言うので、都内の話や、私が美術館で働いていたこと、モスクワのプーシキン美術館はフランス絵画の宝庫であることなど、話に花が咲いて、寒さでガタガタ震えながら、彼もスマホでプーシキン美術館を検索して「知らなかったな〜」と喜んでくれました。

 

夜明け前は、本当に暗くて、一番冷えますね。

私は膝丈のトレンチコートを着ていましたが、その下は無謀なくらい薄着でした。

一度ロンドンで経験したロストバゲッジを思い出します。

その時に買ったコートを着ていたのですが・・・

ダウンが必要な寒さです。

濃い靄に包まれていると水蒸気の中にいるようなものなので、
髪もコートもしっとりとしてきます。

 

思いがけず道連れができて楽しくおしゃべりをするうちに、4人目、5人目と現れて、一人来るたびに、2番目の男性が、マダム(私)が一番目で、ご自分が2番目であることなどをアピールしてくれていました。

先生からもメッセージが入り、私が一番乗りだと伝えました。

 

やがて県庁の門が開く7時半になり、私が先頭で門をくぐります。

そして、2番目の男性が、皆に声を掛けて、屋根の下のベンチに順番に座らせ、皆もそれに従って、いつになく整然とした待ち列ができました。

 

バレエを習っているリラ子さん
胡桃さんがやろうとしていたことを、やってくださったのね

胡桃
夕べの不安が嘘のようでした。2番目の男性は体も大きくてとても頼もしかったわ。飴をいただいたり、親切でした


門が開いても、開館は8時45分なので、門の前で立っていたのは2時間45分、座って待ったのは1時間15分、合計4時間待ちましたが、パリ郊外の県庁では移民の数も1桁違うし、文字通り夜を徹して並ぶそうです。

でも、明け方の屋外に4時間もいたと思えないくらい、よき隣人たちのおかげで心は暖かく、時間は短く感じられました。

やっと空が白んできましたが、深い靄の中、日差しはすっかり遮られて気温は一向に上がりません。

気持ちよく結果を目指して振舞うことが最善だと思う

県庁が開館して、入り口には昨日と同じマダムがいます。

私を見るなり、「レセピセの延長ですね、どうぞ」と微笑んでいます。

受付のきれいな女性も「ça va? 元気ですか〜?」と、
私が現れてホッとしたかの表情で声を掛けてくれます。

働く職員たちだって、決して意地悪をしているわけではないと思う。

決まりだから、仕方ないのだと思います。

 

やっと建物の中に入っても、冷え切った足は震えが止まりません。

でも、私の左右には話し相手がいて。

3人で、まだかまだかと電光掲示板の数字が変わるのを見つめます。

どんなにか心細かったはずの朝。なんて素敵なことでしょう。

 

さらに待つこと2時間、私の番号が点滅すると、戦友?たちが
頑張って!と声を掛けてくれます。

手続きは拍子抜けするほど簡単に済みました。

さすがに今回は、

「このまま convocation 召喚状 が届くのをお待ちしていてもいいのでしょうか?」

と尋ねると、

「SMSで送りますから」とのこと。

 

とりあえず不法滞在は免れ、先生に電話、カーンからのバスの時刻を調べてくれ、まっすぐ先生の家に日仏語レッスンに行くことになりました。

 

昨日の朝からロクに食べていなかったので、さすがに何か食べなくてはと、カーンの駅でサーモンのサンドイッチを食べ始めましたが、途中で食べるのに疲れてきちゃいました。

 

いずれ滞在許可証は下りるだろうけれど、受け取ってみるまでは、それが1年なのか、2年なのか、10年なのかは皆目見当がつかない。

来年も、今年と同じような手続きを履む可能性、大。

そのつもりでいるくらいでちょうどいいだろう。

( ̄‥ ̄)

 

日本の感覚のままイライラするより、微笑み

フランスの役所の仕事については、私は何の感情も持つまい、と決めています。

たとえイライラとストレスに思ったところで、ことが前進するわけでもないですし、
フランスに移住すると決めたのは、私自身です。

 

大切なことは、違法とならないように用件をどんどん済ませること。

外国に移住して、その国の文句を言うのはちょっと違うと思うのです。

フランス語が達者な人は色々言いたくなるのかもしれませんが、こちらが戦いモードに入れば、相手だって応戦体制に入ることでしょう。

ただでさえ、敵に回せばたちまちアグレッシブになる国民性があります。

 

まずは微笑み。

そして気持ちの良い声で挨拶。

話はそれからだと思います。

そこで、丁寧な疑問文で質問をすること。

疑問文についてこちらの記事で詳しく⇩

 

バレエを習っているリラ子さん
日本で暮らす外国人にとっては、日本はどんな国なのかしらね?

 

胡桃
自分の国のことは往往にして知らないものですよね

 

私が日本でフランス語を教わっていたムッシューM先生が

・日本で長期滞在をしたいと申請した時は「どうぞ頑張ってくださいね」と歓迎され

・日本でフランス語学校を開設したいと申請した時も「どうぞどうぞ、是非とも頑張ってください」と応援され

ところが

・日本で結婚したいと申請したら

ムッシューM先生
結婚詐欺を信じられないくらい、徹底的に疑われました。私が一体何をしたっていうんですかっ!

 

胡桃
日本に観光で訪れる外国人は全員空港で指紋を取られるなんてことも、多くの日本人は知らないでしょう

 

 

またレセピセを延長することになるのか?

私の10年カードは発給されるのか?

多分1年の許可証だろう・・・?

 

まだ何とも言えない状況ですが(● ̄m ̄●) また経過をお話したいと思います。

⇨おかげさまで10年カードが下りました!ヾ(=^▽^=)ノ詳しくは

 

外出する時は、日本の防災グッズさながらに、充電器やホカロン、ニット帽などを持ち歩いていないと、とつくづく思いました。

お読みいただき、ありがとうございました。
フランス語を学ぶあなたのお役に立つことがありましたら、大変嬉しく思います。

Merci  et  à  bientôt!

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