スーツケースを預けない旅はそんなに快適か?

 

胡桃
Bonjour! 胡桃です。国際線での旅で、スーツケースを機内に預けるか?それとも、預けずに済ませるか? 

「今回の旅は預けなくても何とかなるかも?」と選択肢が出てきたら、迷うところですね。

スーツケースを預けない旅のメリットとデメリットについて私の旅の経験からお話したいと思います。

 

まず最初に、スーツケースを預けないと「ムリ」な事項を確認しておきましょう。

それは、「液体物の持ち込み制限」。

100ml (g) を超える容器に入ったあらゆる液体物は、機内へ持ち込むことが禁止されています。

ということは、日本から持っていきたい100mlサイズ以上のペットボトル入りの水や、普段の化粧品などを、そのまま持っていけないものが発生するわけです。

*注意点! 使いかけの化粧品などが、容器にほんの少量しか残っていなくても、容器が100ml以上の大きさだとNGです。

 

スーツケースを預けないと、往復便での液体物の持参が不自由になってきます。

 

スーツケースを預けずに液体物を機内に持ち込むには

100ml以下の容器に入れて、容量が1リットル以下(航空会社により異なります。エールフランスは20cm x 20cm)のジップロックバックにまとめれば、手荷物として機内に持っていくことが可能です。液体にはうがい薬など、薬品も含まれます。

詳しくは、成田空港サイトの 液体物の持ち込みについて(国際線)をご参照ください。

 

 

こちらはエールフランスの動画、液体物とスーツケースの機内持ち込みの規則についてわかりやすいです。ぜひご覧ください。

サイトはこちらから

 

スーツケースを預ければ、ハンドバック1個で空港内をスイスイ歩ける

ハンドバック1個で免税店でショッピング。これほど身軽なことはありません。

買い物をせずとも、フランクフルトやアムステルダムなどの巨大な空港で乗り継ぐ場合などは長距離を歩くため、身軽に越したことはありません。

 

日本からは機内で長時間過ごすために、色々な物を座席まで持って行きたくなりますが、「色々なもの」を減らすことでバック一つで空港を歩くことが出来ます。

 

全ての荷物をスーツケースに入れて預けてしまう、最大のデメリット

それは、ロストバゲッジ

飛行機を降りて、自分のスーツケースが出てこない状態です。

 

着替えも化粧品も、到着後から数日、下手をすれば旅の間、何もなくなってしまうのです。

ハンドバック1個で空港を歩くのは、目的地が自宅でない限りは冒険ともいえるでしょう。

ロスバケは、確率的には、料理研究家の有元葉子さんはご自身を「ロスバケの女王」と仰っるほどですし、私は30分の1回でした。

 

しかしながら、ロスバケの準備がなかった悲惨さはこの1回で十分学習しましたので、私は全ての荷物をスーツケースごと預けるという選択はありません。

 

行き先が都市部で日中の到着なら、その日に現地調達も出来なくはないですが、フライトキャンセルで夜遅くに到着などとなると買い物も難しくなります。

洗面用具、パジャマ、着替えなど最低限の身支度は必ず準備しておきたいものです。

 

スーツケースを預けずに機内持ち込みにするメリット

ロストバゲッジの心配がない

スーツケースを機内持ち込みにするメリットは、これに尽きると思います。

 

それ以外では、

旅の時間は金なり。

空港のチェックインカウンターで預け入れることは、混雑して待たされることがあってもそれで飛行機に乗り遅れることはないですが、問題は、預けたスーツケースをピックアップするための時間です。

 

後で詳しく書きますが、先日、初めてスーツケースを預けずに旅行したのですが、帰りの飛行機が遅れに遅れて、もしスーツケースを預けていたら、ピックアップの時間がかかり、家に帰る終電に乗れなかった、という展開でした。

 

到着時も帰国時も、スーツケースのピックアップがない分、次の行動への時間が必ず短縮されます。

 

 

スーツケースの重さは金なり?

スーツケースを預けなければ航空運賃も安くなる場合があります。

エール・フランスでは、預け入れるスーツケースがない料金設定があります。(往復とも出発前に「やっぱり預けないとムリ」となったら追加料金で受け付けてもらえます)

 

欧州内国際線、有料の座席指定は価値あり。かなりおすすめ

欧州内の国際線航空券予約の際に、座席指定の希望があります。そんなことはいちばんに節約したい?と決めつけるのはちょっと待って。

 

機材の大小はありますが、たとえば200人以上が乗る飛行機の場合、

200人がほぼ全員、コートなりキャリーケースなりを頭上の荷物入れから降ろして、飛行機を降りる準備をします。

 

あなたの座席がかなり後ろの方だった場合、飛行機から降りる順番を、気が遠くなるほど待たなくてはなりません。

 

荷物をせっかく機内持ち込みだけにしても、こんなところで「足留め」にあっては素早い行動も何もあったものではありません。

 

旅の時間は金なり。

 

この待ち時間は本当に勿体無く、次に乗れる乗り物にも間に合わなくなってしまいますので、スーツケースを機内持ち込みにするなら、有料で、座席も前の方に確保することをおすすめします。

エールフランスでは

【いち早く降機できる客室前方のお座席】

を確保する座席オプションを設けています。

通常のお値段は1席あたり 30ユーロ(2019年1月現在)。

座席オプションについてくわしくはこちら

 

スーツケースを預けないデメリット

重い手荷物に振り回されるかも

機内持ち込みの小型スーツケース、キャリーケースなどの重さの制限は、10kgが一般的です。

プラス、ハンドバックを一個で合計12kgが上限です。

スーツケースが規制範囲内の大きさであれば、空港で計量器で測られる心配は少ないですが、重い荷物を絶えず持ち歩き、機内の荷物入れにのせて、降ろして・・・大変といえば大変です。

ここは筋力がモノを言うでしょうか(笑)

 

特に大変に感じるのは、やはりお土産が増える帰国の時ですね。

 

小さなスーツケースにお土産が入るスペースはあまりないことと想像します。小さな物を除けば、お土産は全て、空港で買うことになるかと思われますが、飛行機を降りてから自宅までの道のりによっては、手で持つしかない荷物で大変な思いをする可能性もあります。

 

帰るだけだから何とかなるだろう、まあ、いいか、と思ってしまいますが、「手に負えるだけ」の荷物に収まるようにしたいですね。

 

 

100mlを超える液体と、先が尖ったものの持参が出来ない

チューブ入りの日焼け止めなど、一見小さく見える液体=クリーム系のグッズも、容量の確認をお忘れなく。

 

化粧品などをボトルごと持っていけないのは不便ですが、液体以外に、意外と困るものは、グルーミンググッズです。


機内には先の尖ったものを持ち込めませんので、爪やすりや眉バサミ、毛抜きなどは持参出来ません。

うっかり持ち込むとセキュリティチエックで引っかかります。

 

グルーミングや洗面に必要なグッズは空港でも変えますが、現地調達しても、当然ながら帰りも持ち帰れません。

 

これは、欧州の航空会社で働いている女性から直接聞いた話なのですが、

自分の会社の便で旅行するとき、うっかり毛抜きを手荷物にしてしまい、没収されたそうです。しかも、2度、やってしまったそうな。

彼女は「自分の会社の飛行機で、毛抜きでテロなんかしませんてば〜」(笑)

 

眉毛は3日とかからず伸びますが( ̄^ ̄ ;)これが現実の決まりですので気をつけましょうね。

 

画像はロンドンでロスバケにあった時にハロッズで見つけた旅グッズ。せっかくのスグレモノも、スーツケースに入れて預けないと持参できません。

 

機内持ち込みスーツケースのサイズに注意!

エールフランスの場合

 55 x 35 x 25 cm(ポケット、キャスター、ハンドルを含む)以内です。

空港内には、重量だけではなく大きさをチェックする秤が設置されていて(前述の動画で出てきた)、大きさオーバーかも?とにらまれたら、そこにスーツケースを入れさせられます。


私の機内持ち込みスーツケースはキャスターとハンドルが見事にはみ出てしまいました。お咎めはありませんでしたが、ヒヤヒヤしました。


航空会社や機材によっては、上記のサイズでも完全にアウトになって、預けなければならなくなる場合もあります。

サイズにはくれぐれも気をつけましょう。

スーツケースを新調する場合も、利用する空港の情報を調べて必ずメジャーを持参して、自分で計って購入するようにしたいですね。

 

初めてスーツケースを預けないで旅した話

私はフランスに来てから、車での旅行が多くなり、ストの心配でパリCDGまでも車で送ってもらったり、旅する気分はあまり感じられませんでした。

 

日本から海外に行くことは、やはり特別なこと、「旅」そのものですよね。


フランス語でも、どこかの国に旅行に行くことは voyager ではなく「aller」と言うし、陸続きで移動する人たちには「旅する」感覚は薄いのかなと思います。

フランスからヨーロッパ諸国へ行くにも時差はないし、日本から出発する高揚感もさほどではない感じがします。

 

それで、久しぶりにパリCDGへ移動、飛行機でウイーンに、スーツケースは預けずに機内に持ち込んで行きました。

 

 

その結果は?

帰りの飛行機の出発が遅れに遅れ

(私の後ろの座席の人に乗務員が、「ニューヨーク行きの飛行機を待たせてあるから、飛行機が降下を始めたら前の座席に移って、着陸したら直ぐに降りられるようにご案内します」、というようなことを言っていたほどの遅れでした)

パリCDGターミナル2FからRER線に乗るまで全ての荷物を持って延々と歩き、走り

パリ北駅からオスマン・サン・ラザール駅へ向かう電車に乗るまで走って走って、

オスマン・サンラザール駅からSNCFパリ・サン・ラザール駅まで走って走って、

終電発車の数秒前に列車に乗り込みました。。。

 

もしスーツケースを預けていたら、ピックアップに時間を取られて、終電には絶対間に合わなかった。


帰り便に乗る前、免税店で家族にお土産をかなりどっさり買ったまでは予定通りでしたが、ハンドバック以外の荷物はひとまとめに越したことはない。

 

日本に帰国するなら、日本に到着してしまえばスーツケースは宅急便で自宅に送れるし、交通網も当たり前に整備されていますので、荷物が分散してしまってもどうという問題はないですね。

 

まあ、空港から街の中心への移動が不便極まりないフランスで、スーツケースを預けるか機内持ち込みにするか、決断のしどころは、

 

安全は金なり。

(* ゚ω゚ *)

 

スリなどの警戒ばかりではなく、CDG空港からRER線で北駅から、オスマン・サンラザール駅と、SNCFサン・ラザール駅間の移動に限っていえば、急で長いエスカレーターやいくつものエスカレーターを通らなければならないため、そこを荷物を持って時間に追われるのは危険極まりなかったです。

 

急なエスカレーターではさすがに、ここで転んだら人生終わるわ、と息を止めて立ち止まりました。

 

(((; ゚ー゚))) 

 

私の場合、終電に間に合わなかったらホテルに泊まるしかないのですが、その宿泊料金を恐れるなら、CDGからタクシーの方がよほど安いわけです。

 

*パリCDGから街中へのタクシーの料金は、2016年春から、

渋滞や荷物の多少に関わらず固定料金 になっています。

  • パリCDG空港からパリ右岸まで:50ユーロ
  • パリCDG空港からパリ左岸まで:55ユーロ

パリの地図を見て、セーヌ川の上が右岸(オペラ、モンマルトルなどの側)、セーヌ川の下が左岸(エッフェル塔、リュクサンブール公園、ボン・マルシェなどの側)

 

 

荷物をコンパクトにすることで、フットワークが軽くなることは確かです。

ですが、

旅先から買って帰れるものも限られてくるし、旅そのものが小さくなる感じはつまらないと思いました。

 

 

私的な結論。スーツケースを預けるか、機内持ち込みか?

1.スーツケースは預ける。

2.ロストバゲッジに備えて

  • 2泊分くらいの準備を必ず機内に持ち込む
  • ロストバゲッジは旅行保険の賠償の対象になるので、必ず保険に入る

3.旅支度の決断に迷ったら、時間や節約より安全を優先に考える

 

トラブルが起きなければ幸いですが、「備え」ほど安心できる旅支度はありません。

 

国内にいても、「万一のときのための1万円」を持ち歩いている人も多いかと思います。、旅支度も、使わないかもしれないけど、「いざという時の100ユーロ」 は予算に組み込んでおくといいでしょう。

 

それではまた!


Merci  et  à  bientôt !

 

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