フランス式、市役所での結婚式とは?

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眠れる森のフランス語 フランス式、市役所での結婚式とは?

胡桃
Bonjour! 胡桃です

私は先ごろ、3度目の結婚記念日を迎えました。

フランス語では noces froment 小麦婚 というそうです。

国際結婚は言ってみれば火星人同士の暮らしが始まるようなもの、大変さは想像に難くありません。

 

バレエを習っているリラ子さん
今だからバラしちゃうけど、胡桃さん、お式の前だというのに一晩外にいたこともあったものね

 

胡桃
それで海にいたら、若い女性が裸足で走ってきて。後から男性が追いかけてきて、私に「彼女を見なかったか?」って

 

バレエを習っているリラ子さん
胡桃さんだって泣いていたんでしょうに。アムールの国って、なんか想像以上の熱さを感じるわね

 

私は3年かかってやっと落ち着いてきましたので、
今日はフランスでの正式な結婚の流れをお話したいと思います。

国際結婚のことをフランス語で

C’est  un  mariage  avec  un  conjoint  étranger.

と言います。

 

フランスは結婚から滞在まで、移民は特に多くの書類を求められます。困ったことに、その時の担当者次第で求められる書類が違ったりするのが日常です。

でも、これで国が回っているのだから移民が文句を言っても始まらないので、とにかく「終えること」だけを考えます。

結婚についても同様で、市によっても必要書類は若干違うようです。

 

フランスの[出生証明書]とは日本の戸籍謄本に相当します。

戸籍謄本を元に、フランス認定の法定翻訳家に出生証明書を作成してもらいます。

その他、全ての書類をフランス語に翻訳したものを提出するわけですが、気をつけなければならないのが、書類の発行年月日。

日本では大抵、謄本などの有効期限は6ヶ月以内が有効ですが、フランスでは3ヶ月以内です。

日本で発行された書類を持参して渡仏、その日付を元に翻訳、それが3ヶ月以内に市役所に受理される流れになればいいですが、3ヶ月を越えると・・・アウトの可能性も無きにしも非ずでしょうか・・・^^;

フランスでの結婚は面倒くさいからお嫁さんの国で?

フランスで結婚するとなると、書類の準備だけでも本当に大変なので、女性の国で結婚するフランス人配偶者が多いと聞きました。

また、フランスでは今のところ、日本のように協議離婚という制度がありません。

正式な結婚の離婚は弁護士をたて、調停離婚のような形をとります。

お金はかかる、時間もかかる・・・というわけで正式な結婚をしないという選択があります。

 

バレエを習っているリラ子さん
胡桃さん、書類がスムーズに通ってよかったわね。おっちょこちょいだから心配してたわ

 

胡桃
^^;  最初は在仏日本大使館のサイトの説明を読んでも、書類の流れが把握できませんでした。なのでミスがないように画用紙に一覧にして壁に貼ったわ

 

バレエを習っているリラ子さん
そういう成功も今の勉強法に繋がっているのね

結婚より先に、フランスでの離婚のことを決めるんだって?

市役所に結婚の申請に行く前に、公証人のオフィスに出向き、離婚の時の取り決めをします。

そして、離婚時の取り決めを交わしました、という書類を市役所に提出するわけです。

互いの財産、持ち物の名義、分与をどうするか?を、公証人の元で説明を受けながら取り決めるのですが、結婚する外国人、つまり私のフランス語能力がネイティヴ並みでなければ、日本人の法定通訳を同席させることが義務付けられています。

 

この時、結婚前だというのに離婚という言葉を何度聞かされたことか。。。(´゚д゚`)

 

胡桃
いざ離婚となると、バゲットをいつも買ってたのは私よっ、てなことで揉めるんだそうです

 

バレエを習っているリラ子さん
平等、均等が浸透していると、逆につまんない争いもありそうね

二人の運命は紙とフランスの市役所にかかっている

離婚離婚、とエコーのように浴びた日の午後、ぐったりと疲労を感じながらも公証人オフィスでの書類と日本の市役所、法務局(必要に応じて)、外務省、在仏日本大使館、法定翻訳・・・で揃えた書類を携えて、市役所に向かいます。

建物の外観は日々見ているものの、中に入るのは初めてです。

重厚な、でも美しい古い市役所の高い天井を見ていると、胸がドキドキしてきます。

もしうっかりしていることがあったら、日本に戻って1からやり直し・・・だったらどうしよう・・・(・ω・ ;)(; ・ω・)

考えればキリがありませんが

胡桃
PARFAIR!! をいただいた時の安堵感は忘れられません

 

そして式の日取りが決まりました。

 

フランスの正式な結婚の結婚式とは、

市長の元でフランスの法律に則って

結婚する誓いを立てるセレモニー

をいいます。

 

信徒であれば教会で式を上げることになりますが、この市役所での宣誓式は、義務!

まず市役所、それから教会、パーティーという流れになります。

一日では済まないこともありそうです。

 

日本に住むネイティヴが

「日本のホテルには◯階に神社とチャペルがあったりして、へぇーと思ったよ。面白いね」と。笑笑

 

私たちの式は、7月最後の週末の14時から。

願ってもない日時と安堵で腰が抜けそうでした。

 

バレエを習っているリラ子さん
あとは晴れを祈るだけね

市役所の前に、結婚の告示が張り出される

 

市役所の外のお知らせコーナーのような所に、結婚の日取りが決まったカップルの情報が公開されます。

名前、日本で最後に居住していた場所、日本での仕事!も明記されています。

 

バレエを習っているリラ子さん
映画、ウェディングプランナーで見たことがあるわ。この結婚に異議のある者は申し立てよ、って

 

胡桃
この頃は夫と重たい空気で、二人で別々に市役所に見に行ったりしてたの。映画みたいに反対されたりして、なんて思っちゃった

( *´Д⊂ 

 

バレエを習っているリラ子さん
個人情報も何もあったもんじゃないわね。でも昔から口コミは重要だったってことかもね

日取りが決まれば花嫁支度

と言っても、私たちの場合は夫の友人と親族だけのささやかなお祝い、準備は私の支度くらいのものです。

フランス人は結婚式にどんな服装をしようが個人の自由です。

花嫁支度にお金をかけない、という考え方も、あります。

また、フランスの多くの若者は一晩中飲んで踊って朝まで大騒ぎと言われていますが、それも人によります。

私の夫の場合はお酒は一滴も飲みませんし、騒ぐこと自体好きじゃないタイプ。

でも私は花嫁の姿になりました。

夫と皆んなと、私自身のためにね。

 

ドレスの寸法直しをフランスのブティックに頼んでみたら

私のドレスはボリュームはないものの、トレーンの長さが気になっていました。

市役所から、パーティ、その後、晴れたら海に出たい。

ドレスの丈をどうしたらいいか。

日本のように介添えがつくのではないから、自分の裾は自分の責任です。

こういう状況は日本で相談しても解決しようもないので、フランスに来てから良い具合にカットしてもらおうと思っていました。

街のトラッドなブティック兼仕立屋さんに相談に行き、事情を話して、カーテンで仕切られた試着室に入ります。

マダムは「ドレス姿をご主人に見られないようにしなくちゃね」と

私と大はしゃぎで夫を遮断します。

カーテンの向こうはデザインの美しい鏡が置かれた小部屋になっています。

長い裾を短く切ることばかり考えていた私ですが、マダムは

「切るのはもったいないわ」

「裾にリングをつけてループを通してトレーンを引き上げて、ループは手首に巻けばブーケで隠れて見えないわ」

「パーティーと、海に出るときはこれでバッチリ歩けるわよ」

 

バレエを習っているリラ子さん
わあ、すごいアイディア!さすがフランス・・・それでドレスのスカートが返って印象的なシルエットになったのね

 

 

胡桃
おかげで一日どれほど快適に動けたことか。潮が引いたばかりで水が多い砂浜でも楽々歩けました

 

フランスの市役所での結婚式の流れ

 

その日はこんなに気持ちの良い夏の日もあろうかと思う、素晴らしい太陽が降り注ぎました。

ドレスは前出のブティックで着せてもらい、いよいよ市役所へ。

初めて会う夫の親族にちょっと緊張しながらも、Félicitation! の声がすごく嬉しい。

この式はお話ししたように、フランス共和国の法律に則って誓いを立てるセレモニーであるので、ネイティヴ並みにフランス語を理解する能力がない外国人は母国の法定通訳を同席させる義務があります。

式の間は緊張するような、厳しいことは何もなく、終始和やかな雰囲気で進み、市長さんんを介した宣誓が終わると、通常の結婚式のようにベールアップ、指輪の交換をします。

時間にして20分くらいでした。

式が終わると列席者たちと写真を撮り、気がつけば空でカモメたちが歌う声がしています。

フランスの結婚式に招かれた時の装い

その家庭の考えにもよるし、教会に行くのか、パーティーの内容、時間帯にもよりますが、日本の披露宴のように着飾るのは重すぎるかな。

女性は年間通して華やかな感じのワンピースがいいと思います。

気をつけたいのは、まずは靴ですね。

フランスの人は立ったままのおしゃべりが終わらないし、一晩中踊って騒いでとなると、時間に耐えられるだけの靴選びはすごく大事です。

多少(かなり)足が痛くても女性はガマンしちゃいますが、フランス時間はあなどれません。後悔のないように、実用性も考慮しておくことをオススメします。

もう一つは、日本のおよばれの時のように盛り過ぎ注意ですね。

フランスでも人が集まる場所は多分日本よりも出会いの場そのものですが、日本での列席のように気張って髪もメイクもコテコテになると、場から浮く可能性が大きいです。

ヨーロッパでは、特に日本人の髪飾りは個人的には、引いた方がいいかな、と感じます。

フランスのウェディング・ケーキ クロカンブッシュ

最近はマカロンをアレンジした可愛いケーキ、モダンな雰囲気のケーキなど、選択肢も豊富です。

私は夫の希望に添いたいと思いました。

 

夫はやはり、フランスの伝統的な結婚式のケーキである

クロカンブッシュがいいと。

 

 

日本のお祝いの心と同じように、たくさんの幸せが積み重なるようにと願いが込められ、シュークリームが積み重なっています。

 

バレエを習っているリラ子さん
美味しかったわ。不揃いのシューがとろりとしたキャラメルに包まれて、すごく美味しかった

 

胡桃
夫のグルメな友人にどの店が美味しいかを聞いて、街一番のクロカンブッシュよ

 

ざっと10軒はあろうかというブーランジェリーの中から選ばれた店は、なんと私の最寄りのパン屋さん。

ごく小さいパン屋さんだから、今まで入ったこともなかったのに、灯台下暗しでした。

 

ケーキの上のお人形は、高さ14mくらいのしっかりした陶器で、細工も実に細やか、ベールはキラキラと輝いて、マリアージュの喜びに溢れています。

 

 街中から Félicitation !

 

フランスでは新郎新婦が乗る車はドアにチュールをつけたり花を飾ったりしますが、
夫は多分忘れていて(*´Д`*) 飾り付けなしの普段のままで街に出ると・・・

私のベールが前後左右の車の目に入ったのでしょう、


行き交う車から 次々に “Félicitations! おめでとう!” 


と声をかけられ、ヴァカンス客で溢れる街中の人からの Félicitations! に包まれた一日。

このような日になるなんて、驚いていたのは夫の方でした。

他人であってもマリエとわかればすぐに Félicitation! 

フランスにはやっぱり人情が溢れているな。

 

胡桃
3回目の記念日で、やっと記念日の実感が湧いてきました。

 

バレエを習っているリラ子さん
1年目も2年目も、火星人同士二人とも大変だったものね。だから記念日っていいものね

 

 

結婚した届け出、日本の戸籍謄本はどうなる?

在仏日本大使館に、フランスで結婚したことを届け出ます。

その後、大使館から日本の管轄市区町村役所に届け出がなされる形となり、私たちの日本の戸籍謄本に反映されます。

フランス人配偶者の名前が戸籍謄本にカタカナで記載されます。

 

ここまでが、フランスでの正式な結婚の流れです。

 

また、フランスの市役所で式が済んだら在日フランス大使館で「配偶者visa」を申請しなければなりません。

その申請のために私はフランスでの滞在期限の関係もあり、式の一週間後に帰国しました。

仕方ないことですが、まあまあ、すごく辛かったし、式を終えたばかりなのに1ヶ月も離れ離れになりますから、式はユメだったんだろうか?と思いましたねー(;゚∀゚)

式の日とは打って変わって冬のような冷たい雨が降るなか、駅のホームで私を見送る夫が

「(シェルブールの雨傘ならぬ)ドーヴィルの雨傘だ」と。

( *´Д⊂ 

 

こんな私事の記事で結局何が言いたいかというと

胡桃
周りを気にせず、人と比較せず、幾つになっても自分の人生を笑顔で過ごそう!

 

お読みいただき、ありがとうございました。

Merci  et  à  bientôt!

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