少子高齢化の日本をフランスで何て言われてるか、知ってる?

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眠れる森のフランス語 少子高齢化の日本をフランスで何て言われてるか、知ってる?

胡桃
Bonjour! 胡桃です。日本の少子高齢化問題、フランスでも注目されて、その比喩は衝撃的でした

 

一昔前までは、日本人は健康的で世界一の長寿であることは自慢でもありましたね。

 

以前はヨーロッパにいると、

「日本人はなんで健康なの?食事のせい?」と、長生きする秘訣をよく尋ねられたものでした。

 

ところが、

 

今となっては、その日本が人類でかつて経験のない、国の存続はどうなるの?という危機を懸念する声に変わりました。

 

子どもを産まなくなったこと

いえ

子どもを産むことを諦める日本社会を、フランスではかなり衝撃的に表現されています。

 

フランスも出生率は決して楽観視出来ない状況ですが、日本の現状を考えてみたいと思います。

 

フランスにも、2013年に日本の少子高齢化の深刻な側面が報道されました。

 

2012年に、ユニ・チャームが、赤ちゃん用のオムツより、成人用のオムツの販売が上回ったと発表しました。

2013/12/14、東洋経済ONLINEより

 

ユニチャームのおむつ市場の推移

  子ども用  成人用
2010年 1530億円 1440億円
2012年 1390億円  1590億円

 

 

このニュースを受けてフランスでは、以来そのまま、日本の少子高齢化を次のように揶揄しています。

 

“Le  Japon  est   un  pays  qui  vend  plus  de  couche  pour  les  personnes  d’âgées  que  pour  les  bébés.”

 

日本は子ども用のおむつより、大人用のおむつを多く売る国。

 

初めてこの表現を知ったときは、いやぁ・・・キツイなぁ、とさすがにまいりました(>△<〃)

 

バレエを習っているリラ子さん
それに、赤ちゃんがおむつを何年必要とするっていうの?失礼しちゃうわ

 

でも、現実は確実に時計を進めています。

 

こんな汚名、撤回したい。

 

 

日本の総人口に対する65歳以上の割合は、


2013年に人口の 25.1 %、4人に1人になり、


2060年には 人口の 39.9 %、2.5人に1人となると見込まれています。

 

出産年齢である2539歳の女性人口は

2065年には、2017年の半分に!

 

要因は多岐にわたりますが、日本の経済はおろか、伝統文化の継承にもますます影響が出てくると考えられるでしょう。

そもそも日本人は子どもを大切にしてきたか?

 

フランスに住んであらためて感じることなのですが、日本の子どもはしっかりして大人っぽい優等生をよしとされ、子どもらしい子どもを幼稚だとか烙印?を押して、昔も今も、子どもが存分に子ども時代を生きることは簡単ではないように思われます。

 

しかも、日本語には女子供という言葉もあり、子どもを産む女性と国の未来を作る子どもを 取るに足らないもの、というような低い評価をする風潮もありますね。

 

フランス人は幾つになっても子どもの気持ちでいることが許されているといえ、よく言えば、男女共にそれが気持ちの若さの秘訣でもあります。

 

学校だって、子どもをなんだと思ってる?

 

フランスで、日本の高度成長期の公立の学校には1クラスに40人以上の生徒がいて、それが6から8クラスもあったことがある、つまり、十把一絡げの集団生活だった時代がある話すと、それは驚かれます。

 

個がないがしろにされ、大所帯が爆進する流れの中では、子どもらしい生徒など踏みにじられたものだ。

 

少子化が顕著に進んでからは、小学校でも出席をとるときに、名前をさん付けで呼んだりしていて、個人というのがいくらか大切にされるようになったのだと感じました。

日本語で “Bonjour les enfants” をなんて言うの?と聞かれて困った。

 

フランス人が2人以上の子どもに何かを言うとき、必ず

les  enfants レザンファン と呼びかけます。

 

挨拶だって、大人や教師は子どもに

“Bonjour  les  enfants!”

 

バレエを習っているリラ子さん
子どもは安心して子どもをやってていいのね

 

私はフランスで日本語を教えていますが、 

“Bonjour  les  enfants!” を日本語で何と言うの?

と聞かれたことがあり、

 

胡桃
直訳すれば、こんにちは子どもたち、だけど、そんなこと日本人は誰も言わないし

 

大人たちと同じく、皆さん、こんにちは、ですと答えましたが

こんなとき、子どもっていうかけがえのない存在を、日本はあんまり大切にしていないんじゃないか?と感じてしまいます。

 

 

親も大人も、子どもたちを les enfants と呼び、

 

les  enfants、朝ですよ、起きなさい

les  enfants、こっちへいらっしゃい

les  enfants、何やってるの?

les  enfants、さあ食べよう

 

というように使われます。

 

les  enfants私がフランス語を習い始めたときのテキストにも出てきて、ネイティブ教師から、彼はおそらく日本には子どもたちを呼ぶ言葉がないことを知って、フランスでは子どもたちをこのように呼ぶんだよ、と教えてくれたのだと思います。

 

フランスの子どもは1日中、子どもの扱いをちゃんと受けているように見えて、いいものだなあと思うのです。

 

バレエを習っているリラ子さん
日本語だったら親や教師からの命令のようだもの、子どもは萎縮しちゃうわね

 

日本人は子ども時代を過ぎても、大人から子どもとして大切にされた記憶が少ないから、子どもが社会で大切な存在であることや、自分が子どもだったときのことも忘れちゃうのかな、妊婦に寛容になれないのかな、と思ったりします。

日本に子どもを増やす対策はあるのか?

 

そうこう言っても、現実問題として子どもが減ってきた原因、産めない大きな原因は、おちおち妊婦になれない、おちおち子どもを連れて歩ける社会じゃない、つまり、できれば子どもが欲しいけど、辛い目にあう予想80%、もしかしたらハッピーかも予想20%くらい? 女性と子どもに優しいとはいえない社会と、産みたくない条件が揃いすぎた社会が変わらない限りは、日本で子どもの姿を見なくなる日は避けられないのではないでしょう。

 

 

 

フランスが現在のように、子どもを産み育てながら仕事を続けられる社会になったのは、戦争につぐ戦争で人口を減らしてきた辛い過去から人口を増やさなければと対策をしてきた結果です。

 

しかしながら、そのフランスでも、フランスなりの事情で、出生率が2015年には2.01 人だったのが、2017年には1.88人、結婚する人の数自体が減少傾向、結婚する年齢は上がっています。

 

 

2016年の統計では、赤ちゃんの5%が、40代のママンというように、出産年齢も上がっています。

 

日本の半世紀前には、1学年に40人を超えるクラスが6クラスから8クラスもあったのです。その後もベビーブームがあり、受験戦争があり、日本から子どもがいなくなるなど、予想した人は少ないでしょう。

 

でも、国の存続が海外からも危ぶまれる日が来てしまった。

 

日本独自の、女性ファーストしかないんじゃない?

将来のために国を上げて子どもを増やさなきゃならないと思うなら、国を上げて母となる女性を大事にしなくちゃね。

 

とにかく女性に元気でハッピーでいてもらわないことには、子どもは何処からもやってこないのだ。

 

 

電車にはベビーカーを置くスペース。妊婦専用の優先席?

 

そんなことやってられっか、予算はどこにあるんだ、と最初は思うことでも、日本は女性専用車両も実現してきました。

 

ヨーロッパ諸国の様に国土が広く、人口密度が低い国々と同じようには考えられないけれど、母と新しい命を大切にしている諸国に倣って、ベビーカー専用スペースを取り入れたり、日本独自で妊婦専用優先席を設けたり、国が滅びるかもしれない危機を世の中にわかってもらうには、形から入ると分かりやすいですよね。

 

バレエを習っているリラ子さん
乗り物の中が立っていられない人だらけになる前に急がないと

 

子どもが少ない今の日本は、自分がどうやって生まれてきたのかさえ、想像もできなくなっているのかもしれないのだから。

 

日本が本気で女性が子どもを産んで育てたくなる社会にシフトして、女性もまた、女性として母として健康でパワーアップして行けるようになったらな。

 

かつての先進国がおむつの数で衰退を測られるような日を招いてしまったけれど、

  • 結婚すると独身でいるより暮らしやすい
  • 子どもがないより、産んだ方がおトクに暮らしやすい
  • 1人より、2人いたらもっとホクホクいいことがある

 

こんな過程を踏んで、日本はまた、世界を驚かせる変貌の可能性を秘めた国であって欲しいと願うばかりです。

社会には、子どもがいるのが普通の風景だよね

 

この画像、子どもがいておもちゃがあって、場所は何処だと思いますか?

 

バレエを習っているリラ子さん
保育園でしょ?

 

胡桃
ブー。そう思いますよね、実はフランスの病院の待合室です

 

 

 

 

子どもがふたり、ママンとおばあちゃんも一緒でしたが、フランスではこのように、子どもが親に付き合わされる場所には、子どもが退屈することなく過ごせる用意があるのが普通の風景です。病院、図書館、コインランドリーなど、必ずおもちゃが置いてあります。

 

フランスの病院は予約制ですが、それで待つ時間が短いかと言うと決してそうでもなく、タイミングが悪いと、子どもたちが遊ぶ騒音に延々と耐えなくてはならないこともあります(´゚д゚`)

 

もし私の頭が割れそうだったらどうするか?とも思いますが、このようなおもちゃに夢中になっている姿は本当に愛らしいです。

 

もし日本が社会に小さな子どもがいる風景を取り戻したら、いたるところに子どもの居場所があったらいいなと思います。

 

胡桃
日本は子育てしやすい国、と、いつか言われたい

 

 

参考文献:

http://www.lemonde.fr/

https://www.nouvelobs.com

https://fr.wikipedia.orghttps:

https://www.lesechos.fr

おわりに

 

une  cigogne/スィゴーニュ=コウノトリが赤ちゃんを運んでくる、というのは日仏共通ですが、日本ではどちらかといえば、妊娠がわかった時に、コウノトリが運んできた、といいますが、フランスでは、出産して赤ちゃんが生まれたそのことを、コウノトリが運んできた、と言っています。

 

バレエを習っているリラ子さん
妊婦に冷たいような人って、自分はコウノトリに運ばれてきたと思ってるのかしらね

 

 

ヨーロッパでは妊婦や幼い子を連れていれば、公共の場でも優先されます。フランスから日本に里帰りする友人は「子どもたちを連れてフランスを出るまでは、人の手を借りられるし、何をするのも先に譲ってもらえる。日本にいる間はずっといちばん最後」だって(´゚д゚`)。。。

 

日本にフランス語がたくさん入って来ているけれど、流行り言葉でもなんでもいいから、

子どもたちをフランス風に、les enfants なんて呼ぶようになったら素敵だな、なんて草の根のごとく、思っています。

 

 

Merci  et  à  bientôt!

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