妊婦やベビーカー、シルバー優先が当たり前。優しく厳しく子どもを育てるヨーロッパの日常

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眠れる森のフランス語 母とベビーカー優先っていいなと欧州で感動したエピソード

胡桃
Bonjour! 胡桃です。日欧は簡単に比べられないし、日本だってすごくいい国。人間て、いいな。

 

 

フランスでも他のヨーロッパ諸国でも、乳幼児を連れた母親は大抵の場面で優先されます。日本のように、かつて新米ママだったはずの女性が、現代の新米ママに厳しく当たるなんてことは少なく、むしろ、子連れのママたちを守ろうとする愛情が感じられます。

 

子連れのママに、社会がどれほど優しいかって?

 

私のささやかな経験をお話ししますね。

 

その日は、ある年の1月2日。

 

クリスマス休暇が開けて仕事始めの2日、私もお店が開くのを楽しみに、いつもの毛糸屋さんに行きました。

 

この毛糸屋さんはとても小さな店、Made in Italy の毛糸がお店の四方の壁を隙間なく彩り、お客さんが5人も入ればいっぱい、という狭さです。

 

この日はセール初日でもあり、小さな店内を行きつ戻りつするのは無理なくらい混み合って来ました。

 

レジにもだんだんに人が並び始め、4人並び、他に毛糸を見ている私とお客さんがいますから、店のドアを開けた瞬間に「またあとで来るわ〜」と言って帰る人が続きます。

 

そこへ、列の最後尾、5番目に、ベビーカーに子どもを乗せた若いママが並びました。

 

レジの列は、なかなか進みません。

 

すると、4番目に並んでいた女性が

 

4番目のマダムAさん:赤ちゃん連れの人がいるから先にお会計してあげて〜

 

と声を張り上げました。

 

と同時にAさんは、若いママが手にしているオレンジ色の毛糸4玉を奪い、3人目の女性にそれを渡し、毛糸玉はリレーでレジに到着(*^-^)!

 

レジではそれを会計すると、

 

先頭のBさん:18ユーロですってよ!

 

若いママに金額が届きました。

 

ママはマダムAさんに20ユーロ紙幣を手渡し、リレーでレジに届き、2ユーロのお釣りが再びリレーでママの手元に。

 

このような手助けを先輩ママさんたちも大いに楽しんでいる様子。

 

胡桃
思わず降り積もる雪が溶けそうな涙が出てきました

 

この話を在オーストリアが長い友人に話たら、彼女にはいつもの風景らしく、「こっちでは皆んなそんな感じだわね、子育てしやすい国よ」と。

男は男同士?日本の男性だって、実は子どもにすごく優しい。

 

次のエピソードは、私の息子の話ですごく恐縮だけれど、よかったら聞いてね。

 

保育園の帰り、いつものスーパーに寄り、息子がトイレに行きたいというので私は男性用化粧室の側で待っていました。

 

息子は5歳くらいだったかな、女性用化粧室に入るのはちょっとためらわれ、男性用に行かせるのはちょっと心配、だったことをよく覚えています。

 

しばらくすると男性が出てきて、ニコニコしながら私に「息子さんですか?」と尋ねて行ってしまいました。

 

男性に続いて息子が出てきて、

「あのおじさんが、先に入っていいよ、って」

 

先ほどの男性は、息子を先に譲り、どうも、息子を待っていてくれた様子です。

 

先輩が優しいと、若者も優しくなれるね。

フランスの街中でも、妊娠中や乳幼児を連れた女性は自然に優先される風景をよく見かけます。

 

先にどうぞと言っては、予定日は近いの?頑張ってね、などと言いながら笑顔で見送っています。

 

バレエを習っているリラ子さん
先輩女性たちが優しいのね。素敵だな

 

私も信号のない交差点を渡ろうとしたとき、おしゃべりに花を咲かせていたマダムたちが私に気がついて、走って来る車を止めて渡らせてくれたことがありました。

 

胡桃
照れながらも人の気持ちがすごく嬉しかった

 

日本だって、昔は袖触れ合えば言葉を交わし、人のために何かすることを多くの人が喜んでいたと思います。

 

それが、物騒な事件が続いたりしたせいで、よその人に言葉をかけられることは危険なこと、と社会を上げて危機感を持ち、大人も疑われたら大変、と、子どもに声をかけることを躊躇われるようになってしまいました。

 

日本だってヨーロッパのように人情厚い国だったと思うのに。

 

国土は狭く、人口は多い日本、日常生活は欧米人の想像がつかないくらい大変だとつくづく思います。

 

バレエを習っているリラ子さん
せめて若いママたちが子どもを連れてやりきれない思いをしないように、女性同士もフォローできたらいいな

子どもだって、高齢の人を優先することを学ばないとね

 

再びオーストリアでのことですが、市電に若いママと幼稚園くらいの娘さん、続いて、車内で立っていたら絶対危ない様子のマダムが乗ってきました。

 

女の子はなんとしてでも座席に座りたがっています。

 

この市電はちょっと混んでいて、空席はいちばん前に一つだけ。そこに女の子は嬉々として座りました。

 

高齢のマダムに気がついたママは、子どもに立ちなさいと必死で諭していますが、女の子は一向に言うことを聞きません。

 

ママはマダムに申し訳なさそうな顔を向けながら、子どもをたしなめますが、女の子は頑として席を立ちません。

 

すると、マダムは、どうしたと思います?

 

マダムCさん:さあ、一緒に座りましょう(o^ω^o)

 

と言いながら、小さな座席に、悠然と女の子の脇に座りました。

 

 

女の子は座席から飛び出し、ママもホッとした様子です。

 

マダムCさんは、脚の具合を見るからに立っていられない様子でしたけれど、子どもを甘やかさない、という気持ちがヒシヒシと感じられました。

 

Cさんが仮に立っていられる状態でも、同じようにしただろうと思います。

 

ヨーロッパは子どもを大切にし、妊婦や乳幼児連れの女性を大切にされますが、子どもはしっかり歩けるようになって物心ついたら、大人を敬うことを覚えていくのです。

 

ヨーロッパも若いママたちの世代はもちろん、いつまでも古き良き時代のままではありませんが、大人の地位があり、大人の居場所があることが、ヨーロッパのいちばんいいところではないかと感じます。

おわりに 意識を変える効果的な方法

私が海外の日常の片鱗を見たに過ぎないかもしれませんが、日本から1万キロの距離を離れてみると、どの国だって人がただひたすらに生きているのには違いない、と気がつきながらも、無力だけれど、日本の未来ばかり考える自分に驚いたりします。

 

そこで、海外のこのような話を持ち出すと、

日本では二言目には、意識を変えないと、意識を変えるのは難しい、と言われますよね?

 

それには、こうだったらいいな、ということを、現状がそうでなくても、口にし続けることです。

 

 

スーパーなどのトイレで

「いつも清潔にお使いいただき、ありがとうございます」

 

こう言われるとホメられているような気持ちになり、汚すわけには行かなくなるのが人の心理というもの。

 

九州男児が男らしいのではなくて、九州男児として扱われるから、

「おお、そうか!俺は九州男児なんだ」

と洗脳されて?そのように育つのです。

 

日本はだめだ、日本では無理だ、日本は意識が変わらない・・・ってネガティヴなことを言い続けていたら、気持ちもどっぷり暗くなってネガティヴな国になっちゃう、と私は思うのです。

 

だから、国のことも自分のことも、明るくてお得なことを考えて口にした方がいいんです。

 

人生は、けっこう、思ったことが、次々と実現されていくものですからね。

 

 

Merci  et  à  bientôt!

 

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